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小話:ディランが剣士になった理由

 汀雲さまからまたまた可愛いイラストを頂きました。

 それに対しての感謝もこめての話です。

 サラサが小さいときのイラストなので小さい頃の話にしてみました。

 これはサラサ3歳、ディランとガイヤ10歳の頃の話です。


「サラサ。僕のお嫁さんになってね」

「お嫁さんって何?」

「僕とずっと一緒にいてくれるだけでいいんだよ」

「ディーとずっと一緒?お兄様は?お父様は?4人で一緒にいるの?」

「ちがうよ。僕とだけ一緒にいるんだよ」

「えーやだ~。お兄様とお父様と一緒でないとやだもん」

「サラサ。二人とは別に別れなければいけない訳ではないよ。ただいつかは、一番そばにいる人を一人つくらなければいけないんだ。その一人を僕にしてくれないかな?」

「ん~サーラよく分かんない。ディーのことは好き。でもお兄様はもっと好き」

「そっか・・・。じゃあ僕はガイヤより好きになってもらえるよう努力するよ。ちなみにお兄様のどんなところが好きなんだい?」

「ぜーんぶ好き。けんでおっきなおじ様たちをたおすんだよ。すごいでしょ」

「サラサは強い人が好きなのかい?」

「うん!大好き!」

「僕がガイヤより強くなればお嫁さんになってね」


_________________________



「サラサ。今日はどうしたのですか?いつもより大人しいようですけど」

「あのね、あのね。お兄様。ディーがね、変なこと言うの」

「ディ?ディランのことですか?何を言われたのです?」

「サーラがお嫁さんなんだって」

「・・・」

「一緒にいるってことがお嫁さんになることだって。でも、大好きなお兄様やお父様のお嫁さんにはなれないって。どうしてなの?」

「・・・サラサ。お嫁さんにならなくても私も父上もずっとサラサのそばにいますよ。約束します」

「えーそうなの?ディーうそついたの?」

「そうです。だから彼が言ったことは忘れなさい」

「ん~でも、ディー、お兄様より強くなってサーラお嫁さんにするって。どうしよう・・・」

「サラサ。私はディーに負けませんよ」

「うん!お兄様は強いもんね!大好き!」

「私もサラサが好きですよ」

「わ~い!」

「いい事思いつきました。今度ディランに会ったら×××××××と言ってあげなさい。そしたら彼はもううそついたりしないでしょうから」

「×××ってなあに?」

「ディランのことです」

「うん。わかった~」


_________________________



「ねえ~サラサ。僕はまだ剣を習い始めたばかりだからまだまだガイヤに追いつかないけど、必ず越えてみせるからね」

「習いたてなんだ!がんばってね、ディー」

「サラサを貰うためだからね。苦手だった剣術もがんばってみるよ」

「あ、そうだ。えーと、ディーに言わないといけないことあったんだ」

「ん?なに?」

「えーと、えーと。あのね。たしか・・・」

「ん?」

「ロリコンはお断り!」

「!!」

「ディーはロリコンなの?」

「・・・その言葉は誰に聞いたんだい?ってか一人しかいないか。ガイヤがそう言ったの?」

「うん!」

「・・・・あいつ、ぜったいいつか倒してやる・・・」


 これが文官肌であったディランが、オリエンデーン国有数の剣士にまでなったきっかけである。



                  挿絵(By みてみん)

 今回は小話です。

 ちなみにこれから10年後にようやくガイヤを倒すことができたディーくんでした。

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