お姉さん(バケモノ)と黒椿とテンプレとまたお姉さん(バケモノ)
ギルドマスターのステータスを追加しました。
ではどうぞ
俺は冒険者ギルドに向かって歩いていた。歩いていて気づいたが今の俺の服装はかなり目立つ。普通の学ランなのだがこの世界ではこういう服はあまりないようだ。
なので冒険者ギルドに行く前に、服を買っていこうと思い服屋へと行った。
道中にいた女性に場所を聞いたのだがなぜか俺の顔をチラチラと見て少し顔を赤らめていた。
(俺の顔に何か付いてるのかな?)
まぁ場所は聞けたので、服屋へと向かって付いたのだが・・・店の中のカウンターにはミニスカートを履いてフリルのめっちゃついた服を着、顔にめっちゃ濃い化粧をした2mくらいあるムキムキのおっさんがいた・・・ムキムキのおっさんがいた。
大事なことなので2回言いました。
そして、ムキムキのおっさんが俺を熱い眼差しで見ているような気がする・・・
うん、見なかったことにしようということで服屋から出て行こうとしたらムキムキのおっさんが声をかけてきた、
「ねぇ〜、そこの君ぃ〜、お姉さんが服をコーディネイトしてあげるから着てみましょ♡」
真司は全速力で逃げようとした。が、お姉さん(バケモノ)に捕まった。
数分後
「なかなか似合うじゃな〜い、お姉さん惚れちゃいそうウフッ♡」
そこにいたのは黒いシャツ、黒いズボン、そして銀色の線が入った黒いコートを羽織った真司であった。
(いまでもこの、お姉さん(バケモノ)には恐怖を感じるが服のセンスはとても良かったな)
「私の名前はキャシーよっ♡、あなたの名前はなんていうのかしら?」
一瞬言おうか迷ったが服をコーディネイトしてくれたので別にいいかと名前を教えた、
「俺の名前は真司だ。そういえばこの服はいくらだ?」
「そうシンジね。その服はプレゼントするわ、これからもご贔屓にしてくれたらそれでいいから。どうしてもって言うなら夜のお相手でいいわよウフッ♡」
一瞬背筋に寒気を感じた、
「くれると言うなら、お言葉に甘えてもらっておくよ。」
「そう、でも着が変わったらいつでもいらっしゃい。お姉さんがお姉さんが手取り足取り教えてア・ゲ・ル♡」
「い、いや遠慮しておくよ。あはははははは・・・」(汗)
「じゃあ俺このあと用事あるからもう行くわ。」
っと真司は返事を聞かずにそのままダッシュで店を飛び出した、
店を飛び出した真司は冒険者ギルドに向かって歩いていたが途中で武器を作っておいたほうがいいだろうと思い路地裏に入って行った。
(よし、ここなら誰もいないだろう)
と真司は武器創造のスキルを使い一振りの刀を作った。刀は見た目は刀身が真っ黒で明らかに異様なオーラを纏っていた、さすがにちょっとやりすぎたかな、と思い鑑定してみたらこのような結果になった、
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
『黒椿』
武器レベル:1
装備者に対して
体力+500
筋力+1000
のステータスを与える
スキル
・破壊不可・空間切断・属性付与・進化
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
(っ!・・・っまいっか)
ということで気を取り直して冒険者ギルドへと足を向けた。
っでようやく冒険者ギルドにつくことができたのだが。めっちゃでかい!周りの建物が2階建ぐらいなのにここだけ5階建くらいありそうだ。
(っよし入るか!)
っとギルドの中に入ると、右側のほうに酒場があり、左側には階段と掲示板、で真ん中に受付があるのでとりあえず並んで自分の番が来たので行くと金髪青眼の耳の長いお姉さんがいた。
(エルフ来たーーーーーー!!)
と思っていると受付嬢のエルフのお姉さんが声をかけてきた。
「受付嬢をしております。ティアと申します。本日はどのようなご用件ですか?」
「冒険者登録に来ました」
「かしこまりました。ではこちらのプレートに血を一滴垂らしてください」
っとティアさんが金属のプレートを出して言ったので言われたとおり血を一滴垂らすとプレートが発光して、光が治ると、
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
名前:大谷真司
種族:人族
ランク:F
依頼履歴:
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
っと書かれていた。
「これで登録は完了です。続いて冒険者の説明を受けますか?」
「はい。お願いします」
「かしこまりました。ではまず冒険者のランクですがこれはF、E、D、C、B、A、S、SS、SSSの9個のランクに分かれており自分のランクよりも上下1のランクの依頼まで受けることができます。同じランクの依頼を10回か一つ上のランクの依頼を5回達成するとランクが1上がります。Cランクより上のランクになるには昇格試験を受けないといけません。また依頼の失敗が目立つようならランクの降格もあるのでご了承ください。ギルドは基本的に冒険者同士のトラブルには一切関わりませんが、素行があまりにも悪い場合は資格の剥奪もあるのでご注意ください。以上で説明は終わりですが、何か質問はありますか?」
「いえ、ありません」
「では、これから頑張ってくださいね」
っと笑顔で言われたので、笑顔で返したらまた顔を赤くし背けられた。やっぱ顔になんかついてるのかな?と思ってギルドから出ようとしたら、
「おいそこのガキ、てめーティアちゃんと話せたからって調子に乗ってんじゃねーよ!」
っといきなり殴りかかられたので、躱してカウンターに一発入れたんだが・・・なんか5mくらい吹っ飛んだ、
(まじか〜ここまで身体能力あがってるんだな〜)
と思いながら眺めていると男が立ち上がってこっちに来て
「もう怒ったぞ!全財産をかけて決闘だ!」
っとわけのわからんことを言ってきたのでとりあえず鑑定してみたら
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
名前:グレイ・フィスト
年齢:32
種族:人族
称号:・Cランク冒険者
・ティアちゃん親衛隊団長
属性:火・水・風
レベル:37
HP:600/600
MP:420/420
体力:600
筋力:450
知力:80
精神力:120
魔力:230
ユニークスキル
スキル
・剣術6・身体強化4・気配察知4・解体4・属性付与3
・罠察知3・罠解除3・家事1
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
(レベル37でこれか、改めて自分がどれだけチートなのかが分かった気がする)
「ああ、別に構わないぞ。だが約束を忘れるなよ、負けた方は買った方に全財産を渡すっていうことをな」
「てめー、俺様が誰だかわかってて言ってるのか?Cランク冒険者のグレイ様だぞ登録したてのお前に負けるわけがないんだよ!」
「さぁ、やってみないとわからないぞ?」
っと意味ありりげに笑うと、バカは顔を真っ赤にしながら歩い言った
「こっちだ付いて来やがれ!」
付いて行くとそこは50m四方のいかにもっていう感じの訓練所だった。
「よし。じゃあ始めるぞ。そこのギルド員、審判をやってくれ」
そう呼ばれてきたのは50代くらいのおっさんだった
「ほっほっほ、構わんがそっちの小僧は本当に良いのか?」
と鋭い目つきで言ってきたが俺は
「問題ない」
とだけ答えた。
「ルールは簡単だどちらかが降参するか、戦闘不能になったらおしまいじゃ。では始めるぞい。始め!!」
そう言った瞬間バカが一直線に突っ込んできたがスキルのおかげか相手の動きがスローモーションに見える。
(さっさと終わらせるか)
そう考え、腰に下げていた刀を抜き放ち刃を返して相手の腹に手加減して叩き込んだ。すると男が、
「グヘッ!」
っといいながら反対側の壁まで吹っ飛んで行った。
(ちょっと手加減した方がよかったかな〜?)
男を見ていると死んではいないようなので、まぁ大丈夫だろう。
すると審判のおっさんが、
「っ!!そっそこまで!」
と言い決闘は一瞬で集結した。周りを見てみるといつの間にやら人が集まっており口々に「Bランクと同じくらいの実力のグレイが一瞬でやられただと!!」
「あの黒髪の男は何者なんだ!!」といっているのでやはりちょっとやりすぎたようだ。ちょっと面倒そうなのでグレイ(バカ)をたたき起こして全財産をもらい(多分まだ持っているだろうけどまぁいいか)、そのまま出て行こうとしたのだが、そこでさっきの審判のおっさんに声をかけられた。
「お主ちょっとこっちに来てくれんかの?」
と言われたのでしょうがなく付いて行き最上階の良さげな部屋へと入って行った。
「で、ギルドマスターさん。何の用だ?」
「まぁそりゃ気がつくか。いやのぅ、お主みたいに強いものをFランクのままにしておくのはもったいないからのう、Cランクまで上げてやろうと思ったのじゃ」
「そう言ってくれるなら、ありがたく上げてもらうが、いいのか?俺は今日登録したばっかだぞ?」
「別に構わん、むしろランクが低い方がギルドにとっては損失だからの。それじゃあこの紙を持ってプレートを受付に渡せば更新してくれる」
「ああ、ありがとな」
そういって俺はまたティアさんのいる受付に並んだ。並んでいる最中視線が気になったがまぁしょうがない。そうこう思っているうちに俺の番が来たみたいだ。
ちなみに、ギルドマスターのステータスはこんな感じになっていた・・・
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
名前:グラン・デューク
年齢:56
種族:人族
称号:・武術の到達点
・英雄
・竜殺し
・龍殺し
・守りし者
・限界を超えし者
・元SSSランク冒険者
・ギルドマスター
属性:風・火
レベル:200
HP:90000/90000
MP:56700/57000
体力:17000
筋力:48700
知力:3100
精神力:5031
魔力:12800
ユニークスキル
・身体昇華・捨て身・体術の極・剣術の極
・魔法剣・状態異常耐性・英雄の一撃
スキル
・剣術9・体術9・槍術6・斧術6・双剣術6・隠蔽5・HP自然回復7
・身体操作8・気配察知8・家事5・礼儀作法3
♢♦♢♦♢♢♦♢♦♢♦
(・・・・・。スキルの数はそれほど多くはない、だがそのレベルと能力値が高すぎだろ!!筋力4万8千ってなに!桁がおかしいぞ!俺も大概化け物じみている思ってたけど、これも結構化け物じみているぞ。この人はできるだけ敵に回さないようにしよう。回したら今の状態じゃ生き残れる気がしない・・・。)
「あら、大谷様どうしたんですか?」
ティアがそう話しかけてきたので、さっき何があったかを説明すると驚かれたがランクアップの話に関してはたまにあることだと言ってあまり驚いていなかった。
「はい、これ」
俺はそういってギルドカードを渡した。そして何事か操作して、すぐに返ってきた。
「これで今日からCランクですね。っといっても今日登録されたばかりですが。」
ティアさんはフフッっと笑いながらそう言った。
「そういえばティアさんこの辺でお勧めの宿ってありますか?」
「この辺ですと極楽亭がお勧めですね。とっても料理が美味しくて値段も手頃なので結構人気な場所です。あと私のことはティアと呼び捨てで構いませんよ」
「じゃあそこにするよティア」
俺がそう言うとティアが顔を赤くしてまた顔を背けた。俺の顔に一体何がついてるんだ?
「じゃあまた明日くるよ」
俺はそう言ってギルドを出た。
ギルドを出たあとティアに教えてもらった宿に行った。そしてそこにいたのは・・・・キャシーと瓜二つの、お姉さん(バケモノ)がいた。