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僕たちが出来ること  作者: 環流 虹向
道府県参り
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お土産

僕と樂、絢愛さんで屋敷の一室を借りて、道府県参りについて話し合いをする。


絢愛「うーん!私も二度しか行ってないから記憶はうろ覚え!どうしよう!」


絢愛さんが腕を組んで笑顔のまま悩む。


樂「とりあえず世永帰ってきたら聞けばいいだろ。」


絢愛「いや!世永さんはお疲れだからあまり面倒をかけたくない!」


虎雅「でも…」


絢愛「団服、自分の使っている武器、本、手土産は持っていった!それは確か!」


樂「ガバガバじゃねぇか。」


虎雅「まあ何日か旅行する事だし、着替えもだよね。」


樂「団服は着てけないのか。」


絢愛「私服だった気がする!」


虎雅「だって。だから持って行かなきゃだね。」


樂「荷物多いのだるいんだよな、というより道府県参り?自体がだるい。」


絢愛「そんなこと言わないの!いつも身を削ってる仲間同士、顔合わせが出来るなんて素晴らしい事だよ!」


虎雅「手土産は何にしましょう…?」


絢愛「そこはちゃんとメモ取ってます!」


絢愛さんがポケットからメモ帳を取り出して

ピラピラと捲り、あるページを開く。


絢愛「向日こうかさんは、鈴もなか。葵煌ききらさんは、流行り物。ごうさんは、犬。らんさんはお菓子のひよ子。大一だいいちさんはもんじゃを持ってくと喜ぶって言ってた!」


虎雅「あれ…?1人多くない?」


樂「大一って誰だ?」


絢愛「元臓方だよ!」


樂「行く必要あるのか?」


絢愛「二度も行ってるからあるんだと思う!」


もんじゃってお土産で持っていけるのかな…?


樂「犬は刹牙でいいか。」


虎雅「そうだねー。あとは東京駅で大体集まるかな。」


絢愛「葵煌さんのは新宿で買わないといけないから私が単独で行ってくるね!」


虎雅「ありがとうございます!」


樂「もんじゃは?」


絢愛「世永さんの行きつけのところで毎回頼んでるみたいだから今年もそこに頼んどく!」


虎雅「ありがとうございます!じゃあ、後はいつ出発かだなー…。」


絢愛「2人はいつから冬休みなの?」


虎雅「3日後です。」


絢愛「じゃあ終業式終わったら行こっか!」


樂「わかった。」


虎雅「は、はい…。」


クリスマスまでに家に帰れるかな…?

出来たら今年も部屋のみんなとクリスマスを過ごそうと思ってたけど…。


絢愛「じゃあ私、早速流行り物買いに行ってくるね!」


と言って、絢愛さんは颯爽と部屋を出ていった。

あの刹牙の話をした時もそうだったけど、

真っ直ぐすぎて話についていくのが大変だ。

考えより先に言葉が出てきてるんじゃないだろうか。


樂「こんなめんどくさそうなこと毎年やらなきゃいけないのか。」


虎雅「年末って言ってたからもしかして年始もあるかもね。」


樂「他の奴がやってくんないのかよ。」


虎雅「今回は名指しだからね。旅行だと思って楽しもう。」


樂「だるいな…。」


だるそうに椅子に背を預ける樂。


虎雅「とりあえず準備するために家帰ろう。」


樂「はぁ…。」


樂は立ち上がり、屋敷から僕たちの家に移動する。

僕も出来たらいいのにな…。


まだ誰も帰っていないことを確認して自分の部屋で荷物をまとめる。

しかし樂は一向にやる気配がない。


虎雅「樂は今日やっておかないの?」


樂「服なんか二枚あれば着回せるから当日でいいだろ。」


虎雅「洗濯は?」


樂「風呂入る時にやる。」


虎雅「その方法があったかー。」


僕は改めてバックを変えて、服や必要そうなものを詰め込む。


樂「どこいく気だよ。」


虎雅「え?一応5日分だけど…。」


僕の腰近くまである大きめキャリーバックにいっぱい詰めた。

足りないかな。


樂「いや、日本なんだからそんなに物持ってく必要ないだろ。」


虎雅「えー?そうかな?」


樂「人が住んでるんだから大体なんでも手に入るんだ。どでかいカバンなんか持ってくな。邪魔だ。」


樂が僕が詰めたキャリーバックの中身を選別し、

いつも使っているリュックに服やら何やら入れられる。


樂「これでいい。これ以上持っていくな。」


虎雅「えー…。」


仕方なく僕はキャリーバックに入れたものを片付ける。

仕事とはいえ、久しぶりの旅行でウキウキしてたんだけどな。


僕はショックを隠しつつ、トランプやボードゲームを元ある場所に戻した。


そして終業式当日、

急ぎ足で家に帰って荷物を取り、先に東京駅で待ってる絢愛さんの元に向かった。



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