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異能軍、スキルありがとう

朝日がまだ上がる直前、起きると体育館にいる。

まぁ、避難所なんだから身を寄せあって寝るのはわかるけど・・・

ティアとミーシャが何で俺の布団に入ってるんだ?


確か昨日母さんがミーシャを抱き締めて寝たいと言っていた。

まぁ、ミーシャは母さんの猫耳愛に引き気味だったから俺のところに逃げ出して来たのだろう。


けれどティアは寝相が悪くないらしいし、俺はティアに女の子なのでと言い女性陣の方で寝かした気がする。


そう考えていると隣から強い視線を感じた!!


「・・・親父、どうしよこれ」


そう、親父だ。


「まぁまぁ、ティアちゃんは素直で可愛いし何より、お前のこと好きっぽいぞ?」


どうやら母さんはミーシャ推しで親父はティア推しのようだ。

別にどっちかが嫌いという訳では無いらしい。

ただ、どっちの方が好きかと言われたらそうらしい。

まぁ、こんな小さな子に手を出すわけないがな。


「ティアはまだ子供だぞ?好きと言っても大人になれば同年代の男に目がいくだろうし・・・」

「ティアちゃんがお前に向けてる気持ちは本物だぞ?」

「んな事言われてもな・・・でも俺もティアが(娘感覚で)好きだし、(保護者的な感じで)守りたいと思ってる」

「じゃあ「でも」」

「俺はティアの未来を大切にしたい・・・」

「・・・」

「ティアが、そうだな十四歳になっても俺が好きだったら考える」


十四歳になれば思春期真っ盛りだろう。

いつまでもファザコンな訳が無い。

・・・いや、ティアの場合どうなるんだろう・・・


「まぁ俺はもう一眠りするから」


そう言いながらすぐに眠る俺であった。


「ティアちゃん、起きてるんだろ?」

「・・・」

「起きてるみたいだから言っとく、応援するぞ」

「・・・」

「じゃ、俺も寝るから」


数秒後、本当に寝たようで軽くイビキをかいている。


「アシュレイ様・・・私の事を守りたいと思ってるって・・・」


◆◇◆体育館・早朝◆◇◆


起きるとミーシャとティアの姿ない。

おそらく国からの物資を貰いに行ったのだろう。

しかし、物資か・・・

国は明らかに異能軍に押されているとの話だ。

支給される物資もいつか尽きるんじゃないだろうか・・・


「よし、今日は食い物を探すか」


俺は外に出る準備を始めるのであった・・・


◆◇◆一時間後◆◇◆


「と、いう訳で俺は異能軍から食料を奪いに行ってきます、リーダー」


俺がリーダーに言う。

するとリーダーはマコトという名前らしい。

敬語もいらないとの事らしいが、年上なのでそれは止めておこう。

異世界ではビルスにタメ口だったが、日本では上下関係をハッキリさせておきたい。


「行くには構わないが、君がいない間に襲われてでもしたら僕達は勝てないよ?」

「いや、大丈夫です、ミーシャとティアを置いていくので」

「もしかして彼女達も異能を?」

「ミーシャには硬い棒でも渡しておけば上手く使いますよ、ティアは怪我人を治す異能です」

「それは心強いですね・・・」


そうして、俺は学校を出る。

どこに行けば異能軍に会えるかわからんが、日本では四十七都道府県に一つずつ異能軍の集まっている所があるのでそこを叩けば良いらしい。

政府は場所は分かるらしいが敵の情報が不明なので未だに叩けていないらしい。


学校をでてしばらく歩いていると、小銃を持っている武装した迷彩服の人と武器を持っていない三人組が対峙している。

迷彩服の人って明らかに軍人さんだよな?

銃持ってるんだし、異能軍でも三人なら倒せるよな?

・・・一応見とくか。


俺はバレないように近付き、様子を伺う。


「クソッ!!何だこいつら!!」


バンっ


「ふっ、どうだい?僕の【防壁】は。それで次は何を見してくれるんだ?」


軍人さんの目の前にいる男は手を向けて魔法陣をずっと開いてる。

おそらくあれが【防壁】なのだろう。

銃弾を弾くのか・・・


「私にもやらせてよ〜【エア】」

「グアッ!!」


隣の俺と同い年ぐらいの女の子が魔法陣から風を出し、軍人さんを飛ばす。


「ワシにもやらせろ【ウォーター】」


最後に老人が【ウォーター】を集めて何かしている・・・

あ、もしかして窒息させる気か?


「ク、クソッ!!お前達は間違ってる!!」


軍人さんが最後の足掻きで銃を撃つ。

しかし、防壁でガードされる。


うん、行くか。


「ウォーターよ!!アイツを飲み込め!!」

「くっ」

「【ファイアIII】を行使」


集まったウォーターに火の渦をぶつけて蒸発させる。


「な、なに!?ワシのウォーターが!!」

「軍人さん、立てるか?」


俺は軍人さんに近寄り、肩を持ち起き上がらせる。


「き、君は?」

「俺?この先の学校で避難してるうちの一人だ」

「なによ、ムカつくわね【エア】」

「な、君!!逃げなさい!!」


俺は石ころを女の子の手に向かって飛ばす。


「させない!!【防壁】!!」


パリンッ!!


「え?」


防壁は石ころに壊される。

と言うより・・・


ピコンッ


喰った。

次に女の子の手にぶつかって「いたァ!!」と言いながら怒り出す。


ピコンッ


これで二つ目。

最後にウォータージジイだが、自信満々にこちらを見てくる。


「ふんっ、貴様の武器はロックのようだな、だが岩は水に勝てない!!」

「軍人さん、足を怪我してるぞ」

「僕は捨てて逃げろ!!民間人を巻き込むわけには・・・」

「【ウォーター!!】って痛った!!」


浮かび上がった魔法陣に石ころを打つける。


ピコンッ


ウォーターは既に持ってるんだけど、その場合どうなるんだ?


【人探しできちゃう石ころ】


【スキル一覧】

【ウォーター】

【ウォーターII】

【水圧】

【調合】

【毒属性】

【猛毒属性】

【骨合成】

【素材鑑定】

【ファイヤ】

【ファイヤII】

【ファイヤIII】

【ロック】

【念動力】

【鍛冶】

【鍛冶II】

【鍛冶III】

【裁縫】

【裁縫II】

【召喚】

【ボイスレコーダー】

【LEDライト】

【ホカホカ】

【ヒエヒエ】

【映像化】

【GPSマップ】

【生命探知】

【転移】

【拘束】

【材質変化】

【防壁】

【エア】


「レベルが上がるのか、そりゃ便利だ」

「く、くそ、アイツらは銃も効かない。時間稼ぎは出来るが・・・」

「軍人さん、大丈夫ですよ」

「え?」


俺は軍人さんを転移の魔法陣で体育館に飛ばす。

ティアならすぐに治癒をしてくれるだろう。


「あーあ、服が汚れちゃったな、どうやら死んでもらうしかないね」

「エア!!」

「ウォーター!!」

「防壁!!」


しかし何も起こらないんだよな、これが。

俺は早速あのスキルを使う事にした。


「【拘束】を行使」


俺がそう唱えると、細い紐・・・じゃなく細かく頑丈そうな鎖がとんでもないスピードで三人を締め付ける。


「あれ?こんなスキルだっけ?」


もしかしてこれ・・・ステータスに関係してるのか?

まぁ、そんな事はどうでもいいが。


「ぐへぇ!!」

「きゃぁ!!」

「いたたた!!」


連れてくか、軍人さんならどうすればいいか教えてくれるだろ。


◆◇◆体育館◆◇◆


「ただいまー」

「ぱぱー」

「アシュレイ様!!」


帰ってきた早々、ミーシャとティアが飛び込んでくる。

頭を撫でてやると嬉しそうにする。

そんな顔を見てると夢中になりそうなので、一旦切り上げる。


「そういえば、ここに軍人さんを送ったんだけどどこにいる?」

「アシュレイ様が送ったとすぐにわかったので治癒しておきました!!」

「ありがとな、それで今どこに?コイツらをどうにかしたいんだが・・・」


俺は入口に置いてる異能軍をみる。


「ぱぱ、あんないするね!!」

「おう、頼んだ」


そして休んでる場所に行くと、マコトさんが軍人さんと何か話してる様子だった。

俺が近付くと軍人さんは俺に面と向かって立ち頭を下げた。


「君がいなければ僕は死んでいたよ」

「いえいえ、それでマコトさん、何を話してたんですか?」

「君の異能の事なんだけど、この人からどうしても聞きたいって迫られて・・・ごめん」

「いや、別に敵に知られなければいいですよ?」

「そうなのかい?」

「但し、敵に知られたら敵の異能を奪えないんです」

「え!!本当!?」

「はい、色々条件がありまして」


俺の言う条件とは敵が魔法陣を出すか出さないか、と言う条件だ。

それだけなのだが、敵に奪われると知られたら戦力の俺が何も出来なくなると勘違いしたようで真剣な表情をしていた。


まぁ、あんまりペラペラ話されても困るし、このままでいいか。


「それで軍人さん、俺も聞きたい事があるんです」

「軍事秘密じゃない限りは答えよう」

「異能軍の集まってる場所を教えて下さい」

「そ、それって」

「はい、食料が欲しいので」

「いや、せめて異能軍の無力化って言って欲しかった・・・」

「それもしますからお願いしますよ」

「まぁ、元から頼む気だったしコチラこそだな」


軍人さんの話によると、異能軍は県庁にいるらしい。

県庁とかテレビ局ってのはテロリストの対策として階段が一階ごとに別々の場所にあるらしい。

その分、一度占拠されたら取り戻すのが大変との事。


しかも相手は得体の知れない力を使うので、情報が入るまで周囲の避難所に向かう事になっていたらしく、その途中で異能軍に会ったらしい。


現在、他の軍人が拠点に置いてる場所を教えて貰い。

向か・・・おうとするが、異能軍をまちがえられそうなので石ころにいかせる。

軍人さんと一緒に行けば間違えられることは無いが、軍人さんは戦闘で疲れているので無理には行かせられない。

傷は癒えても疲労感を取る治癒魔法はあるらしいが、ティアはまだ使えないらしい。

「瞬時の治せるなんて凄い」と言っていたのでティアが気に病む必要は無いんだが・・・


そして石ころだが、もちろん、【映像化】と【GPSマップ】と【生命探知】を使ってスマホで見ている。


「あ、ヤバいじゃんこれ」


俺がスマホを見ながら呟く。


「どうした?」


軍人さんが心配そうに聞く。

俺達が今行っても間に合わないな。

何故なら・・・


「異能軍に襲撃されてるじゃん」

次々と俺TUEEEE勢が主人公の為に踏み台になります。

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