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僕たちが出来ること  作者: 環流 虹向
自身の正義
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初詣

うっ…苦しい…。


虎雅「ん!」


目を開けると絢愛さんが僕の鼻と口を摘んでいた。

僕が起きるとすぐに手をどけた。


絢愛「お寝坊さん!そろそろ初詣行こうと思うんだけどどう?」


僕は部屋の様子を見た。

真司と清くんがおしるこを食べて、

樂と彩晴、翔馬、優太が正月の特番を見ている。


虎雅「…あれ?杏さんは?」


絢愛「お雑煮の食材買いに行ったよ!」


虎雅「じゃあ杏さんが帰ってくる前に準備しますね!」


絢愛「うん!」


僕は体を起こしてリビングにある時計を見た。

13:00…だいぶ寝ちゃったな。


虎雅「おはよう。」


「「「おはよー。」」」


樂「お前何時間寝てんだ。もう日暮れだぞ。」


虎雅「いや、まだ暮れてないよ。」


翔馬「虎雅にぃ、おみくじしていい?」


虎雅「いいよ。」


「「「やったー!」」」


樂「…うるさ。」


翔馬たちが笑顔でおみくじのことで盛り上がる。

深夜の事が夢のようだ。

だけど、しっかり真司と清くんの顔にはまだ湿布と少し小さくなったガーゼが貼ってある。


真司「虎雅にぃもおしるこ食べる?今ならまだ温かいよ?」


虎雅「うん。とりあえず、すぐ出れるように身支度だけしとく。」


真司「わかった。」


僕は自分の部屋に行って服を取って一気に全て済ませるためにシャワーを浴びる。

歯磨き、寝癖、洗顔を一気に終わらしてリビングで髪の毛を自然乾燥させながらおしるこを食べる。


なんだか今日は目でも耳でも賑やかな日だな。


なんか嬉しくてにやけてしまう。


「ただいまです。」


絢愛「あ!杏さん帰ってきた!」


僕の身支度が終わって丁度よく杏さんが帰ってきた。


虎雅「買い物ありがとうございます!」


杏「…髪の毛濡れてるけどそれで行くの?」


虎雅「今乾燥中です!」


杏「…こっち来て。」


と言われて、風呂場に連れて行かれる。

僕は中腰にさせられ、そのまま杏さんはドライヤーを僕の髪の毛にかける。


虎雅「え、大丈夫ですよ?」


杏「風邪ひきますよ。」


虎雅「今までひいたことないです。」


杏「疲れてる時はかかりやすいんです。自分自身が自分の体を守ってあげないとだめですよ。」


虎雅「…はい。」


子供の頃、よく母さんがこうやって髪の毛を乾かしてくれたことを思い出し目が温かくなる。


杏「はい、終わり。」


虎雅「ありがとうございます!」


洗面所から出るとみんなコートを着て待っていた。


樂「ガキじゃねぇんだから1人でやれよ。」


虎雅「やってもらうつもりは無かったんだけどね。」


絢愛「いつもより仕上がりがいいね!」


杏「温風と冷風でやったから。」


絢愛「おー!今度私もやろーっと!」


僕と杏さんもコートを着て、みんなで近所の小さな神社に向かう。


彩晴「あそこだよー。」


絢愛「おっ!可愛いー!」


彩晴と絢愛さんが先頭で先に神社の前に着く。


僕たちが行った神社はとても珍しい『桜色』と言われる色を基調としている神社だ。

春前になると神社にある江戸彼岸という大きな桜の木を写真に収める人が多く集まっているのを去年見た。


お賽銭をして今年もよろしくお願いしますと挨拶をして、おみくじをしに行く。


一斉にみんなで開く。


僕のは小吉。ま、ぼちぼちって感じだな。

子供の頃は良く大吉が出てたけど、もう運使い果たしちゃったのかなぁ…。


絢愛さん、彩晴、優太、清くんは大吉。

翔馬、真司、杏さんが吉。

樂は中吉、この中だと一番運が悪いらしい。

でも凶を引かないだけラッキーなんだと自分に言聞かせる。


初詣も済んだので、一度せいさんの屋敷に行くことになった。


杏さんと彩晴、翔馬、優太と一旦神社の前でお別れする。


優太「絢愛ちゃん、またくる?」


絢愛「うん!」


優太「おぞうに、いっしょにたべよ?」


絢愛「OK!夜ご飯には戻ってくる!」


優太は絢愛さんにとても懐いてる。

きっと自分のお姉さんを思い出してるんだろう。


「「「バイバーイ!」」」


と3人が大きく手を振り、杏さんが軽く手を振る。


樂「…行くか。」


絢愛「うん!」


みんなで手を繋いでせいさんの屋敷に向かった。

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