ダブルデートその2
カクヨムの方で新作始めたので、ぜひ読みに来てください!
『魔導に憧れた少年、少女達によって粉砕す』
名前は結月アオバです。
「…………なぁ翔太よ」
「なんだ緑よ」
現在、緑と翔太は駅前にて待ち合わせをしていた。同じ家にいたにも関わらずである。
「なんで駅前いるの俺たち、同じ家にいたよね?」
「ばっか、デートって言ったら待ち合わせだろ」
「そんなもんなのか?」
「そんなもんよ」
「お待たせ、2人とも」
「おう、やっと来た―――――」
「緑?」「緑くん?」
途中で言葉が止まった緑を心配する翔太と美咲。顔の前で手を振ってみるが反応がない。
「――はっ!」
「お、おう………どうした?」
意識を取り戻した緑に何事かと聞く翔太、返ってきた返答は
「いろはが可愛すぎて一瞬意識飛んだ」
「「…………………」」
翔太と美咲は沈黙した。恋心解放したらこうなったのかと。
いろはの格好はピンクのブラウスに花柄意匠が着いており、下は空色のスカートを履いてきている。
しかも軽めにメイクもしており、髪型もちょっといつもと違うのも緑の心を撃ち抜いた。
「そ……そんなみーくん………恥ずかしいよ」
「…………っ!」
「み、緑ーーー!?」
髪を恥ずかしさからクルクルと弄るその仕草に胸をさらに撃ち抜かれた緑は胸を抑えて崩れ落ちた。
「………なんなのこのコント」
「さて、調子も取り戻したことだし、どこ行くの?」
「あぁ………」
崩れ落ちること三分。やっと本来の調子が出てきた緑に少し引き気味で答える翔太。
「今日は………ゲーセンだ!」
「いつも通りじゃん」「いつも通りだよ?」「いつも通りね」
「あ、あれぇ~……?」
反応が思っていたのより違うことに冷や汗をかく翔太。
「………ええい!とりあえず行くぞ!」
「ちょ……ちょっと翔太ぁ!」
強引に話を持っていき、美咲の手を繋いで歩き出す翔太。美咲は不満そうな声を出したが、顔をそんなに不満ではない。むしろちょっと上気させている。
緑といろはは顔を見合わせた後にクスリと笑った。
「行こっか」
「うん!」
2人はどちらともなく手を差し出し、一度握ってから指を絡め合わせた。まるで二人の関係を確かめ合うように。
「プリクラとろうぜ!」
一日中……まぁ午後だけであるが、ゲーセンで遊び尽くした四人は終わりにプリクラを撮ろうとしていた。
「でもこれ二人専用だよ?」
いろはがプリクラの注意書きを指をさして言う。
「そんなもん……行ってらっしゃい!」
「おわっ!」
「キャッ!」
翔太が緑といろはの背中を押してプリクラの中へと押す。直ぐに緑が振り返ったが、既にカーテンは閉ざされ、出れないように翔太がすぐそこに立っている。
「………やるか」
「だね………ちょっと緊張するな」
いろはが色々と操作している後ろから覗き込む。緑には何が何だか分からない。
「あ、始まるよ」
「お、おう」
緑は何回かプリクラは四人でやったことはあるので大丈夫だとタカをくくっていた。
『それじゃあ!彼氏さんは彼女さんの後ろから抱きついてみよう!』
「んっ!?」
予想外の指示に顔を真っ赤にする緑といろは。すると外から翔太の爆笑が聞こえた。
「あ………あいつ分かってたな…………!」
後でシメると思いつつ、指示に従う緑。大丈夫。俺たちはもうカップルだ。こんなもん恥ずかしくもなんとも―――!
「ちょ、みーくん!」
優しく抱きつく。抱きつくと鼻がちょうどいろはの髪のところに来て嗅いだことも無いいい匂いが鼻腔をくすぐる。
『いくよー!さーん、にーい、いーち!』
パシャ!っと音が聞こえる。よし、何とか終わったな……と緑が安堵の息を吐くと、
『それじゃあ次は正面から抱きついてみよう!』
「なにぃ!?」
また翔太の爆笑が外から聞こえた。
あれから、毎回毎回心臓がはち切れそうな思いをしながらも、なんとかクリアしていった。
『それじゃあ次で最後だよ!』
や、やっと終わる……と心底疲れているいろはと緑は息を吐く。
『最後はキスしてみよう!』
「「…………………」」
二人がどうなったかは作者のみぞ知る。
はい、なんという『ここで終わんのかよ!』というおわりかたでした。もしよろしければ感想欄で『ここで終わんのかよ!』と送ってください。ノリがいい人は好きです
次回はデート!次も胸がモヤモヤする終わり方します(暗黒微笑)




