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霊感微少女の夏  作者: 慶
23/25

23



ーーーねぇ。よく歩いているよね!何か部活やっているの?

ーーー君の名前、教えてよ!

ーーー今日は部活でノック…つってもわかんないよな…えっと…

ーーーあのさっ、俺……


「ごめんなさい、私、あなたに…」


ーーー穂花っ 危ない!!!



暗闇の中で、強烈な光が目に刺さる。

そして耳をつんざく金切り音が聞こえたあと、鈍い音が聞こえる。


「そこにいるのは……」


地面に広がるのは赤い液体…これは…血だ……



「いやぁああ!!!」



 目の前には、天井そして丸い照明。私の部屋だ。

「はっ…はっ…」

 全速力で走った後のように息切れがする、呼吸が苦しい。


 穂花さんの記憶のはずなのに…なんで…事故現場なんて…



「ちょっとー。二人共、表情が暗いわよー!」

 再び、我が家に集まっているのだけど、私と同じく坂本くんの表情も晴れず、その鬱々(うつうつ)とした空気に耐えきれず、一美が叫ぶ。


 坂本くんが口数が少ないことは変ではないけど、この空気はさすがの一美は耐えかねたようだった。

「ちょっと暑いのか、寝苦しくて、睡眠不足なの」

 この時期にある当たり障りのない理由ワケを言うが、一美は納得しきれないい表情を浮かべつつ、坂本くんはみて、話すつもりがないことを察すると口を開いた。


「陰気臭い〜! 心霊話は確かに暗いけどさー調べている本人たちが暗くなってどーすんのよー!」

「ご、ごめんってば」

「おじいちゃんから、追加情報ゲットしてきたのにっもう!」

 怒っていることを表したいのか腕を組む一美。

 いや、それよりも重要なこと言ってなかった?

「え、追加情報って何?」

 前のめりになって聞くと、フンと鼻を鳴らして得意げに話をはじめた。

「平木さんだっけ? お父さんの友達だった人が事故った、同時期に事故を起こした人がいるって言ったじゃない?」

「うん」

「その運転手。白い服を着た女の人を見たって言ってたらしいわよ。

 それに合わせて、平木さんの事故もあって、心霊騒ぎになって、まぁ元々の予算も少なかったことから、中止そして、開催することもなくなった。まぁ。田舎ってそう言うのに敏感だもんね」


 別の事故の運転手が見た白い女の人って…


「まさか…そんなことが…」


 でも、ヒントはいくつもあった。

 夢の中の平木さんの言葉。

 そして集めた情報。でも確信するには、まだ情報が足らない。


「一美…悪いんだけど、お父さんに、事故のあった日を確認してもらってもいい?」


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