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なんだかたくさんの気配を周りに感じる
静かにしてなきゃだけれど、我慢できないような
そんな元気な気配だ
さっき感じた気配の人
神様じゃなかったみたい
神父さんなのかな?
近くの小さな元気な気配
じゃあ、小さなこどもなのかも
ここにきて、何するのかな
神父さんだと思う人が
こどもたちに、合図を出して
一斉に祈りだした
なんだか、僕の方に向かって
祈っているような気がする
後ろに何かあるのかな、
なんて思ったりして
けど、神父さんの厳かな祈りに
子供たちの元気な一生懸命な祈りに
なんだか悲しくて
けれどもうれしくて、泣きそうになって
なんだか心が暖かな気持ちになっていく
祈りの途中から
神父さんやこどもたちからなにか流れてくるものがあった
それは、思いの力なんだと思う
それが祈りと一緒になって、流れてくる
祈りが終わって
なにかお礼がしたくて
なんでもいいからできないか試そうとした
そしたら『声』が聞こえてきた
『祝福を授けるのですか』
その言葉の意味は良く分からなかったけど
そうしたいと願ったんだ
『あなただけでは、まだ無理ね。力を貸してあげましょう。』
『声』から力が送られて
ぼくからも比べたら少し力が送られて
みんなに【祝福】がされたことがわかった
返すものがあることがうれしい
『声』が話しかけてきた
『あなたはまだ幼く純粋でその力は弱い。
今はお眠りなさい。そして、祈りにこたえられるように
強く、賢くなりなさい。』
そういわれるととっても眠くなる
まだお礼を言ってないのに
『お休みなさい。またね、』