人格者
第二話
人格者
新一は、アルトリウスの黒い翼でビルの屋上から降り自分の住むアパートの様子を見に行くことにた。しかし、そこにはアパートの周りに警察と多くの野獣魔の姿があった。人格による侵入の物音に誰かの住民が警察に電話をしたようだ。
新一は、アルトリウスに言った。
「わぁ…すごい数の野獣魔だ……。」
「一回野獣魔の誰かに話を聞けばいいじゃねーの」
「いや。」
新一は、アルトリウスの言葉を拒否した。
「なぜだ?」
「あの中には俺の馴染みの人がいてな。あの人に見つかると……。」と新一は、個人的意見を述べた。
「ふぅん。」
アルトリウスは、納得した表情で頷いた。すると、後ろから人の気配を感じたアルトリウスが新一の背中を揺さぶり言った。
「誰かの気配が後ろから感じる」
「うん?後ろから?」
新一が後ろを向こうと首を動かそうとしたらアルトリウスが新一の顔に手の平をかざし「後ろを向くな……相手は人ではない……。」と言った。
新一は、アルトリウスの言葉に冷や汗を流しだし新一は首を前に向き直した。
「相手は、さっきの人格と一緒のヤツか?」
新一は、言うとアルトリウスが「違う。」と言って「我が主よ。このままでは背後から殺られるやもしれん。一旦野獣魔の中に紛れ込んだ方がいいかもしれん!」新一は、アルトリウスの言った通りに野獣魔の方へ静かに移動し群れの中に紛れ込んだ。野獣魔に紛れ込んだ新一とアルトリウスは、後ろを振り向くと人格の姿が無かった。
「一体なんだったんだ?」
「わからん。しかし、私たちを探しているのは間違いない。」
やがて野獣魔の群は過ぎ去り気付けば人の影すら見なくなっていた。アパートの住民も警察も居なくなったこと確認し新一は、自分の部屋のドアの前へ行った。そこには警察ドラマなどで見る黄色いテープが貼っており新一、静かに黄色いテープをくぐり抜け部屋のドアを開けた。中は人格が突っ込んだ状態まま荒れ果て深い夜の中、暗闇がさらに増し変な雰囲気が部屋中に流れ込んでいた。
「あ。荒れてるな……。」
すると、「君がこの部屋の住民か?」後ろから中年の男の声が聞こえ新一は、ゆっくりと後ろを振り返った。そこには、白髪の中年の警察官が後ろに手を組んで立っていた。
「警察……。」
「待て!主殿!」
アルトリウスが手を出し会話を塞いだ。
「なんだ?アルトリウス……。」
「あいつ!あの時背後で感じた気配に似ている!」
「は?!まさかあいつも人格か?」
新一は、アルトリウスが言った言葉を信じ警察官に疑い見せた新一に警察官が話を始めた。
「私はPRG(特別人格機動隊)の者だ。君に用がある。」
「用とは?」
新一は、疑いながらも質問を返した。
「このアパートで謎の爆発音と共に白い砂煙が上がったと通報があって君の部屋を現場調査をした所床に見たことも無いマークとあとこの本が見つかった。」
機動隊の手には図書館で借りた人格に関する本を持っていた。
「それは…。」
「やはり、覚えがあるのか?」
機動隊は、納得したかのような顔を見せ説明を続けた。
「中を見た所、私も見たことも無い呪文が記されていた。君には読めるのか?」
「あ。はあ…。」
新一は、軽い返事をして言った、すると、機動隊の男が「今から警察で事情聴取を受けてもらいたい。いいか?」
「い、今からですから?」
「はい。君には聞きたい事が山積みなのでね。」
ドアの向こうから数人の警官が駆け寄り新一の周りを取り囲み新一の両手を掴み歩き出した、すると、黙っていたアルトリウスが機動隊の男に言った。
「お前一体。何故人格の気配が感じる?!」
男は口元の頬を釣り上げ目を瞑り言った。
「それはまた事情聴取の時に……。」
男は新一達に背を向けその場を去った。
新一達はアパートの裏に停めてあったセダンに乗り込み静かに移動した。
その頃新一の乗り込み姿を見ていた一人の影があった。その影は、 車が手で行くと一緒に暗闇の中へ消えた。新一を乗せたセダンは東京警視庁に入り駐車場に停めると外に待っていた警察官が新一が乗っていた後部席のドアを開けた。
すると、助手席に座っていた警官が後ろを振り向かずに言った。
「降りろ。ここからは外の者が引用してくれる。」
新一は、無言で降りてドアを閉めるとそのまま地下の駐車場へセダンの車が入って行った。新一は、その様子を見ていると「さあ。こちらです。」警官が言って歩き出した。新一は、警察のあとに続いて歩いた。警官は、裏の入口から入り、すぐそこのエレベーターのボタンを押した。すると、頭の中からアルトリウスの声が入って来た。
(おい。お主、本当に大丈夫なのか?)
「ア、アルトリウスどっから声が?」
と新一は、小さな声で警察官にバレない程々に言った。
(お、我と主は、血と名を頂いた一心同体、半分の命を我が持っている。心と脳で会話が出来る。)
アルトリウスが言うと新一が頭の中で話した。
(いや。分からない。アルトリウスどう思う?)
(私は強い気配が感じる。)
(強い…気配?)
(あ。無数の人格の気配が……。)
変な風に漂う気配を象徴するアルトリウスにさらに心配が増す新一は、手を強く拳に握り締めた。そしてエレベーターが到着し警官が入り新一に向かって「入れ。」と言った。
新一は、体に汗を滲ませエレベーターに乗り込んだ。警官は、エレベーターの「閉」ボタンを押した扉が閉まった。気まずい雰囲気と圧迫感に新一の心は変な感覚に踊ろされていた。数十秒経っただろうか、やがて長い沈黙のエレベーターの扉が開き暗闇廊下が顔を見せた。その廊下を進む警官に新一は、また後ろからあとを続くように歩き出した。警官が足を止めあるドアの前に立ちドアの扉を「コンコン」と二回叩き言った。
「失礼します。」
警官が入り新一も一緒に入るとそこには自分のアパートにいたPRGの男と約8人の男が椅子に座っていた。
「あなたは……。」
「ようこそ。事情聴取の部屋へ。」
新一の驚く顔をそこ目に軽く挨拶をした。すると、隣にいた引用して来た警官が静かに退出しドアを閉めた。
「さあ。座りたまえ。」
男が言うと新一は、すぐに椅子に座ると早速、本について話が始まった。
「早速だか、これを。」
「は、はい。」
「この本についてなのだが君にはこれが読めるか?」
男が本を開き見せてきた。
「あ、はい。多少読めます。」
と正直に新一が言うと、周りがざわめき出し男が言った。
「この本は特殊で世界の科学者や文学者も読めなかったのだ。歴史学者もだ。」
新一は、男の目を見た。
「まさか君、人格を所持しているのか?」
男が言うと新一は、険しい表情を浮かべ人格を所持している事を見破られた。
「人格は、いつから所持している?」
「今日…初めてです。」と言うと男が顔を変え言った。
「どうやって生み出した?」
「この……本の通りに…。」
すると、新一の体から黒い霧が現れアルトリウスが現れた。
「おー。これが君の……。」
「おい。お前ら我が主を困らせるな!」
「はあはははは。」と笑いながら立ち上がり言った。
「悪かった。しかし、君、凄い力を持ってるね。」
「凄い…力?」
すると、男のジャケットから名刺を差し出して言った。
「あなたは世界を救える力を握りしめている。」
新一は、相手が持ってる名刺を見た、それは、黒い名刺で金色の菊花紋章の入った物だった。そして、男の名は「東谷 礼三」という名とすぐ横には特別人格機動隊と言う文字が入っておりこの名刺は特別人格機動隊の物だとすぐにわかった。新一は、その名刺を受け取り事情聴取の部屋から出ようとしたら奥に座っていたPRGの男が「私があの方を外まで送ります」と立ち上がって言った。
「では、そうしてくれ。」と別の男がそう言うと新一とPRGの男は廊下に出てドアを閉めた。すると、男が新一に話してきた。
「私は特別人格機動隊だ。今まで人格の事件に遭遇し多くを見てきた、しかし、君は違った。」
「……。」
「私も、人格を持ってる……。」
「え……、人格を倒す部隊なのに人格を持っていのか?」
「いや、人格機動隊は、逆に人格を持たねばならない存在……。君……。特別人格機動隊に、入隊してくれないか?」
「入隊……。」
新一は、男に「入隊してくれないか」と言う突然の言葉に驚く暇もなく小さな声で呟く感じで反応した。そして、新一達は、男のあとに歩き外への玄関が見え外へ新一は出た、何だか「ほっと」した気持ちでまるで長い間中にいた様な開放感が感じた。新一は、空を見ると夜が明けようとしていた時間だった。すると、男が言った。
「無理とは言わん、しかし、君の部屋に人格が計画に突っ込んで来たとしたら、狙われている可能性があるかも知れない。」
すると、新一の中からアルトリウスが出てきて言った。
「ところで、お前の名はなんと言うんだ?」
すると、男は、胸に手のひらを当て言った。
「私の名は南條だ。」と言った時だ、体から新一と同じ様に黒い煙が現れ巨大な人型になった。大きさは約3mの鎧の人格だった。
南條は、鎧の人格に手を指し「こいつは私の人格 赤城だ。」
「デ、デカ!」
「だから、強い気配を感じた訳だ……。」
アルトリウスは、納得した表情で言った。すると、アルトリウスと赤城が同じ方向を同時に向き変な予感が流れ込んできた。
「何かが来る……。」
「え。」
南條が言うとアルトリウスが大鎌を出した赤城は、大剣を引きづりだして構えた。
すると、奥から一人の男がこちらへ向かって歩いてきた。姿は若い男性で黒いマスクを付けた黒いコートの男だった。
男は無言で手を横に伸ばし人格者特有の煙を出し始め人格を創り出されていく。
人格が完全体なった姿は頭がトカゲの姿をした不気味な姿の人格だった。そして、相手のマスターが指を指したのは新一だった。さっきまで無言だった男が言った。
「見つけた……。この世の中で最も要らないヤツめ……。」と睨みつけた、人格に命令を出した。
「奴を殺せ!」
トカゲの姿をした人格は、長い槍を出し新一に目掛けて突っ込んできた。
「主!」
新一は、顔を無意味の腕で盾を作りガードした。すると、南條の人格 赤城が相手の攻撃を弾き大剣で吹き飛ばした。
「なぜ俺を狙う。」
新一言うと南條が言った。
「君は人格者を何かしらを招く力を持っている。」
南條は、そう言って腰からハンドガンを抜き取って言った。
「人格は、あのトカゲの人格を!君はなんと言う!」
「俺は新一だ!」
「では新一!私と君はあの人格者を殺るぞ!さあ早朝の宴の始まりだ!」