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3話:魔王討伐大作戦

ダンジョンをあとにし、混沌の魔城に帰ってきた千歳とエミル、そこではこんな会話が行われていた。

「ここが、混沌の魔城・・・。すごい!かっこいい!!」

「ふふふ、そうだろう。これが我が魔城だ。堪能するがよい。」

ちなみにこの混沌の魔城はトゥジュール・オンラインで千歳がとある集落の近くに建てたもので、独自の索敵魔法が組み込まれているため、侵入しようとする者がいればすぐにわかってしまうのだ。


そんな魔城にいる魔王を倒そうととある者達が動いていた。それはサドンとジェイドを中心とする魔王討伐を狙う組織ジェラードン。その影響力は凄まじいもので、ひとたび動くと決めれば拠点としている集落総出で送り出すほどだ。そんな組織が動き出してしまった。

「サドンさん、見つけました。あれが混沌の魔城です。」

「よくやったぞ、ジェイド。これで魔王を滅ぼせる・・・!」

ジェイドの後ろにあったものは・・・大量の爆薬と火炎瓶だった。そう、ジェラードンは総出でこの大量の爆薬などを魔城に投げ込み、弱った魔王を魔法などで倒す計画を練っていたのだ。


そんなことはつゆ知らず、千歳とエミルは食事を楽しんでいた。

「今日のも美味だな。最高だ。」

「ありがとうございます!これからも毎日魔王様の食事を作らせていただきますね!」

「あぁ、金に糸目はつけん。美味い食事のためならばどんな材料でも買ってやる。」

「本当ですか!?ありがたいです!」

「今のところ一番好きなのはキノコのシチューだ。今度また作るがよい。」

そんな会話をしていた時だった。突然ドォン!という大きな爆発音が響き渡る。それと同時にぞろぞろと何者かが侵入してくる。その正体は・・・そう、ジェラードンだ。爆発音がした瞬間、千歳がエミルに指示を飛ばす。

「貴様がここにいると危険だ。奥の部屋に隠れていろ。」

「一人で相手するんですか!?危険です!」

「我は魔王だ。ゆえに何者にも負けることはない。遠慮はいらん、隠れていろ。」

「わ、分かりました。」

そして千歳は入口の方へ歩いていく。そしてその間にも爆発音がする。そして入り口に到着すると、そこには30を超える数の武装兵がいた。それに向けて千歳が口を開く。

「誰の許可を得て我が魔城を破壊したのだ。貴様ら、ただでは済まさんぞ。」

明らかに怒りをあらわにした千歳に武装兵たちは少し怯む。だが、武装兵の中から声が上がる。

「怯むな!この数の差だ!勝てるはずだ!」

「「「「「《バーストブレイズ》」」」」」

そう唱えた瞬間幾千もの炎玉が千歳に降り注ぐ。だが・・・・・・そこにいるのは魔王、その装備は最強だ。

「この程度か。」

その全ての炎玉が古龍の杖の効果で20倍に膨れ上がり、混沌のマントの効果で跳ね返されていく。

「「「「ぐおあぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」

そんな断末魔とともに30を超える武装兵は塵と化した。

「この程度の魔法しか使えんわけではなかろう?いるのは分かっているぞ貴様らが黒幕だな?」

すると物陰から二人の男が現れる。

「まさかバレているなんてな。あの数がいれば勝てると思っていたが、少々甘く見ていたようだ。」

「少々どころではないぞ。貴様らは2つ間違いを犯した。1つ、我を敵に回したこと。2つ、我が力に恐れをなして逃げなかったことだ。」

「舐めやがって!《フリー・・・」

「おい待て、ジェイド!」

そう言ったときには時すでに遅し、呪文は完成していた。

「・・・《フリーズ》!!!」

すると氷の弾丸が千歳に向けて放たれる。だがもちろんそれも20倍になり跳ね返される。だがそれをジェイドは避けて見せたのだ。

「魔法が無理なら物理だ《バーストソード》!!」

「ふん、来るがいい。」

「死ねぇぇぇぇぇ!」

「やめろ!ジェイド!」

そして剣先が千歳の鎧に触れた瞬間、ドバン!!という鈍い破裂音とともにジェイドの上半身は吹き飛んでしまった。

「はははははは!この程度か!我には効かんぞ!貴様も地獄に葬ってやる。《ギガ・エクスプロージョン》!!」

凝縮された極光エネルギーをサドンに向けて放つ。

「なに!?そんな大技を・・・・ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

そんな断末魔とともにサドンはこの世から消えるのだった。


「魔王様!大丈夫ですか!?」

「当たり前だ。襲撃してきた連中は全員消し炭にしてやった。これで安心していい。さぁ、飯にしよう。」

「はい!本当に魔王様はすごいです!」

「ふん、あの程度、どうということはない。暇つぶしにもならんわ。」


そんな会話をしつつ、この日は一日を終えるのだった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆様に面白い!と思っていただける作品を目指しております。

良ければぜひ感想などお書きいただけると励みになります。

今後ともどうぞ良しなに。

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