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霊感微少女の夏  作者: 慶
16/25

16

 我が家での作業がひと段落すると、二人は帰宅。

 私は再び、自室の机で自分が書き出したメモと向き合っていた。


 桜川祭りについて

 ・開催時期は8月下旬

 ・20年前から中止。交通事故が原因。

 

 穂花さんについて

 ・8月上旬に事故。

 ・40年前に発生。

 ・町内付近→桜川から離れている。


 改めてみても、無関係のようにしか思えない。

 だけど、なんだろう、この魚の小骨が引っかかっているような、スッキリしない感じ。


 時計の表示が、23時をす頃、電子音が響いた。

 表示はーー坂本くんだった。急いで画面をタップする。

「もしもし」

「神崎…寝てたか?」

 電話かけてきての第一声。思わず

「私はそんなに寝てばかりじゃないわよっ」

 ツッコミを入れる。

「くくっ…そうだよな…」

 私の中にある、寡黙である坂本くんのイメージを正さなければいけないようだ。

 坂本くんは、意外と、意地悪な人である。

「で、どうしたの?」

「あぁ…昼間に堀江が話していた件だが、一番最初にあった”心霊”が原因で中止って情報だったよな」

 確認するような口調。何か繋がる?

「うん…でも、誰も死んでるワケじゃないし、勝手に事故から噂から尾ひれがついただけなんじゃないかな?」

「…そうかもしれない。だけど…人が関わっていない事故なのに…そんな噂になる発展

するか?」

 その問いかけを否定できる要素は少なく、むしろーーー確かに、人が死んでいたり、人をいてしまったりという被害者がいない事故で、心霊に繋がるには

「強引すぎる」

「そう…関係ないかもしれないが。堀江にも…改めて聞いてもらうように帰り道で話をした」

「ありがとう!」

 一美には、穂花さんに関わる情報も聞いてもらうように、すでにお願いしているので、色々、怪しんではいた。

 そろそろ、隠すのは厳しいような…でも、本人さかもとくんは話した様子がないし、その気がないみたい。

 私、そんなに頭の回転が早い方じゃないんだけど…はぁ。

「ーーで、神崎の方は、なんか進展あったか?」

 進展とまでの情報じゃないかもしれないけど、見た夢の話をした。

 

「最近、私たちの情報に影響されているのかもしれないけど、違う場面を見えるんだよね。彼女…その穂花さん、泣いて謝っているの…告白の断り方じゃないって言うか…それに…」

「それに?」

「彼女、どこか歩いているの。そこで声をかけてきたのが、告白してきている彼みたい」

 思い出しても、彼の顔を伺うことができてない。

 夢の中で、目の前に現れた彼は、誰なんだろうか。

「…なるほど…そうなると…やはり40年前に学生である可能性が高いな…」

 何か思案するような坂本くんの声を聞いたら、伝えた方がいいのかもしれない。そう思って

「うん。でも…無関係かもしれないんだけど、桜川祭りのことが気になって…」

 消えることがない心のわだかまりを吐露とろした。

「…俺も同じだ…何か関係があるのかもしれないな…」

 その言葉になんだか、ホッと気持ちが軽くなった。


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