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僕たちが出来ること  作者: 環流 虹向
九夏三伏
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わっしょい

次の日キャンプの仕事が終わった後、お祭りを開催する時にどんな出し物をするか決めるため、かしらの屋敷にみんなが集まった。


絢愛「楽しみー!やっぱり水飴は欲しいね!」


虎雅「綿あめじゃないんですか?」


樂「たこ焼きだろ。」


真司「焼きそばは外せないって!」


清「人形焼き。」


一旦グループになって出し物について考えていると、向こうのグループにいた嵐さんが立ち上がり、みんなに向かって話し出した。


嵐「ただのお祭りにするのはもったいないと思う!食べ物も私たちらしくしたいと思うの。だから、憲治が最近載せてるごはんにしない?」


絢愛「あれ、美味しそうですよねー!」


あれから憲治さんは毎回ごはんを作ったらメニューを載せていた。

ちゃんとした分量を載せずに必要な物だけを書いてたけど結構反応があったな。


憲治「簡単に作れる方がいいですよね。」


と言って、自分の携帯をいじり投稿したものを漁り出す憲治さん。


世永「じゃあ、ごはん系は憲治がピックアップした物の中から多数決で決めよう。

あとは…、お神輿するんだよね?誰がわっしょいする?」


真司「俺たちやりたいです!」


真司が清くんの腕を掴みながら手をあげる。


世永「後…」


向日「世永、お神輿わっしょいじゃなくて引っ張る山車(だし)なの。お祭りに来れない人も楽しんでもらえるようにお昼頃から付近を歩くつもり。」


世永「あ、そうなんだ!どっこいしょかぁ。」


向日「6人を3チームに分けて3箇所の地域で山車を引っ張って、途中から地元の人たち参加型にしようかなって。」


世永「うんうん。じゃあ…、ちょうどそこの4人グループのみんなお願いしていい?」


「「はい!」」


お祭りの手伝いに前向きな団員さんたちが返事をする。


絢愛「世永さん、ドンドコしますかー?」


世永「え!?それもやるの?間に合うかなぁ…。」


嵐「私と豪は太鼓出来るよ。お父さんに小さい時教わったよねー!」


豪「いつの話をしてるんだ。」


世永「じゃあ出来るだけ各地でドンドコしてもらおう!」


豪「…良いとは言ってないぞ。泣き虫。」


二轅・龍門「泣き虫じゃなーい!」


二轅と龍門が豪さんの浴衣を引っ張る。

2人もお祭りの手伝いがしたいとうるさくて連れてきたらしい。


世永「豪パパ、嵐姐。二轅と龍門にも教えてあげてよ。2人じゃ回りきれないと思うから。」


二轅・龍門「とーちゃん、お願いお願いお願い!」


豪「静かにしろ。黙らないと教えるもんも教えない。」


その言葉で2人は静かになる。


嵐「頑張ろうね!」


二轅・龍門「うん!」


2人は嬉しそうに笑顔になる。


世永「OK!後…」


絢愛「世永さん!花火!」


世永「花火!?あやちゃん…、もう間に合わないよ…。」


犬太「世永さん、こういうのあるらしいんですがどうでしょう?」


犬太さんが携帯の画面をせいさんに見せる。


世永「え?すご…。これってどこでも出来そう?」


犬太「まあ、ある程度機材は必要だと思いますが。」


世永「…花火、やろっか!」


「「「やったー!!」」」


その言葉にみんなが喜ぶ、その様子を聞いてかしらが愛芽李さんの隣で肩を揺らしている。


急な計画なのにみんながとても嬉しそうにお祭りの事について考えている。


しばらくして、それぞれが準備をするために場所を移動し始める頃、真司と清くんが憲治さんに何か話に行っていた。

どうしても出してほしい屋台があるのかもな。


樂「俺らは…、桜岸おうがん神社?」


樂がくじ引きで準備に向かう神社を引く。


虎雅「あれ…?なんか聞いたこと…」


絢愛「この間、みんなで初詣行った場所だ!」


樂「そんな名前だったか。」


たまたま団地近くの神社を当ててくれた樂。

きっと団地にいる子たちは呼んだらみんな来てくれるだろう。


虎雅「団地の近くだからみんな呼べるね。頑張ろう!」


絢愛「頑張ろう!」


絢愛さんが手を出したので、僕はその上に手を置く。


樂「やるしかないんだろ。」


樂も手を置く。


真司「俺たちも!」


と、真司と清くんが走り寄ってきた。

真司が掴んだ清くんの手を樂の手の上に置く。


絢愛「やるぞ、やるぞ、やるぞー!」


「「おー!」」


みんなで気を引き締める。


5人であの小さい神社で、祭りの準備を任された。

しばらくはせいさんやかしらの屋敷で物の準備をして最後の二日間で呼びかけに集まってきてくれた一般の人たちと一緒に祭りの準備をする。


その日からキキさん、向日さん、腹方みんなが祭りの宣伝をSNS上でし始めると、楽しみにしているという声がたくさん寄せられていた。


夏最後の日、どんな人にもこの1日を楽しんでもらうために僕たちは準備をした。


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