表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕たちが出来ること  作者: 環流 虹向
各々の思惑
34/174

かくれんぼ

樂「お邪魔します。」


虎雅「どうぞー。」


樂を家に入れ、スーパーで買ったものを必要なものだけ作業台に出し、残りは冷蔵庫に入れてもらう。


虎雅「ラーメン好きなの?」


樂「食べたくなっただけだ。お前のせいでカロリー消費することが多かったから。」


虎雅「ごめん。」


樂「だからなんで謝るんだ?謝っても何もならないだろ。行動で誠意見せるのが一番だろ。」


虎雅「わかった。カロリー過多のラーメン作るね。」


樂は、僕が作るラーメンの様子を見ながら家の中を見る。

なんだかソワソワしてる…?


「「「ただいまー!」」」


虎雅「おかえりー!」


「え!虎雅にぃちゃんの声聞こえる!」


「え!?いるの?」


ドタドタと3人の足音が聞こえて、

扉が開く。


彩晴「わ!本当にいた!おかえり!」


「「おかえり!」」


翔馬と優太が僕の足に飛びつく。


彩晴「友達…?こんにちわ!」


「「こんにちわ!」」


二人とも足にしがみつきながら、樂に挨拶する。


樂「こんちわ。」


優太「おにいちゃん、あそぶ?」


翔馬「にいちゃん名前は?」


樂「梵唄 樂。」


優太「ぼんばいえー?」


翔馬「ぼんにぃってこれから呼ぶね!」


彩晴「ぼんにぃちゃんも、ご飯作ってくれるの?」


樂「…いや、俺は食べる専門だから。」


翔馬「彩にぃとおんなじこと言ってるー。」


樂と3人が仲よさそうに話している。

よかったー。意外と大丈夫じゃん。


虎雅「野菜炒め終わったから、何かして遊ぶ?」


「「「かくれんぼ!」」」


3人が声を合わせて言う。


虎雅「OK!じゃあここの敷地内でかくれんぼしよー。」


「「「イェーイ!」」」


樂「だからさ…」


虎雅「かくれんぼは走ったりしないから大丈夫だよ。」


彩晴「二人とも早くー。」


虎雅「はいはい!」


僕は玄関に走り、靴を履いて外に出る。

みんな外に集まり、じゃんけんをして鬼は樂。


翔馬「ぼんにぃつよそうだから、3分数えてからはじめて!」


樂「わかった。」


わぁーっとみんなそれぞれ隠れに行く。

僕は自分の家の屋上に向かう。


ここまで来るのは結構めんどくさそうだから、

最後まで見つからなかったりしてな。


屋上に来たらいつもゴロッと寝っ転がっていたが

もうそれは出来ない。

眠くなくても、うたた寝してしまうかもしれないからな。

結構自由がなくなるんだな、とふと思う。


でもこれがここにいるみんなのためになるならやるしかない。

今の自分はあそこがあるから人を傷つけないで済んでいる。

きっと…、前のような生活には戻れないだろう。


3分のアラームが聞こえる。

樂が動き出すところを見ようと思って下を覗くと、

バッチっと樂と目が合う。


樂「バカみぃーつけた。」


虎雅「あぁ!やらかした!」


僕は樂の元に走ってついてくことにした。


樂「お前、身ィ乗り出して鬼の様子見るなよ。」


虎雅「いや、上見るとは思わないじゃん。」


樂「様子を伺うなら、上からしかないだろ。」


まあ…そだけどさぁ…。


虎雅「3人とも強いからまあせいぜい頑張れよ。」


樂「一番に見つかったのによくそんなこと言えるな。」


樂はすぐに彩晴と翔馬を見つける。


翔馬「ぼんにぃ強すぎ!」


彩晴「虎雅にいちゃんなら30分かかるのに…。」


樂「センスがないんだ。」


虎雅「おい、長男のメンツを潰すな。」


しかし、なかなか優太が見つからない。

樂が行くとこはいつも人がいたが優太はいなかった。


樂「チビどこいった?」


虎雅「うーん…、いつもならあそこの下に隠れてるんだけど…。」


と言って、階段の踊り場の下を指すが優太はいない。


1時間近くみんなそれぞれ探すが優太は見つからなかった。


樂「なんかやばくないか?」


虎雅「うん。嫌な感じする。」


みんなでいったところを共有していると、

真司が家に帰ってくるところが見えた。


虎雅「真司!優太見てない?」


真司「あ?虎雅にぃおかえり。優太は見てないよ。」


さっきまで5人でかくれんぼしてたことを話す。


真司「あっ…」


虎雅「どっか隠れてそうなとこ思い出した?」


真司「いや、違う。朝、この辺の地域で誘拐された女児がいるってニュースで流れてた。」


彩晴「そんなあったっけ?」


真司「今日お前ら寝坊したからニュース見てなかったんだろ。」


優太が…誘拐された?


樂「お前らはあのババァに連絡して、家で待ってろ。」


樂は僕の手を引っ張って走り出した。


虎雅「僕たち外で探すから!みんなは敷地内もう一回探して見つからなかったらおばさんに連絡して家で優太のこと待ってて!」


「「「わかった!」」」


と言ってそれぞれの方向で走り始める。


樂はまた唄い始める。

すると視界がグニャっとし始める。

僕は咄嗟に目を瞑ると、せいさんの石庭を走っていた。


樂「お前は刹牙を連れてここに戻ってこい。」


と言って、樂は土足で屋敷の中に入りせいさんを大声で呼び探しに行く。

僕は言われた通り刹牙を連れてくることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ