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2-1クラス転移【担任said】

本日三回目の更新!!

僕は齋藤慎吾(サイトウシンゴ)、二十五歳独身だ。

職業は高校教師、生徒からは斉藤先生と呼ばれている。

顔の印象は優男だと、とある生徒は言っていた。

彼女はいた事もあるが僕が控えめな性格なせいで「クールな男が好きなの」とか「もっと情熱あるような人が好き」など言われて毎回振られる。

そして昨日振られた事を悲しみ仕事場で「彼女出来ないかな」と呟きながら自分の教室に向かう。


「はーい、席に座れー」

「あ、齋藤先生、また破局したって話本当ですか!?(笑)」

「うるさいぞー、別に悲しくなんかないからなー」

「頑張ってください!!応援するんで(笑)」


この生意気な生徒達が僕の担当する2-1の生徒達だ。


「もういいや、ホームルーム始めるぞー」

「ん?なんだこれ?」

「え?魔法陣?」

「おいおい、静かに・・・っ!?」


床を見ると先程までなかった模様が描かれていた。

よくあるファンタジーアニメの魔法陣と呼ばれる模様によく似ていた。

それを知っている生徒が「アニメみたいだー」と言っていたのでおそらくその認識で間違いないだろう。

そして気が付くと周りの景色がガラリを代わり、王宮のような場所にいた。

中世ヨーロッパにある城のようなデザインをしており、フランス映画でよくありそうだ。


「おぉ!!勇者の召喚に成功したか!!」


目の前に謎のヒゲ親父がそういった。


「勇者・・・?召喚・・・?」


聞いたことのある言葉を呟く。


「齋藤先生・・・これって・・・異世界召喚的な!?」

「え!?マジで!?うおー!!」

「えっと・・・なにそれ・・・」


喜ぶ生徒となんだそりゃと言って首を傾げる生徒がいる。


「みんな!!落ち着いてまずは人数を確認しよう!!」

「先生!!一人いません!!」

「誰がいない?」

「えっと・・・分かりません!!」

「なんでじゃい」

「ほう、ソナタがこの者達の上官か?」


みんなを仕切ってるところを見てヒゲ親父が僕に聞いてくる。

それに「上官というか・・・教師なんですが・・・」と答える。


「ならば話は早い、ソナタに説得を頼もう」

「なんのでしょう?」

「これから魔王を討伐してもらいたいのだ」

「・・・魔王?」


◆◇◆説明中◆◇◆


「なるほど・・・」


今までの説明によると・・・

・魔王と人間の戦争が起きた。

・魔王チョーツエー

・勇者って呼ばれる存在を呼ぼう!!

・勇者は普通の人より強くて神からの恩恵が与えたれている。

・だから手伝ってー


「二つ頼みがあります」

「なんだ?申してみよ」

「一つは戦いたくない生徒に戦うことを強制しないこと、もう一つはこれが終わったら元の世界に返してください」

「わかった」


そしてさっそく戦ってくれる生徒を探す。

半分以上が状況を飲み込めず震えている。

そして残りは・・・スマホ弄ってる・・・


「なにスマホ弄ってるんだお前ら・・・」

「先生!!なんか変なアプリが入ってるんです!!」

「なに?」


さっそく自分のスマホを見る。


【女神の加護】というアプリと【魔装】というアプリがあった。


「本当だ・・・なんだこのアプリは?」


他の生徒にも同じように【女神の加護】があったが【魔装】というのは無く、【剣術】とか【槍術】とかだった。


「先生!!試しに押してみてくださいよ!!」

「なんで僕なんだよ・・・」

「怖いからです!!」

「えぇー、それもし危ないヤツだっやら終わるじゃん・・・」

「いや、そこをなんとか」

「うーむ」


どうするべきか・・・生徒を安心させるため押すべきか・・・でももし危険なやつだったら怖いし・・・


「大丈夫じゃ、それはスキルといって危険なものでは無い」

「ほら、聞いたか?大丈夫らしいぞ」


安心したようでアプリを開いている生徒達の中で一人が突然叫ぼ出した。

さきほどまで状況が飲めずにいた生徒だ。


「ふ、ふはははははははは!!この力があれば・・・ふは、ふはははははははは!!」

「せんせー、カズヨシ君が馬鹿になりましたー(笑)」


伊藤和義(イトウカズヨシ)、確かクラスでは溶け込めずいつも一人だった子だ。

見た目に少々コンプレックスがあり、少しネガティブな子だ。

叫んだのは少し驚いたが周りの子が馴染めるように少し茶化す。


「おう、どうしたカズヨ・・・シ?」


クラスの一人が近付くとカズヨシはクラスメイトの腹を殴り貫通させた。

何が起きたか理解できなかった生徒が「・・・え?」と言っていたがその数秒後起きたことを理解し、叫び声を上げ始めた。


「今まで俺を馬鹿にしてきた報いだ、俺は今までずっと一人だった・・・なのに誰も自分から俺に声を掛けようとしない・・・」


いやいや、自分から他の人に話しかけようと考えなかったのかよ


「弁当忘れた時だってそうだ!!普通は女子が俺に弁当を一緒に食べるように誘うだろ!!」


それは彼女にしてもらえよ・・・


「教科書忘れたら俺は見してって言うまで見してくれなかった・・・これがどれだけ屈辱だったか・・・」


普通そうだよ


「だから俺は力を手に入れたんだ・・・復讐してやるよ・・・」


クラス全員が「り、理不尽すぎる」と思っただろうか?

それとも人の血を見て興奮状態で考えられないのだろうか?

僕?血を見てその場でゲロってる・・・


「俺のスキルは【覇道】、お前達が悪いんだからな?俺を放っておいたから・・・」


覇道・・・強そう・・・

王様が「【覇道】じゃと!?」と言ってるところから相当すごいんだろう。


「じゃあな、お前達を一度だけなら見逃してやる、次はないからな」


いやいや、何もしてないだろ。

しかし僕は「オロロロロロ」と言いながらランチパックハムチーズ味にりんごジュースをミックスした汚物ビームを飛ばすことしかできなかった。

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