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僕たちが出来ること  作者: 環流 虹向
自身の正義
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らみりょた

あの後、数珠丸さんと臓方腹方があの雑誌を見終わりせいさんの家に集まった。


大一「ネットはいつまで経っても分からないが、葵煌たちの対抗馬がいるって事で良いな?」


叶兎「じいちゃんは、ネット使わないんですか?」


大一「知識は頭に入ってるからな。」


叶兎「カッコいい!自分もそんな事言えるようになりたいです!」


ペラペラと喋る叶兎さんの口を豪さんが真顔でつまみ、叶兎さんが顔で反省みせる。


憲治「でも、写真的には犬太の方が良いです。」


向日「そう言う事じゃない。」


憲治「これは言っておきたかったので。」


犬太「こんな写真で俺よりフォロワーが多いって…!」


犬太さんのプライドがバキバキと音を立てながら崩れかけ燃え盛っているのが見える。


優璃「今も着々に増えていて、ここに来る前に確認してからもう200人増えてます。」


嵐「早いね…。それだけみんなが求めてる存在なのかな。」


葵煌「こういうのは目につけてもらう運もあるから、たまたま色々マッチしてしまったんだと思う。」


愛芽李「咲さんと涼太さんはこれをして、何をしたいんでしょうか…。」


樂「仲間集めだろ。」


頭「そうとしか考えられないね。」


世永「…これから、だよね。本題は…。」


「「はい…。」」


数珠丸「この2人はもう廃村にはいないんだろ?」


世永「うん。連れ帰ってきた団員から場所を教えてもらったけど、もうもぬけの殻だったね。」


数珠丸「拠点は分からないって事だな。」


世永「うん。まあ、会ったとしても今は殺しに来そうだから探すのはやめておこう。」


数珠丸「そうか…。」


[ピコン!]


誰かの携帯の通知音が鳴る。


樂「あ。」


世永「ちょっと!今会議中…」


樂「あいつら、クラブパーティするって。」


「「え?」」


みんなが首を傾げ、樂がみんなに携帯の画面を見せる。


それには、

『来週の金曜日にRAMMY、RYOTT主催の“春宵一刻しゅんしょういっこく”というパーティを開催します。

美しい花々が咲き乱れるこの春の一夜を、私達と楽しみましょう。』

と書いてあり、下にパーティの詳細が載っているURLが付いている。


葵煌「え!?今人気なDJのよみこを呼ぶって。」


犬太「は?なんであいつらそんな知り合いいるんだ。」


みんなが困惑していると後ろから数人の足音が聞こえる。


「「「雑誌見せてー!」」」


絢愛さん、天音さん、真司、清くんが人づてに聞いたのか、この部屋にやってきた。


絢愛「え!?なんでこんなにお揃いなんですか?」


天音「虎雅!」


天音さんは僕を見つけると、背中に乗ってくる。

だいぶ太ももが鍛えられたなぁ。


真司「虎雅にぃ、雑誌見たい。」


虎雅「そこのカバンにたくさん入ってるよ。」


真司と清くんがすぐさま取りに行き、表紙にまず目を光らせる。


そのキキさんすごいカッコいいよね、分かる!


樂「雑誌の後半見てみろ。」


絢愛「…見たいって言ったけど、自慢はあんまり良くないよ!」


絢愛さんは真司からもう1つの雑誌を受け取り、樂が見てほしい所を一気に開く。


樂「俺の自慢話じゃない。」


トントンとあの記事部分を指す。


絢愛「えぇ!?咲さんと凌太さんもモデルデビューですか!?」


葵煌「正確にはインフルエンサーだけどね。」


絢愛「へー!一ヶ月で200万人てすごいですね!」


絢愛さんはその記事を読み始め、重大な事に気づかない。


樂「読むために開いたんじゃない。こいつらがなにか企んでるってことを見せるためだ。」


樂が絢愛さんの雑誌を引っ張るが、絢愛さんも負けじと引っ張る。


世永「で、そのパーティは…どこでやるの?」


樂「六本木。」


絢愛「六本木!?パーティ!?行きたい行きたい!」


真司「俺も行きたい!」


天音「私も!」


世永「ちょっと待って!行くとは言ってない。行って何か危ない事になっても、公共の場で武器は使えないからね。」


虎雅「…潜入したら、あの2人の考えが少し分かるかもしれないです。」


豪「今は不確かな事ばかりだから一理ある。」


嵐「珍し…。でも確かに仲間って言っても凶妖が見えない仲間を集めても仕方がないもんね。」


優璃「確かにそうですよね…。」


「「うーん…。」」


みんなで行くか行かないかを迷っていると、


頭「で、誰が行くの?」


と、かしらの頭の中では行く前提で話が進んでいた。


世永「え、えー…」


頭「叶兎、憲治、樂、絢愛、虎雅。」


「「「はい。」」」


頭「行ってらっしゃい。」


世永「え!未成年3人!?」


絢愛「やったー!」


虎雅「行っちゃダメな年齢じゃないですか?」


頭「見た目年齢は大丈夫。身分証は…、犬太よろしく。」


犬太「…俺、犯罪者になるんですか。」


頭が犬太の元に行き耳打ちをすると、犬太さんは顔がにこやかになり、すぐにOKしてくれた。


優璃さん、真司、清くんは、この2人の拠点の証拠が何かあるか探してもらう事になった。


絢愛「樂、ドレスコードは?」


樂「は?」


叶兎「パーティの服装だよ。ええっと、ピンクか緑が入ってたらワンポイントでも良いって。」


憲治「皆さんは持ってます?」


虎雅「僕は無いですね。」


叶兎「自分も持ってないです!」


絢愛「あるけど、せっかくなら新しいの着たいね!」


樂「…ない。」


絢愛「えー!じゃあみんなでこれから行っちゃおうよ!」


叶兎「良いね!行こう!」


「「行ってらっしゃい。」」


他のみんなが送り出す。


日が暮れ帰宅ラッシュの中、5人で新宿に行く。


憲治さんが咲さんと凌太さんの好きそうなファッションを頭の中で統計し、フォーマル目な物にする事に決まった。


憲治さんがみんなの服を見立ててくれる。

僕はコーデュロイブラウンスーツ、樂は細身のブルースーツ、叶兎さんは光沢のあるブラックスーツ、憲治さんは細身のワインレッドのダブルスーツ、絢愛さんはピチっとしたピンクのレースワンピースに決まり、小物に指定された色を使う。


それぞれ顔を隠すため大きめのサングラスを買う中、憲治さんだけストールを買っていて、それで顔を隠すそう。

目を覆うのがあんまり好きじゃないらしい。


お金は行く前にせいさんがカードを憲治さんに持たせていたけど、大丈夫かな。

レジで値段が上がって行くのを見ていると、50万以上になっていてそれから怖くて見るのをやめたので結果は分からない。


絢愛「世永さんに後でお礼言わないとね!」


叶兎「兄さん、太っ腹だよなー。」


憲治「お金に気を使わないで初めて買い物しました。」


樂「さっさと帰って寝るぞ。」


虎雅「まだ20時だよ?」


みんな満足そうに帰って、せいさんに服と領収書を見せたら涙を流しながら喜んでいた。

みんなが楽しそうで何よりと言っていたせいさんだったけれど、その手元の領収書を力強く握りしめていた所は僕しか見ていなかった。

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