水着回
明日からまた学校が始まるため、ハイペース投稿は出来ません。
「海だー!!」
両手を掲げて海に叫ぶ翔太。正直恥ずかしいからやめて欲しい。
現在、俺たち四人組は海に遊びに来ていた。
翔太は惜しげも無く鍛え上げたその筋肉を太陽の元に晒しており、女性の視線を集めていた。彼女もちなのに。
俺はパーカーを羽織ってるので少し暑い。
「お待たせー!」
振り向くと、着替えてきたいろはとみさきちゃんが手を振りながら来ていた。
みさきちゃんはシンプルな水色の水着を着ており、いろははオレンジ色の花柄の水着で、腰にパレオを着ていた。
「………ありがとうございました」
「……みーくん?」
ごめん。ちょっと神様にお礼言ってたわ。
「な、な!あの子達ちょーレベル高くね!?」
「ちょ、ちょっと話しかけてみるか……?」
「「あぁん!?」」
「「な、なんでもありませーん!!」」
不躾な会話をしている不届き者がいたため、睨みで黙らせる。
「……はぁー……ったく」
「みーくん?」
俺は着ているパーカーをいろはに羽織らせた。
「……あまり他の奴らには見せたくない」
でないと嫉妬でなぶり殺しそう。
「みーくん…………」
ぽわぁっと顔を赤くさせるいろは。
「……ねね、翔太。私には?」
「お前は俺で隠してやるよ」
「やぁんもう♡」
………なんだこのバカップル共。爆ぜろ。
「よいしょ……」
持ってきたビーチパラソルを砂浜にぶっ刺してから額に出来た汗を拭う。夏なので少し動いただけでも熱が溜まって熱い………!
「はい、みーくん」
「さんきゅ」
クーラーボックスから炭酸飲料を取り出して俺に渡す。敷いてあったシートに座ってから一気に煽った。
「………うっま」
シュワシュワした感触が喉元を過ぎる。やっぱコ○ラうめぇ………!
既に翔太とみさきちゃんは海で水掛け合いをしてキャッキャウフフしていた。見ていてなんだが微笑ましかった。
「ふわぁ………」
今日は朝早く起きたので、欠伸がでる。
「眠いの?」
「少し」
「じゃあ……ここ、使って」
いろはが自分の太ももあたりを手で叩く。もしかしてこれは……あの伝説の膝枕というものなのか……っ!
「い、いいのか?」
「う、うん……ちょっと恥ずかしいけど、みーくんのためなら」
可愛い。今すぐ抱きつきたい。
「み、みーくん。急に抱きつかないで……嬉しいけど恥ずかしいよ」
おっと、どうやら過去形だったようだ。
「それじゃ……失礼する」
「うん。失礼されます」
そして俺はいろはの膝枕を堪能した―――
ーfinー
というわけで、彼女欲しいって呟いたら幼馴染が物凄く動揺してる件。完結でございます。
後日談は、続編にて詳しく掘り下げようと思います。待っててください。
それでは、続編でお会いしましょう。