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俺の魔力量・・・

ジョブを授かった瞬間、体が強化されていることに気付く。

おそらくこれが石ころ投げる人の能力なのだろう。


そして何故か・・・


ピコンッピコンッピコンッピコンッピ・・・


通知が止まらない・・・

通知を見ているのだが、その全てが・・・


【ミーシャのレベルが上がりました】

【ミーシャのレベルが上がりました】

【ミーシャのレベルが上がりました】

【ミーシャのレベルが・・・


ミーシャ強すぎぃ!


「ぱぱー、みーしゃ、ぱぱのためにがんばるね!!」

「おう、パパも頑張る事にするよ・・・」


しばらくして通知が終わると俺はスマホを取り出し確認する。


【通知・57件】


「・・・五十七回レベル上がったのか」

「そーなの?」


通知をタップしミーシャのアプリを開く。


【ミーシャ】

【人族】

【Lv.16】

【ジョブ・ミーシャ】

【jobLv.50】

【スキルポイント1500】


【生命力・D】

【攻撃力・C】

【防御力・C】

【魔法力・G】

【精神力・F】

【俊敏力・A】


【魔力量・500/500】


【スキル一覧】

【リセット】

【人間語】

【魔物語】

【剣術】

【剣術II】

【野生】

【生肉耐性】

【体術】

【弓術】

【槍術】



「あれ?レベル五十?五十八じゃなくて?」


通知の一覧を見ていると・・・なんと!!


【石ころ投げる人のレベルが上がりました】


「俺のジョブレベル九個も上がってんじゃん!!」


俺は早速、アシュレイを開き能力を見る。



【アシュレイ】

【人族(笑)】

【Lv.23】

【ジョブ・石ころ投げる人】

【jobLv.10】

【スキルポイント300】


【生命力・E】

【攻撃力・E】

【防御力・E】

【魔法力・E】

【精神力・E】

【俊敏力・E】


【魔力14561084/14561084】


【スキル一覧】

【ロックショット(笑)】

【植物喰らい】

【スキル共有(石ころ固定使用)】


【ギフト】

【パートナー】

【オッサンの加護】



「・・・は?魔力14561084?壊れたか?ってか所々にある(笑)って何だよ・・・」


ピコンッ


「通知・・・?しかもオッサンの加護?このタイミングでなんだろ」


俺はオッサンの加護を開く。

するとこんな文字が書かれていた。


【石ころ飛ばし(14561084)、気付いたかな?】


「・・・」

「ぱぱ?」


俺は、無言でポケットにスマホを閉まった。

でも、なんでジョブレベルがこんなに上がったんだ?


ピコンッ


「またか・・・」


スマホを開くと【ジョブレベルが上がった理由教えてやるよ】とオッサンの加護に通知がきている。


「まじで!?いっつも使えないダメなオッサンだと思ってたのにやるじゃん!!」


【よし、寝るか】


「すみませんでした、教えて下さい」


【よろしい、いいか?ジョブってのはレベルの上がり方が様々なんだよ、お前の場合は石ころを使いまくってたからその分の熟練度が今になって返ってきたって訳だ】


「え?じゃあミーシャの場合は?」


【ミーシャってジョブの熟練度は・・・お前への愛情がそのまま熟練度に・・・】


「え、それってレベル五十になるぐらいミーシャは俺の事を・・・」

「ぱぱ?どうしたの?」


【・・・ロリコンだな】


「ううん、大丈夫だよ、じゃあ行くとするか」


俺は現実逃避する為にスマホをポケットに入れて神殿を出た。


◆◇◆大通り◆◇◆


辺りはすっかり夕焼けに照らされている。

俺達が今いるのは大通り、ビルスの宿に戻る最中だ。


「ん?なんだあの人だかり・・・」


帰る途中で掲示板・・・だったか、皆の一般的な情報源ってビルスが言ってたな・・・

俺の世界ではテレビのニュースみたいなもんか、と思っていたが何かあったのだろうか?


「ミーシャ、ちょっと寄り道するぞ、その代わり飴ちゃん買ってやるから勘弁な」

「あめ!?やったー、ぱぱだいすき♪」


【ミーシャのレベルが上がりました】


早速掲示板を見よう・・・とするが、人が多くてよく見えない。

その辺の人に聞くとするか・・・


「すみません、何があったんですか?」

「あぁ!!勇者様が魔族を倒したんだよ!!しかもレベル一でらしいぞ!!」

「魔族・・・?どっかで聞いた気が・・・」

「魔族と言ったら魔王の眷属と言われててその力は計り知れないって噂だぜ?それをレベル一で倒したんだから凄い事だぜ!!」


魔族・・・確か昼間のオネェがそう言ってたが・・・

その近くに先生も倒れていたけど・・・


「そっか、それは素晴らしい事だな」


そう言ってその場を立ち去る。


「あのオネェが魔族とかないな・・・うん」


その後飴を買ってやり、宿屋で安心した睡眠を取った。


◆◇◆次の日◆◇◆


俺達は収入を得る為、冒険者ギルドに向かう。

冒険者ギルドは相変わらず「よォよォ、兄ちゃんよ〜金を出しな」なんてテンプレは無くフレンドリーに「よぉ新人、初めての依頼頑張れよ〜」なんて言ってくる。


「頼むから俺にテンプレを振ってくれよォ!!」


なんて口走らない様にしなければ・・・


「えーっと、Gランク冒険者の依頼は・・・」

「アシュレイ様はEランクですよ?」

「・・・え?」


突然話し掛けてきたのは受付嬢さんだ。

Eランク?何を言ってるんだ?もしかして脳に記憶操作でも掛けられたか?異世界からありえる・・・


「アシュレイ様の売っていただいた魔石の数は十分ランクを二つ上げる程の力の証になりますのでEランクです」

「おー、じゃあとりあえず手頃なEランクの依頼何かありませんか?」

「では、こちらはどうでしょう?」


受付嬢さんに渡されたのは【勇者を励ます者募集】と書かれている依頼と【勇者と共に戦う者募集】と書いてある依頼だ。


「えっと・・・ツッコミたいところが色々あるが・・・何故、二枚も?」

「はい、励ます者は妹さんが、戦う者はアシュレイが担当してはと思いまして・・・」

「あぁ、適材適所ってやつですか」

「はい、妹さんの純粋な心に心安らぐのでは、と思いまして、私も出会った時抱き締めたく・・・いえ、なんでもありません」

「うーん、でもな・・・」


勇者とはおそらく俺のクラスメイトだろう。

俺は今、クラスメイトに会いたくないのだ。

何故か?

俺TUEEEEがしたいんだよ!!

アイツらに「な、なんだあの力!?」って思わせたいんじゃぁ!!

なのに武器が石ころ?笑われるわ!!


「ぱぱ、みーしゃも、おしごとできる?」


ミーシャが俺の顔を見上げる。

その純粋な瞳を見た瞬間・・・


「受けます!!」


即答していた。

ホカホカとヒエヒエの出番はいつ来るのやら・・・

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