知り合い
僕は朝早く起き、樂の部屋に行く。
虎雅「おはよー。」
樂「早いって。まだ寝かせろよ。」
樂はまだ寝間着のままだった。
虎雅「え?日の出って言ってたじゃん。」
樂「あと5分あるだろ。」
イライラしながら、樂は身支度をし始める。
5分前に来るのが妥当かなって思って、
朝早起きしてきたんだけどな。
まあ、イライラしてることはいつものことかと自分に言い聞かせて、樂が準備するのを待つ。
相変わらず殺風景だなー。
樂「お前自分で移動まだ出来ないの?」
虎雅「うん、やり方知らない。」
樂「なんも教わってないの?」
虎雅「自我穿通教わった。」
樂「毎回ここに帰ってくるのめんどくないの?俺クソめんどいんだけど。」
虎雅「いや?部屋に4人一緒に暮らしてる子いるから会いたいんだ。」
樂「ふーん、そういうのめんどいだけなのにな。」
虎雅「そうかな?いいものだと僕は思うけどなぁ。せいさんといる時、楽しいって思ったりしないの?」
樂「ただのオヤジだと思ってるけど。」
虎雅「でも、家でくつろいでたじゃん。」
樂「普段ならあっちで寝泊まりしてるからな。」
虎雅「そうなんだ!だからあまりこっちにいないんだな。」
樂「ここにいてもやることないしな。学校の登校日くらいしかいない。」
虎雅「友達いないの?」
樂「いらないだろ。作ってもいなくなる。」
樂の性格のせい?
虎雅「え?僕は?」
樂「知り合い。」
虎雅「え…っと、知り合いと友達の違いは?」
樂「俺の基準。お前はただの知り合い。時間だ、行くぞ。」
虎雅「えー…、友達になれたと思ったんだけどな…。」
がくっと肩を落としてる僕の手を掴み、ラップで唱え始める樂。
なんでそんなひどいこと言えるのかな。
しかも本人の前で。
目をつぶっていると風が吹き、目を開ける。
虎雅「あ、今日は石庭じゃないんだね。」
樂「いや、ここいつもの場所。昨日世永が一人で違う庭に石運んでた。」
なるほどね…、せいさんお疲れ様です。
屋敷の中に入って、樂が行く方についていく。
樂は何も迷わず一つの襖を開ける。
樂「おーい、起きろー。」
せいさんが布団の中で眠っている。
すると樂は足でせいさんを揺する。
知り合いでもそんなことしちゃダメでしょ。
世永「ん…あ、今日早いね。もうちょっと寝てたいんだけど。」
樂「年寄りなんだから朝早く起きろよ。」
世永「いや、まだお兄さんだぞ。」
プリプリと怒りながら体を起こすせいさん。
世永「いやぁ、昨日はまぁまぁ身体動かしたから眠いんだよなぁ。一旦3人で寝る?」
樂「無理。」
虎雅「大丈夫です。」
世永「えぇー…、じゃ俺の代わりに石庭作っといて。」
樂「なんで?お前の趣味だろ。」
虎雅「やります!せいさんは出来るまで寝ててください。」
世永「ありがとう、虎雅…。2人ともおやすみ。」
樂「はぁ!?俺はやらねーぞ。」
虎雅「いや、石庭の石動かしたのは、樂のせいなんだからやろう!」
樂の服を引っ張り、庭に続いていそうな廊下を歩く。
虎雅「あー…どこにあるの!?」
樂「ッチ。めんどくせぇ。」
バッと僕の手を振り払い、樂は庭に続く扉を開けてくれた。
こんもりと石の山が置いてあるだだっ広い庭。
虎雅「とりあえず、平にさせるところからやろっか。」
樂「さっさとやって、あのジジィ起こすぞ。」
樂と僕は石庭づくりを始めた。




