こっそりまとめ1
※前作もやってたこっそりまとめです。
完結したらデリートします。あなかしこ。
ちょこちょこ付け足したり増やしたりしてみました。
間違ってたらまた気付き次第修正します>2/14
・アリス
アーディ王国東北部、領主の政策によってやってきた開拓民たる農村の子。豊かではない村ではあったが村人たち皆顔見知りで仲が良く、ひもじくとも元気に逞しく育っていた。農村での暮らしは良い思い出ばかりであったが、国境沿いをねぐらとした野盗によって村は滅んで孤児になる。
家族も財産も、何もかもを失った少年。
桃色の髪と赤い瞳を持つ。
兄と妹弟、両親とアリス合わせて六人家族だった。
兄はそれなりに聖女様信仰を持っていて、村の教会に置かれた絵姿を好んでいた。
美女の絵はカビが生えていたことを内緒にしていた思い出がある。
粗野な野郎がトラウマ。
命の恩人かつスマートな騎士である金髪碧眼のリディをことのほか慕っている。痩せ細っていて小さな身だが、大きな瞳を持ち、女の子のように可愛らしい顔をしている。それでお姫様とか呼ばれていた。(不可抗力とはいえ、ベッドに寝ていたのも理由のひとつか)
貴族を嫌っているが(リディは別枠)、小心者で、流されやすいところはあるものの、死を目前にしたがゆえの落ち着きがある。文字を書くことができ、赤毛の子の正体を看過したほどの頭脳を持つ。
序盤から中盤?にかけての主役。結構、心の中が殺伐感。
・金髪碧眼の騎士。
前作の主役。愛称はリディ。伯爵。
前作よりも十年程度ほど昔の過去の姿。ベテランに差し掛かっている若者もどき。三十代に見える二十代。おっさん呼ばわりされるタイトルの本当の主役。それなりに見目の良い顔でいる近衛騎士(王族護衛)の副団長。王家からの信頼が厚く、年齢の割に地位が高いのは国王が褒めるほどの功績を打ち立てたため。本人は謙遜しきりだが、ちょっと嬉しいとは思っている。お蔭でアーディ王国は徹夜をものともしない優秀なサービス残業上等な手ごまをゲットしたため、ある意味仕事を与えるための立場ともいえる。
心配性でお人好しな面があり、貴族階級の貴族の身分でありながら孤児たるアリスの世話をする姿は司祭からは寵童にするのではと警戒され中。甲斐甲斐しく世話する姿は他人からしてみると怪しまれることで、ましてや貴族、本人はそういった意図はまったくないので周囲の勘違いだが赤毛の主には内緒である。アーディ王国でも有数の金持ちの祖父を持ち、手厳しいと評判の伯爵貴族家の嫡男として子供にするにしては苛烈な、気位高く育つようにと伝統である鞭うたれで成長したが、悪友の幼馴染みとつるんだり、祖父の手引きで金を得て遊び歩いたりとのらりくらりとしたポジティブさがある。良くも悪くもアーディ貴族らしくない気風。鷹揚。
子供の世話には定評がある。
が、赤毛の主には散々に手を焼かれ、苦労しっぱなしである。
……一応二十代なのに、貫禄あるのはそのせいかもしれない。
・サトゥーン伯爵家
家令が怖いらしい。長閑な森林地帯を持ち獣を打ち取って毛皮を売ったり、アーディ王国有数の豪商を血筋に取り入れていたりする。貴族らしい貴族が領主代行をしている。代行は伯爵はとっとと嫁貰って帰ってこいと思っている様子だが本人がまったくもってその気がないのでため息をつくばかりだ。
・赤毛の少年
絶世の美少年。艶めく赤毛に宝石を絡ませる青眼。
伯爵たる金髪碧眼の騎士に傅かれる貴族の中の貴族。
唯我独尊で我儘。リディに甘えたで、とにかく全力で叩く。
嫉妬深く、命令違反の元凶であるアリスとは口を利かない。
優秀な頭脳と天才的な剣技センスを持ち、教師陣を慌てふためかせる。
一度見たものは決して忘れないし、耳にしたことはいつまでも覚えている。
リディから、貴族としての(ノブレスオブリージュ的な)思想を受け継いでいる。
あらゆる教えをリディから学んでいる最中。まるでびっくり箱なリディに親よりも懐き、傍にいたがる。
・マジョラム(不審者)
ターバン巻いてる変質者っぽい登場してしまったリディの幼馴染み。
なんだかんだで当時からリディと仲良く、頼まれたらあれこれとしてくれる気の良い奴。器用。
リディの徹夜好きをからかうが、マジョラム(名前は定期的に変わる)も、人のこと言えない程度には仕事を宛がわれてたりもする。あんまり仕事したくないし楽になりたいと思っているので、後進を育てることを決意した。
・司祭
聖なる国から派遣された聖女信仰の聖職者。老年。本国でも、それなりに良い立場にある。アーディ王国では国教であるが、聖職者は他国の人間という妙なアンバランスさである。ケチ。それでいて金目に糸目をつけず、聖女様グッズを集める熱心な聖女ファンのひとり。聖女様に良く似た、とある身分高き者の噂を気にしている。
孤児院を運営しているのは聖女様のお言葉から頂戴したことであり、国教通りにしてきた。バトンタッチした前の司祭も孤児院をしていたので、そのままやっているだけ。
教育は特権階級のものだと考えている節がある。
・救済日
毎月、必ず信者は行わねばならない祈りの日。
王都の民は熱心で、毎週祈りを捧げている。貴族もさらに輪をかけて熱心であるが地方はそうでもない。救済日だけとりあえず祈っとけ精神。
救済日にはお菓子が振る舞われ、子供たちは大喜びである。
・ラビト
落ち着きのないところはあるものの、概ね普通の子供。小太りな孤児。
教会の前に置かれていた赤子。初代聖女様の像が初恋。
・初代聖女
王都の端にある孤児院を運営する教会で有名な「微笑の聖女様」像がある。初代だ。
絶世の美女と謳われ、誰もが見惚れる美しい人であったとか。ファンも多く、この像見たくてやってくる人もたまにいるが、初代聖女を模したものは世界中あちこちにある(といっても他の聖女と比べ量は多くない、希少価値があるといえばある)。ラベンダー畑に佇む古ぼけた教会だが、聖国へと続く大道と、王都を眺めることのできる一帯に座すためひっそりとした観光スポット。
・ラベンダー
医療にも匂い袋としても働きもののハーブ。
紫色の花。
アーディ王国特産のひとつ。誰でも育てられるがやや肥料が難解。手数に余裕のある孤児院における重要な収益のひとつ。精油の秘術は司祭独自のもので、教会経営者が代々受け継がれている。
・アーディ王国
国王が君主。王に権力が集中している。貴族制が強力。
花を好み、品種改良を頻繁に行われている国民性。
四方国家とはあまり仲はよろしくないが仲介ぐらいはする程度には立地的に、四方国家のど真ん中に位置する国柄。気位が高く、見目の良い人々が多く住む。
あらゆる国の人々が流入し、流行をなんでも取り入れる積極性がある。
・国宝
魔法のような力を秘めたもの。基本、国が管理するもの。
・孤児の多さ
ここ最近孤児が多い。紛争の多さが目につくらしく、国民はまたかと思っている。
・林檎
国境沿いで育てられた作物。初めは地方農村で育てられたが、次第にアーディ王国全体に広まった。
四方国家
アーディ王国の周囲にある国。四つあるから四方と呼ばれる。
聖なる国は、聖女様がおわす国。
魔なる者を打ち払い、悪を正した彼女は、これ以上の襲いかかる邪悪を振り払わんとその場に居座った。自然、賢き人々は聖女様を慕い、国は聖なる国と称し、世界中の、獣以外の人々が彼女を崇めた。
世界を救った彼女を敬ったのである。
聖女様はいくつもの言葉を我々に授け、祈りを与えた。
我々はいつでも祈りの印を捧げ、聖女様の安寧を祈ると同時に世界の平和をも祈る。
首都国家ペトラは、砂漠の国。
旅の商人たちの国であり、世界に商いを広めた商売人の国でもある。独特の価値観を持ってはいるが、聖女様を敬う人々でもあり、彼らの持つ独自の道は世界を制覇しているのではと言われている。赤く燃え盛る砂漠の風景は、誰もが心奪われるものであり、旅先のペトラ商人たちの心にも刻まれているという。
金環国家バージルは、勇者の国。
勇ましき者が興した国であり、独自の文化を持つ。現在鎖国をしているものの、時折流れる商品はどこの国でも高値で取引されている。神秘の国だ。ギルド、と呼ばれる、かつて世界中にあった組織は国民となり、今なお勇ましき王を奉っているとか。
※前作の国。
今はもう、テンション高い国になってしまっている。勇者の血筋ではない宰相が代わりに王家となっている。勇者の血を引く選帝侯たるリヒター殿下が承認したことにより、なんだかんだで丸くなった協商国。軍事力はアーディより貧弱だが、ギルドを先祖に持つゆえか代々磨いてはいるようだ。経験不足だけが目につく、文化力の高い国。
南海大帝アリューシャンは、巨大な国。
幾つもの国を従える恐ろしい国。謎が多く、アーディ王国との間に小国が挟まっていて、かの国の大きさが掴みにくい。