第一話 きっかけ
俺は18歳、普通の高校生。今日も俺は学校で食べるハムたまごサンドとサラダチキンを手にしている。
これからもこんな日常が続くと思ってた。
あの「音」を聞くまでは....
朝のコンビニはぎゅうぎゅう詰めだ。
コーヒーメーカーの香り、ガサガサいう弁当袋、誰かの小さなため息――
「ガタン」
その音が、全てを静止させた。
何ごとだ?
嫌な感じがしつつもそちらに向かってしまう。
見つけたのは酒のビンを握りしめたベロベロによった男だ。
俺は酒飲みが嫌いだ。
俺の父は重度のアルコール中毒だった。
毎日のように俺や母を怒鳴り散らし、酒を買いに行かせた。
小さかったときは優しく大好きだったが会社が潰れてからは毎日飲んでいた。
以前の優しさが霞むような気性の荒さになり、暴力も振るわれた。
だから浴びるように酒を飲む人は嫌いだ。
こんなこと、忘れよう....
俺はレジに向かう。
その時だ、レジの店員の目が大きく見開かれる。
反射的にそちらを向くとさっきの男がこちらに気づいていない一人の女子高校生に銃口を向けていたのだ。
俺は怖いと思った。
(けど…助けなきゃ!)
自分でも何が起こったか分からない。ただ走った。
助けずに眼の前で殺されてしまったら後悔すると思った
必死に走った。
近いはずなのに無性に遠く思えて、スロー再生みたいな時間の流れで。
ようやく気づいたその女の子は動けなくなっていた。
俺は勢いよくその女の子を押して横にずらした。
女の子の無事を確認して、俺は…安心してしまった。
その隙に――
胸に、熱い衝撃。
銃声すら、聞こえなかった。
俺は鮮血を流しながら倒れた。
初めての小説で拙い文章だとは思いますが読んでくださりありがとうございます。
これからも応援してくれると嬉しいです。
この作品はカクヨムの方でも書いているのでそちらもよろしくお願いします。