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全てを失わせた誤解

この話は少々グロいのでそう言うのが苦手な人は見ないほうをおすすめします。

俺とミーシャは初依頼で国の中心に位置する王城の門前に来ている。

門の目の前でさり気なく門番さんに話をかける。


「あのー」

「何者だ!!今日は城には誰も来ないはずだぞ!!」


何だこいつ、いきなり失礼な奴だな。

まぁ、ここは丁寧に・・・


「冒険者です、今日は勇者様を励ます者を募集している依頼を見たものでして・・・」

「冒険者がそんな丁寧な言葉遣い出来るわけないだろう!!商人じゃあるまいし・・・」

「あんた冒険者をなんだと思ってんだよ・・・」


丁寧に話したら疑われるとは思いしなかった・・・

とりあえず丁寧に話すのやめよう。


「とりあえず依頼を受けてここに来たんだ、さっさと門開けろ」

「おじさんあけてー」

「よ、幼女!?」

「あぁ、妹だ」


ミーシャはとりあえず妹の設定にしておいた方がいいだろう。

門番はミーシャを見た途端、先程まで俺を敵視していたのにも関わらず、いきなり表情が緩くなった。


「ごめんね〜、おじさんはね、この糞ガ・・・お兄ちゃんの事が信用ならなくてね〜、少し待っててね」

「ぱぱのことなんでしんようできないの?」

「ぱぱ!?」

「ぱぱ、いらいうけてきたんだよ?なのになんで?」

「えっとね、このお兄ちゃんちょっと冒険者らしくなくてね」

「ぱぱね、きのうとうろくしたんだよ?」

「昨日!?その程度の者が王城に入ろうなど・・・」


誤解は溶けたか・・・と思っていると、無駄に高級そうな白いローブで顔を隠している人が街から歩いてくる。

歩き方、体の細さ、胸の膨らみ、ローブを被っていても分かる金髪。

女性だな。


「何かありました?」


女性の一言で急に兵士が怯え出す。

なんだ?もしかして急に漏らしたくなったのか?


「い、いえ!!不審者を見つけましたのでその対処を!!」

「ふふっ、嘘は嫌いよ、先程から見ていましたもの、全て分かるわ」

「ひっ・・・ど、どうか慈悲を・・・」


何故慈悲!?

ってかこの女の人誰だよ・・・

はっ!!もしかして・・・スキル?

【強制尿意】なんてスキルがあるのか・・・強いな


ピコンッ


【ねぇよ】


オッサンの加護を見ていると女性は不思議そうに俺のスマホを見ている。


「あの、何か?」

「貴方・・・もしかして勇者?」

「え?」

「だってその箱は・・・」

「あぁ、これはスマホって言ってですね・・・」

「やはり来ましたね・・・、その者を捕らえなさい!!その者はカズヨシだ!!」

「ファッ!?」


◆◇◆王城地下・拷問室◆◇◆


何故か拷問器具は置かれている場所に来ている・・・

ココドコー

ミーシャも別室にいるみたいで、ここには俺と騎士団長様しかいない。

騎士団長と言うのは先程の女性の事だ。

通りで兵士さんが怯えてるわけだよ・・・

しかし・・・


「あの、なんで俺は壁に縛られて動けないようになってるんでしょう?」

「貴様・・・よくも抜け抜けと・・・」


次の瞬間、腹を殴られる。

とんでもなく力を込められている・・・

俺の体がどこまで丈夫か知らないが、息が出来ないぐらい痛い・・・溝をやられた。


「ガハッ!!」

「おいおい、この程度で気絶とはいい度胸だ」


次に水を顔に掛けられる。

そのせいで気を失わずに現実に戻ってきた。


「王様は明後日まで戻っては来ない、シンゴ様もレベル上げに行って明後日まで戻らない、だから今のうちに聞くことがある」


俺は髪の毛を掴まれ顔面を殴られる。

反抗しようにも何か細工があると思われたのか石ころを取り上げられた。


「貴様、何故学友を殺した?」

「あの、なんのこ・・・ホゲェ!!」


また顔を殴られる。なんだこの女。


「私、知らねぇ振りする奴は嫌いだなぁ」

「いや、マジでなんの・・・グアッ!!」

「あの箱、スマホと言ったか?あの箱を持っているのはこの王城にいる勇者様とシンゴ様とカズヨシ、お前しかいないんだよ」


また殴られ気絶、そして水を掛けられ現実に戻る。


「次の質問だ、あの子、ミーシャと言ったか、貴様何をした?」


ここは正直に言わないとまた殴られる。そう直感が理解していた。


「ハァ、ハァ、ミ、ミーシャとは森でアガッ!!」

「嘘つけ!!洗脳したんだろ!!でなければお前のような非道な男を父と呼ぶ訳がない!!」

「ぱぱってのは勝手に呼ばれてるだけで・・・グゲェ!!」

「呼ばれてる?呼ばせてるだけだろ!!この幼女趣味の変態が!!」

「あ、ちょま、グホッ!!」


気絶かーらーの、水。

なんだココ、地獄か?


「幼女趣味の変態、お前何故、今頃王城に来た?」

「ギルドで励ます者募集の依頼を見てガハッ!!」

「お前が・・・お前が勇者様方を追い込んだくせに何を言う!!」


それから、訳も分からない質問を何個もされ、その度に何度も殴られた。

数時間ぐらいだろうか?

時間なんて分からないけどそのぐらいで痛みを感じなくなるぐらい体が冷え切ってきた。

水を掛けられ、顔を殴られ、ムチで叩かれ、爪を剥がされ、冷たい地下室に放置される。

指の骨も、足の骨も、肩の骨も、腕の骨も折られた。

何度も泣き叫んだ。

何度も無実を訴えた。

けれどこの騎士団長は聞く耳を持たず痛め付ける。

顔の形が変わる程、腫れた。

爪が剥がされ物を持つ事もままならない程だ。


あぁ、もう異世界やだなぁ。

俺、どうなるんだろ?

このまま死ぬかな?

でも死ねるならその方がいいかな?

まだ、皆にも会ってないのにな。

冒険者になった事を自慢したかったな。

一日でEランクにも上がった事も言いたかったな。

魔物を倒した事も言いたかった。


そんな事を考え続ける事が何十時間も続いたある時、騎士団長の女がある人を連れてきた。

目の下が腫れてよく見えないが何を話しているのだろう?


「王様!!カズヨシを捕らえたのですが中々口を割らなくて・・・」


あぁ、この人は王様なのかどんな顔してるかすら見えないけどこの女みたいな奴を育てるぐらいだしどうせマトモな奴じゃないだろう。


「・・・」

「王様?」


バシンッ


あぁ、また俺は叩かれたのか。

痛みが感じない程、体が冷えてるから分からないんだよな。


「王・・・様?」

「今すぐ・・・治癒魔法が使える者を呼んでこい」

「・・・へ?」

「さっさと呼んでこい!!」

「は、はい!!」


あの女が部屋から出たみたいだ、どうしたんだろう。

すると俺の縄が解かれた。

実際は解かれたがどうかは分からないが、ドタッと地面に体が倒れた音がしたからそうなのだろう。


「はひはは?(あなたは?)」


倒れながら誰か聞こうとしたが頬が腫れまくってマトモに発音できない。


「ソナタは・・・なんと申す」

「ひへはひひほははへはほひははほほひはへはひ(異世界に来た時から思い出せない)」

「・・・そうか、発音さえもできぬ状況なのか・・・すまぬ、本当にすまぬ・・・」


王様は声を震わしながらそう言った。

そして、あの女が戻ってきた。

足音からして誰かを連れているようだがおそらく治癒魔法が使える人だろうか。


「王様、治癒魔法が使える見習いを連れてきました、それでどうしたんですか?そんな奴に治癒魔法なんて・・・」

「そんな奴・・・とは誰のことだ?」

「それはそこに寝てるカズヨシですよ、そんな奴に治癒を使いたくないと誰も来ませんでした、この子は少し変わり者で怪我をしてる人を放っておけないって「馬鹿者!!」・・・へ?」

「今、此奴を【鑑定】した、だが・・・此奴はカズヨシでは無い」


鑑定?鑑定ってのは確かファンタジーで良くあるステータスとか見るあれだよな?


「し、しかしコイツはスマホを!!それに黒髪です!!」

「・・・勇者達の話によると、行方不明の者が一名いるそうだ」

「・・・っ!!」


あぁ、もう疲れたよ。

ここまで良く耐えたな、俺の体。

でも、限界みたいだ。


「此奴、骨が折れまくっておる、これはそろそろ死ぬぞ」

「そ、そんな!!私は知らなくて・・・ち、治癒魔法師を呼んできます!!」

「あと持って一分と言ったところだ、お主が全力で行っても数分は掛かるはずだろう」

「ガハッ」


俺は血を吐く。

その様子にあの女は慌てている様子だ。

死ぬ前にもう一度ビルスの料理食いたかった・・・

まだ一回しか食べてないのに・・・な。


「私がやります!!」

「お主は・・・」

「まだ見習いですけど治癒魔法は使えます・・・やらせて下さい」

「・・・よし、頼んだぞ」

「わ、私は治癒魔法師の増援を!!」


あ、もうダメだ。

意識が・・・遠のいて行く・・・

一言、言わせてください

僕もグロいの苦手です

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