次世代の幕開け
人格戦 ペルソナズ・ウォー
2022年 とある街にある高層ビル時間は夜入りして数時間人々は会社などから帰る時間帯だ。それを見下ろす一人の黒いコートの男がいた。
「奴らはいくつも人格を生み出す。悩みや苦しみにして人格が増え続けている……。」
男は真顔で言った。
「出てこいリヴァイ…。」
男が言うと男の影から黒い影が浮かび上がり骨が組み合わさり肉が絡みつき黄色の肌や皮膚がその肉にくっつき黒い影が人間の姿に変化した。顔立ちはヨーロッパ風で服装で古代ローマのような物を身にまとっていた。
「はぁ!宮野様!」
リヴァイアサンが軽く頭を下げ言った。
宮野が言った。
「これからは人間同士でなく。人間と人格との戦いになる。犯罪 テロ 売買 生物実験が増える。なあリヴァイ。」
宮野が高層ビルの端に立ち足を掛けた。
「一旦作戦会」
宮野が言うとビルから飛び降りた。すると、リヴァイアサンが宮野の肩を掴み巨大な烏へ体を変え街の空に飛び去った。
その頃同じ時宮野を乗せる巨大烏を見上げるフード付きの灰色のパーカーを着た一人の男がいた。その男は、そのビルの近くに立ち並ぶ商店街の隙間へ入り込み壁にたって背中でもたれかかった。すると宮野同様、黒い影が浮かび上がり人間の姿に変化した。赤色のビニールの様なジャンバーとズボンを履き膝までの黒いブーツ上半身の下は何も着ておらずチャックはへそまで開いている短髪の女性が現れた。その方手には長い鉈を握りしめていた。
「芸文様。」
「ああ。忠一か。」
本田芸文は軽く微笑を浮かべ言い忠一に命令を出した。
「忠一、奴を追え…。」
「は!承知。」
本田忠一は煙の様に消えた。
芸文は、パーカーの腹部に付いているポケットに両手を入れ暗闇の中へ歩き出し呟いた。
「ふぅっ。歌舞伎町一向組よ。次の人格文明は俺達九州一党組の時代だ……。」
第一話
次世代の幕開け
(ピピピピ!)朝の目覚まし時計の鳴り響くチャイムに布団の中で蠢く一人の男。布団から手を伸ばし目覚まし時計を止め起き上がった。
「もう朝か……。」
男の名は笠田新一。極普通の一人暮らしのサラリーマンだ。新一は、小さなテレビを付け仕事の行く服装に着替え始めた。すると、付けていたテレビのあるニュースから耳に入り込んできた。
「ここ最近多発している人格による事件について人格者専門家の鏡 虹霓教授にお越しくださいました。虹霓教授この事件を見て何か疑問か推測をどう受け止められましたでしょうか。」
「はい。これは反抗的な人格の攻撃ですな。以上です。」
「帰れ…。」
それを見ていた新一は思った(この安全で不安の無い世界を実現したい……。)と、新一は仕事を終えその帰りに人格者に関する本を閉店ギリギリまで探し続けた。すると、新一の目に止まる一冊の本を見つけた。タイトルは「PERSONA」。
新一は棚から引きずり出し本をめくった。そこには見たことも無い記号文字の様な物で書かれていた。
新一はその本に掛け借りに行く為カウンターへ行った。
「これお願いします。」
新一は本をカウンターのメガネをかけた女性にに渡すと驚いた表情を浮かべ一言「これ借りるんですか?」と言われた。
新一は「あ、はい。何故ですか?」と応えると女性が言った。
「いや…この本……実は見ると死んでしまうと言ういわくつきの本でして……。」
「いわくつき?。」
新一は女性の言った言葉に首をかしげて言った。すると、女性が少し震える声で語り始めた。
「この本はですね。この図書館にしか置かれていない幻の本。名はペルソナ……。すごく貴重で世界に一冊しかないのです。」
「え……。そんな貴重な本。まあ、確かに一冊しかない本と言われると(いわくつき)と言われてもおかしくはないが……。」
新一は、(いわくつき)の本を丁寧にカバンに入れ家へ帰宅した。
新一は、その(いわくつき)の本をカバンから取り出し小さな食卓テーブルの椅子に腰をかけ本の中身を開いた、そこには(見たことも無い文字)で書かれていた。
(あれ……。)
新一は、この本に書かれている文字が読めるのに気づいた、それは誰もが解けなかった文字をだ。新一の見た文字を口に出して内容を話した。
「人の魂は二つに割れ一に成り 閉ざしていた扉が大きく開き 闇を照らす黄金が光 己の心の奥底に眠るもう一人の自分を解き放つ封印の鎖 私の血を与え 名を与え。 我の人格、今、解き放て」と。
新一の頭の中にはあることを思い出していた、今は亡き叔父の事だ。いつも優しかった叔父は俺が6歳の時に他界した。しかし、俺の親父から聞いた話だか、第二次世界大戦中、叔父は大日本帝国軍 陸軍の人格兵と言う話を10歳に聞いていた。
(叔父…。)
新一は、床に部屋にあったチョークで資料に書いてあるままに魔法陣をブレながらも丁寧に描きカッターで指の腹を小さく切りつけた。すると、小さく切りつけた指の切り口から血が出る。新一は、切り口から出てきた血をさっき描いた絵に一滴を落とし本に書いてある呪文のような文字を大きな絵で口に出して言った。
「人の魂は二つに割れ一つに成り 閉ざしていた大きな扉が開き 闇に照らす黄金の光 己の心の奥底に眠るもう一人の自分を解き放つ封印の鎖 私の血を与え 名を与え。我の人格を、今、解き放て!」
しかし何も起きる気配がなかった。数秒沈黙が続き新一は、肩から力を抜き(はあ。何も起きないじゃないか。)新一は心の中で呟いた時だった、床に描いた魔法陣に、小さな稲妻が現れ段々大きさが増し部屋全体が眩しく光が点滅し強い風が吹き荒れ周りの紙が飛び散りカーテンが大きく靡き窓ガラスが激しい音を立て揺れてる。新一は、風に飛ばされないよう必死で足で踏ん張り眩しい光の炸裂で閉じていた目を自分の手の平を盾に見た。
すると、光の中から黒い影が集まり出し、その影が肉体へと変化していく。そしてその、肉体は完成し白い煙と共に今まで炸裂していた激しい光が静かに消えチカチカする目で薄くなりゆく煙の中からはっきりと見え始める女性の姿があった。
身長は約160センチ 長い髪で綺麗な顔そしてハッキリとした体型の女性が長い鎌を持ち立っていた。
「はっ……。」
新一は、急な事に声の出ず顔で驚きを見せた。
女性は閉じていた目を開くや否や手に持っていた大鎌を顔面スレスレにすぐ隣の壁に壁ドンをかまし新一の目を睨み付け言った。
「あなたが私を出したのか?」
「はぁ……。」
新一は、相手に聞こえるかも分からない声で答えた。女性は新一から離れ手に持っていた大鎌をまるで煙のように消しながら言った。
「私は人格だ。あなたが私を召喚さてならば私はお前の主だ。」と言って背中に靡いていたマントを握りしめた。
「ところで君の名は……?。」新一は、女性に名を聞こうと話しかけた時だった。いきなり部屋の壁が勢いよく突き破る人が現れた。一瞬の事でハッキリと見えなかった人影は壁の崩れた砂煙薄くなり巨像がハッキリしてきた。それは、鉄で覆われた体にまるでロボットの様なSF系の化け物が新一の前に現れたのだ。
「なんだよ!この怪物!」
新一は突然の事に早口で女性に叫んだ。女性は、化け物の隣の窓ガラスを見つめ言った。
「主よ。名はなんと言う。」
「俺は新一!笠田新一だ!」
新一は、名を叫ぶと女性は、新一の手首を力ずよく握りしめ言った。
「新一よ!我が主よ。私の勝手な動きにお許しをよ!」
女性は、力ずよく手を引き部屋の窓ガラスを突き破り都内の約9階の場所からガラスの破片と共に真っ逆さまに落ちていく。新一は、人生初の真っ逆さまに落ちる恐怖を体感しながら叫んだ。すると、女性が胸に手を当て呪文のようなものを唱え呟いた。
すると、女性の背中から黒い羽が生え羽ばたいた。新一は、片腕で宙にぶら下がる状態になりながら上を見上げると黒い翼を生やし羽ばたく女性に(は…羽。黒い翼……。)新一は、心の中で呟いた。女性は、黒い羽で近くのビル屋上に静かに下ろした。
「君は人格だろ。羽も出せるのか?」
新一は驚いた声で言った。
「いや。ただの影だ。人格は影を操る事が出来、形さえも変える事が出来るのだ。」
新一は相手が何を話しているのか難しく頭の中に入って来ず、首を縦に軽く振って聞いていた。新一は思い出した、人格の名を聞いていなかったため新一は言った。
「君の名を聞いていなかったね。」
「いや。私はなどは無い。無名だ。名はあなた、主が決める事だ。」と屋上の手すりにもたれ掛かり微笑して言った。新一は、腕を組み考えた。すると、昔飼っていた犬の名前を思い出し、新一は、人格に言った。
「じゃ。君の名は……。アルトリウスだ。」
「アルトリウス?……何だ?」
「あ。昔飼っていた犬の名前だ。」
新一は、犬の名前だと言うと女性は、「なんて名だ!」と言った。
「その名をお気になさらずと。」
「いや。いいなだ!あなたが主なら私は主様の隣にいる番犬か。」
アルトリウスは軽く微笑み言って手を伸ばした。
「改めて頼むぞ主様。」
新一はアルトリウスの手を握り「こちらこそ、この狂った世界を変えるために悪の人格を共に戦おう。」
握手交わしい約束と絆を結んだ二人は残酷で悲しき世界を目の当たりする事も知らずに……。