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変わってゆく学友

昨日は何とか誤魔化せた・・・

端っこに追い詰められた時はどうしようかと思ったが、タッチされて「みーしゃのかち!!」って満面の笑みで言われたのでどうやらラ〇ホの事は忘れていたようだった。


ティアを下ろした時は熱っぽそうな顔をしていたが大丈夫だっただろうか?


とりあえず一日が始まった訳だし、手始めにステータス確認。


【アシュレイ】

【人族(笑)】

【Lv.72】

【ジョブ・石ころ投げる人】

【jobLv.58】

【スキルポイント1740】


【生命力・B】

【攻撃力・B】

【防御力・B】

【魔法力・B】

【精神力・A】

【俊敏力・A】


【魔力14561084/14561084】


【スキル一覧】

【ロックショット(笑)】

【植物喰らい】

【スキル共有(石ころ固定使用)】

【痛覚耐性V】


【愚者の書】

【タイムリープ】

【深まり合う絆】


【ギフト】

【パートナー】

【オッサンの加護】

【アシュレイ】

【ミーシャ】



「ん?愚者の書の能力が一つ解放されてる・・・使った覚え無いんだが・・・とりあえず詳細」


【深まり合う絆】

【ラバーズの能力。

お互いに好意を持ったもの同士に効果が常時発動する(複数可)。

高いステータスだけを共有する(魔力以外)。

魔力共有が可能。

無条件で自らの付近に対象を転移させることが可能

念話が可能、距離は関係が無い】


「おいおい、高いステータスだけを共有って事はミーシャと俺の能力が全く同じってことじゃねぇか」


ん?ちょっと待て、ステータスもう一回見直そう。


【アシュレイ】

【人族(笑)】

【Lv.72】

【ジョブ・石ころ投げる人】

【jobLv.58】

【スキルポイント1740】


【生命力・B】

【攻撃力・B】

【防御力・B】

【魔法力・B】

【精神力・A】

【俊敏力・A】


【魔力14561084/14561084】


ミーシャって確か、精神力は低かったと思うんだが・・・

俺は安定のBのはずだし、こうなるのはおかしい・・・


「まさか・・・」


【ステータス共有一覧】

【アシュレイ】

【ミーシャ】

【ティア】


「お、おい、マジかよ」


まさかのティアも入ってるのか・・・

ってかステータスAって冒険者でも数えるほどしかいないって聞いたのだが・・・

ミーシャはまだ【リセット】のチート持ちだから分かる。

でも、ティアって治癒魔法師見習いだよな?

このステータスがあるなら、明らかに上を狙えた気がしたのだが・・・


「とりあえず、食堂行くか」


ミーシャとティアは別室だ。

俺から王様に言って頼んだのだ。

「女の子と寝る自信ないから二人部屋用意してください!!」と、その代わりに情報を三つ教える事になった。

まぁ、今回も騎士団長のライラが三つ馬鹿な質問をしてくれたからまだ取り引き出来そうだ。


Q、何故、私が牢に入れられたのか

A、王様を怒らせたから。

王、ちょ、まっ


Q、王様は私が相当な事をやらない限り牢に入れることがある訳ないだろ!!

A、相当な事をしたから実際に牢屋行きだった。

王、いや、ワシの質問を・・・


Q、では、相当な事とやらを言ってみろ!!

A、人生をメチャクチャにされる程の大怪我を負わされた。

王、・・・オワタ


Q、何故私がそんな事をした!!

A、これ以上は答えましぇ〜ん(ナメ口調)

王、ライラ、頼むから黙ってくれ・・・聞きたい事がワシにもあったのに・・・


こんな感じだ。

さて、食堂に行きますかな。

兵士さんの話によると、勇者の仲間は身分関係なく色々な行動が許されるらしい。

なので食堂でミーシャとティアに合流するつもりだ。


◆◇◆食堂◆◇◆


食堂に入ると、ミーシャとティアはもう既に来ているようだ。

しかし、問題はそこでは無い。


「なぁ、俺らも勇者なんだけどさ、君達可愛いよね〜どう?一緒に戦わない?」

「俺は体術のスキル持ってるんだ!!しかも普通の体術とは違って、超強力なんだよね〜、どう?アイツよりは俺ら二人の方が頼りになると思わない?」


なんか・・・絡まれてる。

ってかうちのクラスにはそんなナンパするような奴はいないんだがな・・・


「ヒャゥ・・・」

「ぱぱーどこー?」


ティアは怖がってるが、ミーシャは俺を探してるようだ・・・

いや、少しは怖がろうよ。

体格が違う男に言い寄られてるんだよ?


「俺がパパになってやるからさ、な?一緒にどう?」

「ティアちゃん、可愛いね〜、俺の体術で守ってあげるから着いておいで〜」


ワー、アソコニ変態ガイルヨー。


二人が手を伸ばすと、ミーシャが前に出て手をパシンと叩く。


「ぱぱ、ちがう、ぱぱはもっとやさしい」


ミーシャの言葉に続いてティアが言う。


「ア、アシュレイ様は貴方達みたいな下心があるような方ではありません!!アシュレイ様はとってもヘタレで私達にどう接していいか分からない程優しい方なんです!!」

「グハッ!!」


俺は不意に心にダメージを負う。

ヘタレって・・・まさか彼女いない歴=年齢だってバレてる!?

日本では女性の扱いに慣れないで、いっつも「ヘタレね」とか言われるし・・・

ちょっとした先生みたいな体質だな。


「アシュレイ様ー!!」

「ぱぱー」


俺に気付いたのか二人が駆け寄る。

それに気付いたのか、クラスメイトの二人は少し苛立ちを見せる。

本当にどうしたんだ?

コイツらそんなに苛立ちやすい性格じゃないだろ・・・


「アシュレイ、お前生産系だったよな?」

「ん?あぁ、そうだが?」

「そうだが?じゃねぇだろ!!生産職はずっと武器作ってれば良いんだよ!!」

「そうだそうだ!!俺の体術はな、ホーンラビットを二回殴るだけで殺すことが出来るんだぜ?雑魚の生産が生意気なんだよ!!」


もしかして・・・コイツらは異世界に来たから俺TUEEEEしまくったせいで自分達が強いと思ってるのか?

いやいや、そうは言ってもホーンラビットは雑魚中の雑魚、それで俺TUEEEEされても、と言うか二回って・・・

それと生産職を選んだからと言って特にそれ以外出来ないわけじゃないんだけどな・・・

ぶっちゃけ物理の方が得意だ。

って言うか全国の生産職さんに失礼だろ!!


「それで?結局何がしたい?」

「それはなぁ、こうするんだよ!!」


一人のクラスメイトが体術を使い、殴りかかってくる。


「はぁ、俺TUEEEEばっかしてると酷い目にあうぞ?」


俺が森にいた頃、俺達TUEEEEと調子に乗りゴブリンを余裕で倒してるとビックベアに襲われてミーシャ一回死んだしな。


俺は遅すぎるパンチを・・・

受け止めた。

・・・顔で

もちろん、顔に傷一つ付かない。

それに気付かず、楽しそうに殴りまくるクラスメイト。

周りのクラスメイトは「あれ大丈夫なのか?」とか言ってるけど全く痛くない。

ってか誰か止めてくれよ。


俺は【深まり合う絆】で何故わざと当たったかの説明を念話実験を兼ねてやってみる。


『あーあー、聞こえてるか?』

『アシュレイ様の声が今頭に聞こえた気が・・・』

『みーしゃもー』

『ミーシャさんの声も聞こえた気が・・・』

『今な、新スキルの実験をしてるんだよ、念話』

『あぁ、なるほど』


念話と言う単語をいうと自然と理解したようだ。

有名なんだな、念話。

ちなみに俺が攻撃を受けた理由だが、避けたら「ハッ!!まぐれだろ」とか訳の分からないことを言いそうだったので敢えて受けている。

攻撃が効かなかったら「守備だけは高いみたいだな」って言って諦めると考えているからだ。


それを伝えると『凄い!!そこまで考えていたのですね!!』と、ティアに言われた。

さて、話してる間に殴り終えたかな?


「はぁ、はぁ、守備だけは高いみたいだな!!」

「ぶっ!!」


ま、まさか一言一句間違えず予想が当たるとは思いもしなくて笑ってしまった。

まぁ、これで諦めてくれるだろ。


「これでもういいだ「まだだ!!」」


するともう一人のクラスメイトが俺の下に魔法陣を展開させる

なんの魔方陣か知らないが、とりあえずダメージは無いから受けてみるか。

そこへ「ふわぁ〜、昨日はよく寝たぜ」とソウスケが食堂に入ってくる。


「って、お前ら何やってんだよ、それ転」

「おぉっと、生産職にも勝てる魔族に負けたソウスケ君は寝てな!!」

「・・・へ?」


ソウスケは溝を殴られKO。

ソウスケえええええぇぇぇええ!!

まぁ、剣術のスキルだししょうが無い。

だって今、ソウスケは剣持ってないし。


「え?それより今、転、の後なんて言おうとしてた?」


俺は少し考える。

転、バック転、転移。

もしかして・・・


「なぁ、この魔法陣って転移?」

「今更気付いても遅いんだよ!!」

「え、ちょ」


辺りが光に包まれた・・・

まさか冒険者のテンプレじゃなく、勇者でテンプレする事になるとは・・・

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