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五話

八位…………八位!?あ、ありがとうございます!ありがとうございます!TOP10行けたらいいなぁの軽い気持ちだったんですけど本当にいきました!ありがとうございます!

「実際よ……どうなん?」


「……何がだよ、薮からスティックに」


「……みーくんそれ古くない?」

 

 昼飯を食べていると脈絡もなく話しかけてくる翔太。どうなんとか言われても分からないのだが。


「いや……バレーよバレー。お前あんなに上手いんだからさ、本当に入んねぇ?」


「……何度も言うが、俺は翔太にしか合わせられないぞ?それはセッターとしてまずいだろ」


 俺がやれているのは、翔太と長い付き合いだからプラス、翔太は悪球でもなんら問題なく打てるトリッキーさと正確性が持ち味である。多分だが、翔太と組めばセッターは誰であれ行けると思う。そのくらい、合わせるのが上手い。


「それはこれからやればいいんじゃないか?」


「でもそれだと既存のセッターが納得しないだろ」


「だよなぁ………やっぱ難しいかぁ」


 残念そうに肩を落とす翔太。俺が今更バレー部に入っても部員の皆はあまり歓迎しないだろう。いくら翔太や飯塚が認めても、人の感情というものはそう納得しない。無用な争いが起きるだろう。


「それより食え食え。今日の夜は何がいいよ」


 翔太が部活に行っている間に、俺は翔太の分までの料理を作る。翔太の両親は毎日夜遅くまで仕事なので、飯を作る人がいない。だから俺がご飯を作ってあげている。


「肉だな!肉が食いてぇ!緑の肉料理ならなんでもいいぜ!」


「なんでもいいが一番困るのだが………仕方ない。買い物しながら決めるか」


「みーくん。私も付いていっていい?」


 いろはが同行を申し出る。特に断る理由も無いので了承した。


「あ、いろは。翔太の料理作るの手伝ってくれね?」


「いいよ。翔太くん大食いだからね、腕によりをかけなくちゃ」


「おーおー……クラスの料理上手2人に作ってもらえるとは……俺恵まれてるな…幸せだなぁ」


「出世払いだぞ」


「おい!?」


「冗談だ冗談」

 

 1度、家庭科で俺といろはのどちらが料理上手かという料理ウォーズが開かれたことがある。本人達抜きで。


 何故か審査員が翔太で教師もそれに乗っかって結構ガヤガヤなっていた。よく他のクラスとか先生とかに怒られなかったな。


 メモ帳を出してから肉料理とメモをする………っておい、昨日も肉だったぞ。今日は野菜多めだな。


 肉の下に野菜多めと書いておく。すると、予鈴の鐘がなり昼休みの終わりを告げた。






「じゃあな!緑!夜よろしく!」


「おう任せとけ」


 野菜多めだけどなと心の中で返しておく。そのまま翔太は飯塚に声をかけてから教室を出ていった。鞄を持って立ち上がり、いろはの席へ。いろはは既に帰る用意は終わらせていて立っていた。


「待たせたな」


「大丈夫だよ。いこっみーくん」


 と、俺の手を握り、急がせる。急いでも別に余裕でタイムセール間に合うけどな。まぁいいけど。


 そのままいろはに引っ張られるように教室を出ていった。多くの視線を背中に集めながら。


 そのまま買い物とぱぱっと終わらせて家に帰宅。今日は野菜ましまし野菜炒めの予定だ。


「お邪魔しまーす」


 靴を脱いでトタトタとリビングに入っていくいろは。幼馴染なのでその辺の勝手はよく分かっている。


 買ってきた荷物を机に置いてからいろはに声をかけた。


「いろは、喉乾いていないか?」


「うーん……少しもらおうかな」


「OK」


 冷蔵庫からいろは専用に作っている烏龍茶を取り出す。ちなみに、翔太専用のミネラルたっぷり麦茶もある。


「ほい」


「ありがとう」


 いろはに烏龍茶を渡してからぱぱっと庭に出てから洗濯物を入れる。今日も元気に主夫やってんなぁー俺。


「手伝おうか?」


 いろはがリビングの窓から顔を覗かせる。折角なので手伝って貰うことにした。サンダルを履いてから俺が未だに家に入れていない洗濯物をとる。


 一度家に洗濯物を入れてからいろはの方を向くと、たくさんの洗濯物を持っていた。


「いろは、気をつけろよ」


 洗濯物で足元が見えずらいために注意を促す。いろはは「はーい」と言ったがどうも心配である。


 一応近くにいて何かあった時のために備えるか。


 と、いろはの方へと歩いたのだが………どうやら1歩遅かった。


「キャッ!」


「いろは!」


 自分の足につまづく。そんなに距離が離れていないが幸いし、充分にフォローは間に合う距離だった。


 何とかいろはを受け止め踏ん張る。しかし、俺の体は持たなかったようで、片足のバランスが崩れる。


「……くっ」


 いろはをケガさせないように俺が下敷きになるようにいろはの体を強く抱いてから体を回転させる。


 ドンッ!と背中に大きな衝撃と音が響く。ぶつけた背中は翔太に喰らったスパイクよりもいたかった。


「いててて」


「だ、大丈夫!?みーくん!」


 痛さに呻いていると、いろはが心配そうにきいてくる。


「大丈夫だ。いろはを守れてよかっ………た……」


「……………………」


 いろはの方を向くと、思ったよりも近くにいろはの顔があった。


 綺麗な瞳。整った顔。たらりと垂れている髪が顔にあたって少し痒い。


 ――――とくん




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あ、一日で20000以上もアクセスして頂けました。こんな拙い文ですが、読んでくれて本当にありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです。頑張って下さい。
[一言] とくん、て…。 いや、面白いよ!? うん。面白いですよ!そりゃあ! でも、タイトルどうしたんや!!!!!! 今のは過去回なんか!!??? タイトル通りのことは一話だけなんか!!!??
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