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音無の棺

作者: 月白 深夜

沈んでゆく


音のない声

喉に塞き止めた想い

鼓動に紛れた欲望


私の底へ


出口を失い閉じ込められた

熱に浮かされるように

速まる脈が急き立てる


どれだけの衝動を


気付かれる前に殺して

壊れる前に冷まして

散る前に固めて


忘れればいいのだろう


固く閉じた言葉が

空気に当てられ開かぬように

重石を付けて


声を奪われた澱が


私の指先に

私の爪先に

募り積もり


私を引きずっていく


底なしの(ココロ)の中で

泡は水面を前に解けて

呼吸すらもなくしたまま


ずっと


沈んでゆく

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― 新着の感想 ―
[一言] 久しぶりに読ませてもらいましたが、独特の言葉回しとルビ、リズムも含めて素晴らしかったです。さすがです。 重なり絡み合った二つの身体が水面のむこうにあって、こっちから手を伸ばしたくなるような衝…
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