エピローグ:新たな明日へ
魔族の長、グリムを圧倒的な暴力により撃破した千歳はエミルとともに魔城へ戻り、数日の時が経った。
そんなとある日の出来事。いつものようにエミルと昼食をとっていると・・・
「おっと、来客のようだ。」
「来客・・・ですか?」
「索敵結界が発動した。少し席を外すぞ。」
「はい、待っていますね。」
そう言って千歳は魔城の入口へと向かう。すると4人の冒険者たちが待機していた。作戦会議でもしているのだろう。4人は呑気に会話をしていた。そこに魔王の衣装を身に着けた千歳がやってくる。
「貴様らか、我が魔城に入った不届きな輩は。」
「ひ、ひえ、魔王だ!」
「怯むな!やるぞ!」
「「はい!」」
「貴様らは何しに来たのだ?まさか我を倒そうとでも言うのか?」
「その通りだ!俺たちはマッドブラザーズ、魔王を倒す者達だ!」
「ほう?大きく出たな。貴様らの実力、見せてみろ。」
「喰らえ!!《ブレイズ》!!」
「《フローズン・バースト》!!」
「《ウィンド・ブレス》!!」
3つの魔法が千歳のもとに襲い掛かる。だが、忘れてはいけない、なぜ千歳が魔王と呼ばれているのかを・・・。
降りかかる紅玉の焔、氷結の氷弾、風の吐息、その全てが甲高い音とともに反射される。
「「「「ぐあぁぁぁ!ぎゃぁぁぁぁ!!!」」」」
「ふん、この程度か。」
その4人は跡形もなく消え去ったのだった・・・。
そして千歳はいつもの日常へ戻る。
夕飯を食べ、睡眠に入る。そしていつものように異世界で目覚める、そう思っていた。
だが・・・なんと目が覚めると、そこはどこかで見たような天井。それは過去に毎日見た天井だ。
そう、千歳は元の世界に戻ってきたのだ。
「ここは・・・・?戻ってきたのか・・・?全部、夢だったのか・・・?」
全てが夢だと思った、しかし、その手に握られていたのは・・・・いつかにダンジョンで手に入れていた魔石。それを見た瞬間、全てが夢ではないと気づいたのだった・・・・・
最後までこの作品を読んでいただきありがとうございます!
次回作も考えておりますのでよろしければそちらもご確認ください!
ここまで完結させられたのは間違いなく皆様のおかげです!
これからも皆様に面白い!と思っていただける作品を目指していきます!
ここまでロードがお送りいたしました。では、次回作でお会いいたしましょう。どうぞ良しなに。