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絶望戦線  作者: なおしゃま
第一章−惨劇−
3/4

幼馴染み①

よし、少し落ち着いた。

まさかあんなことが現実に起こりうるだなんて思わなかったから…驚いた。

元々恐怖系の番組の理念はわかっているものの、どうにも見るのをやめられないくせして怖くて隠れている人種のぼくが現実にこういう目に遭うのが間違っているんだ全く、本当にこの世界って神も仏もないんだね!


…っと、パソコンン室の外からノック音がする。

どうやら誰かがきたようだ。


「誰…?」


ぼくは内側から鍵を掛けているのをとっさに思い出しながら、扉のそばにより、出来るだけ静かに問う。


「おう、俺だ、隼人。

他にもあと二人、俺の親友がいるがいれてもらっていいか?」


「わかった、ただし変に仕切るような真似はさせないでね。」


「おう。」


ぼくは鍵を開け、隼人とその他二人を招き入れる。

ここで隼人のことを紹介させてもらおう。

坂木隼人。絵に描いたような野球男児で、ぼくと美佳と幼馴染みだ。

もちろん坊主で、背も高く、日頃体を鍛えるスポーツをしているだけあって、学校で歩いていれば目立つような奴だ。

高校三年でもう引退したらしいが、まだ筋トレは欠かさないらしい。

性格は細かいことは気にしないが仲間思いなために周りからは兄貴のような扱いをされているらしい。


おっと、今入れた二人はこんな感じだ。

一人はがたいが良く、髪を後ろで縛っている男子だ。

ぼくも何度か会ったことがある川原 正人という人物。

もう一人はいつも元気そうないかにも運動部という感じの黒髪ショートの女子だ。

二人とも隼人の学年なので三年ということになる。

三人が入ったら再び鍵を閉める、そして三人に向き直り自己紹介をする。


「隼人の幼馴染みの一人で、一般ピーポーの分類に入る二年の平凡系男子を代表する朝比奈 唯だよ、先輩だからって敬語を使う気はさらさらないけど、まあ仲良くしてね。」


無愛想なぼくに隼人が付け足す。


「こいつは基本的に無愛想だけど、頭はいいし思いやりもある良い奴だから仲良くしてやってくれ。」


二人はコクリと頷く。

次は川原 正人が自己紹介を始める。


「俺は川原 正人だ。

唯は前に何度か見たことあるしこれ以上は言うことはないが、一応今の現状は理解してるつもりだし、剣道も多少嗜んでるからもし前衛が足りなければ俺を回してもらってかまわない。」


ぼくが頷くとともに、最後に女子が続く。

異常事態のためか、多少声が震えているがそこは気にしないでおく。


「私は、南 利香。よろしく。」


素っ気ないが精神的に余裕がないのだろう。

何しろ電話で用件を伝えたのだがその時に廊下から一体襲ってきたため、この三人は抜け出すのではなく、強行突破してきたらしいから。

…もう三年の場所にまで来ていたことには驚きだが、騒ぎがおこったことにより、校内は更に混乱しているだろう。

にしても、そうなると美佳が心配だな…。

三人は来たばかりなのでぼくは少し近くを見てくる、と言い、パソコン室を出る。

ただ、最低限出る前に入る時に誰か確認して入れることを口を甘酸っぱくして言ったのでゾンビが来たといても多少は平気だろう。

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