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DOKI☆WAKU☆話し合い 〜ピョートル〜


「何を言っているんだヨハン?!ディアナ様は修道院で暮らすんだ!」


ピョートル様が言いました。

あ、はい。もちろんその予定はございません。


「聖女を害して、婚約破棄されたとあっては……。もうこれは修道院で神にお仕えして一生を終えるしかないでしょう!」


「いやでございますわ」


「そうだろう、そうだろう!ハハハハハ…………は?」


「いやでございます。バカですか、あなた様は」


「………………はあああああ!?」


「サスケ」


「は!お嬢様!」


「資料を司教様、ピョートル様、国王陛下の順でお配りして」


「かしこまりました」


メイドに扮したわたくしの優秀な私兵が準備した紙束を配ります。サスケは貧民街で拾った男の子(・・・)ですが、非常に優秀な子です。以前 私兵たちに、わたくしが国外追放されて、わたくしが貧民になって、わたくしが貧しい男と所帯を持っても付いてきてくれますか?と問うた時に、間髪入れずに「はい!」と答えてくれた良い子です。


わたくしはサスケだけを連れていこうと決めました。


「う……わあああああああああああ!!!」


資料をお配りした司教様が暴れ出しました。当然ですね。

資料を見たピョートル様も目を剥きました。


国王陛下に資料が渡る前に、司教様はサスケから紙束を引ったくりました。品がございませんね!まあサスケはわざと引ったくらせたのでございますが。


わたくしは自分の分を国王陛下にお譲りしました。

国王陛下がカッ!と目を見開きます。それもそのはず。


その資料には、司教様の『修道院にいる愛人』と庶子の名がズラリと明記されていたのですから。


「そ…そんな………!」


「わたくしはあなたのお母様のように……そして、そこに記されている女性たちのように、一生を慰み者になるつもりはございません。いつ来るかもわからない男を、無数の女と共有するなんて死んだ方がマシです。他を当たってくださいませ」


まあ、普通に考えたら嫌ですわよね。


「ち…父上ええええええ!?母様だけだって!息子は僕だけだって…!?」


「お前が一番 出来が良かったのだ!誇るがi………ガフゥ!」


あら素敵。ピョートル様の惚れ惚れするようなパンチが、司教様のたるんだ お肉にめり込みました。

そのまま馬乗りになってパンチパンチパンチ!


ああ、ピョートル様、『それ』はあなたの悪です。劣悪遺伝子です!ゴミです!たくさん殴って良い子になりましょうね?


「ディアナちゃん、あとでその資料を見せてね?」


王妃陛下のお言葉に、わたくしは笑顔で頷きました。








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