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DOKI☆WAKU☆話し合い 〜ルードヴィッヒ〜


「さて…」


わたくしはちらりとルードヴィッヒ王子を見ました。ビビビッと王子が背筋を伸ばします。


「どうして、このような、騒ぎに、なったので、ございますか、殿下?」


噛んで含めるように訊きます。ええ、もちろん笑顔ですよ。

まあ わたくしとしては、この婚約破棄は予定通りなのでございますがね。


「だっ…だって……」


「だって、ではありません。女子ですか あなたさまは」


「……ふえぇ〜…」


……殴って良いかな?良いですわよね?よし殴ろう。


わたくしは拳を握りました。かよわい女子の拳ですのでネコパンチ程度の威力しかございませんのよ、ええ、本当に。


「よーし、歯ァ食いしばれー!ですわよ♡」


「ヒッ!!」


「待って!待ってお姉ちゃん!殴って良いけど そいつ何にも考えずにやったのよ、きっと!」


殴って良いんかい!?


わたくしを止めたのは、意外にもヒカルでございました。


「……どういうことですの?」


「だって……そいつ唆したの私だもん………」


「…………………………ファッ!?」


あまりの衝撃におかしな声が出てしまいましたわ!


「ご…ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!だって、だって…!」


……うむ。今までの方々と違って、最初に謝るだけ可愛いですね。さすがヒカルです。


「お姉ちゃんと結婚したいのに相手にされてないって言うから…」


「ちょ!!やめろ言うな!!」


「だったら私とデキたことにして、ちょっと焦らせてみなよ?……って………」


「ワアアアアアアアアアアア!ウソウソウソウソ!!嘘だからな、そいつの!!言ってる!!!こと!!!!嘘だからあああああああああああああああ」


「ええい、やかましい!黙れ、ですわ☆」


「ギャア!いでででっでっでで!!」


わたくしは殿下にアイアンクローをかましました。大袈裟に痛がりすぎです。


「えっと…ヘタレだけど!……嫌なヤツじゃないし…その、ね………?」


あらあら?まあ…?

いつも顰めっ面のヒカルが頬を染めていますわよ?あら!まああああ!可愛い!!


か わ い い け ど ・ ・ ・


「ギャアアアアアアアアア!ちょ!待っ!!割れる!!!われ…!!!!がああああああああああああああああああ!!!!!ブヒイイイイイ!」


ふふ…ヒカルのあまりの可愛らしさに、ついつい手に力が入ってしまいましたのよ?まあ本音は…


この豚がああああぁぁぁぁぁ!テメエの***きょせいしてやvっgふyゔhthdhydryrtっytjfjytfjytfkfyftygfk釘卯fjhmf、v、mvhjhvjkjhlvlyj!!


ですけどね!!


………………ふう…


落ち着け。落ち着けですのよ、ディアナ!


「まあ、呆れた……殿下は聖女であるヒカル様を当て馬にいたしましたの?」


「え……いや、そう言うわけじゃ………」


「ではどういうわけで?」


「え……え、と…………」


もじもじしているルードヴィッヒ殿下に、ヒカルが(ガンバ!)と親指を立てております。

……なんでしょう、この殴りたくなる衝動………。あ、アレです。


リア充爆発しろ!ってやつですわね!


「ディアナ!私と結婚してくれ!」




「嫌でございます」




「………………」


「…………………」


「……………………」


「………………………………ガフッ 0(:3 )~ =͟͟͞͞(’、3)_ヽ)」


あらあら、まあまあ。殿下が床に伏してしまいましたよ?

死んでる?死んでる?……あっ、生きてるwwwwでも泣いてますわね。あらあらまあまあ!床が涙で水浸しですわよ?


殿下のこういう可愛らしい行動がわたくしを被虐へと駆り立てるのですわ。ワタクシ、ワルク、ナイ!


「…ふ……ふぎいいいいいいいい…」


「ごめんなさい殿下。わたくし、あなたのお嫁さんにはなれませんの。これは女神様からのお言いつけですの」


ほんとは違うんですけどね〜。女神様は「あなたの思うままに恋をしなさい」と言ったのですが…


いかんせん、殿下への恋心が1%も見出せない…!


涙と鼻水でまみれの殿下の鼻にちり紙を添えると、ルードヴィッヒ殿下は迷う事なく鼻をかまれました。


………ね?これって姉とか母親の役目ですわよね?


「殿下。わたくしは殿下が大好きです。でもそれは、わたくしにとってヴォルフと同じように……弟のように愛おしく思っておりますわ。ど…どうか、どう、か、……ヒ、ヒカル、を………」


ギチィ!と握りしめた拳が軋みます。あらあら…?力を入れすぎてしまいましたね☆殿下ったらチワワのように震えないでくださいませ?

あらあらあら?周囲もなぜかドン引きですわ?おかしいですわね?


(ひかる)ちゃんを泣かせたら……生まれてきたことをっ、後悔、させて、差し上げますから…っ!」


「私がプロポーズしたのはお前だあアアアアアアアアアア(´;ω;`)」


知るか!そんなこと!!





さあ、後始末は終わりましたわ!


もうすぐお迎えがみえるはずですが……遅いですわね?













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