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生産系スキルの使い方

「うーむ、これは・・・」


俺は拠点・・・と言うかいつもいる滝の目の前でスキルを確認している。


現在は


【浮ける石ころ】


【スキル一覧】

【ウォーター】

【水圧】

【調合】

【毒属性】

【骨合成】

【素材鑑定】

【ファイヤ】

【ロック】

【念動力】

【鍛冶】

【裁縫】

【召喚】


こんな感じなのだが、四つが生産系スキル・・・

俺的には戦闘スキルが欲しいのだが・・・

まぁ、手に入れたもんは仕方ない。利用出来るだけ利用しよう。


「えーと、まずは【骨合成】?」


スキルを唱えると浮ける石ころが光を帯び始めた。

そして浮ける石ころを包み込んだ光は・・・ビームみたいに発射し始めた。


「ちょ、石ころさん?なにビーム出してるんですか?」


この石ころ・・・ダメだ・・・と、思っていたがビームは直線ではなく、ぐにゃぐにゃ曲がって集まって形を作り始めた。

そして光が収まった時には・・・


「・・・これ、白い棒?材質は骨か?」


棒を持ち振ってみる。

すると一振りでボロボロと砕けた。


「つ、使えねぇ・・・」


この骨合成は何の為にあるんだ?

使い道が全く分からん・・・


ギュルルルルルル


「腹減ったな、飯にするか」


俺はスマホでゴブちゃんを呼び出し、飯だと伝える。

ゴブちゃんが露骨に嫌そうな表情を見せる。


「だってさ一人でこれ食うのもさ・・・」

「グギギ・・・」

「じゃあ食うか」


【雑草(主食)】

【雑草(汁物)】

【雑草(肉類)】

【雑草(野菜類)】

【雑草(漬物)】


「・・・」

「・・・いや、そんな嫌そうな顔すんなよ。これしか食うのないんだから」


そう、俺はこの数日間、雑草しか食ってない。

だって動物を狩ろうにもこの森でまだゴブリンしか出会って無いんだもんな・・・

だからこの雑草(魔力水草)を食うしかないのだ。

薬草苦いし・・・毒草は食ったら死ぬし・・・

その分を考えるとこの雑草はなんか口の中でクチャクチャして腹に溜まった気がするし(味はしない)、特に死ぬような事にもならないし・・・


「そういえばゴブちゃん、明日狩りに行こうぜ」

「グギ?」

「いや、ゴブちゃんもなんか新しいもの食いたいだろ?」


◆◇◆閑話休題◆◇◆


「ふぅ、食った食った。さて飯は済んだしあとは寝るだけだが・・・」

「グギ?」


俺は(雑草)布団に入って寝ようとする。

するとゴブちゃんは草むらの方を見始めた。


「どうした?そっちになんかいるのか?」

「グガガ!!」


ガサガサ


草むらから出たのはイノシシ?が出てきた。

毛色、大きさ、凶暴そうな荒い息、日本でしかいないと思っていたイノシシそのものであった。


ピコンッ


【そいつはスモールボア、文字通り小さいイノシシ】


「・・・え?これ小さいほうなの?じゃあ普通のボアは・・・」


そんな事を呟いていると突進してきた。

スモールといっても日本基準だとかなり大きい。

こんなのに当たったら一瞬でやられる!!

俺は本能で右に転がり避ける。

スモールボアはそのまま突進して水に飛び込んだ。

そして岩に頭をぶつけ怯んだ。


「うわー、ここに来てドジっ子属性ですかー、でも俺はドジっ子属性の耐性があるからその程度じゃな・・・ってうぉ!!」


再び振り返り突進してくる。

先程は回避出来たが、距離があったおかげて今回は迂闊にも様子を見に近づいてしまった。

つまり・・・回避できない。


「こ、こうなったら【水圧】!!」


石から水が勢いよく飛んでいる。

スモールボアは・・・


「は!?止まらない!?」


そう、突進の勢いは遅くなったものの突進は止めない。

しかしここで止めることが出来たらゴブちゃんとフルボッコに出来る。

ゴブちゃんもそれを理解しているのか剣を構えている。


「うおおおぉぉぉぉ!!・・・あ」


水圧が終わった。

スマホを見るとクールダウンと書いてあり、しばらくは使えないらしい。

しかしボアは止めるとこが出来た。

そこでゴブちゃんが走り出すのだが・・・スモールボアが再び走り出した。


「ゴブちゃん!!避けろ!!」


ゴブちゃんは俺の指示をきいてスモールボアが突っ込んでくるのより数秒早く動く事が出来、避けることが出来た。

やっぱりゴブちゃんは魔物なだけあって俺より身体能力が高い。

しかし今度は俺だ。

ゴブちゃんが避けることが出来たが俺は身体能力が低いのでこの距離では避けられない。

【水圧】使った影響か分からないが少し俺にも負荷が掛かっている。


「ど、どうすれば・・・」


その時、慌ててスキルを二つほど間違えて押してしまい何かが発動した。


「・・・こ、これは!!」


【骨合成】


「使えねえええええええ!!」


先程一振りでボロボロに崩れたようにスモールボアの突進ですぐに壊れた。

しかし、壊れた骨の粉を浴びてスモールボアが動きを止めた。

そしてその場で・・・倒れた。


「・・・?倒・・・れた?」

「グギ!!」


ゴブちゃんはチャンスと思ったのか剣を突き刺した。

突き刺したところは首だ。

さすがゴブちゃん、絶対に死ぬであろう部位を着実に刺していく。

でも何で倒れたのだろう?

スマホを見るとその答えが書いてあった。


【毒属性+骨合成】


「つまり、スモールボアは毒で倒れたのか?」


これは使えるな・・・

骨合成の骨脆さを利用すれば簡単に倒せる・・・

毒で死んだから食料には出来ないけど・・・


【浮ける石ころが進化します】

【ゴブちゃんが進化します】


「・・・お?」

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