表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

エンジェルズ・キャッスル

作者: 孝之

ヨーロッパの森に囲まれたとある田舎町。アリシアという少女がいた。ある夜、彼女は家で本を読んでいた。幻想世界の本だ。彼女は幼い頃に母を亡くし、今は義理の父と2人暮らしだ。しかし、義理の父は酒に溺れ、粗暴な男だった。父が部屋に入ってきた。アリシアは言った。「ノックぐらいしてください!」しかし、義理の父は酒を飲みながら言った。「ガキのくせに指図すんじゃねえ!酒がなくなりそうなんだ。買って来い!」それを聞いたアリシアは断る。「もう、寝ますから・・・」アリシアがベッドに向かおうとすると、義理の父はアリシアをベッドに押し倒し、彼女の頬を平手打ちした。「俺の言うことが聞けねえのか!このクソガキが!」悲鳴をあげながら抵抗するアリシアを押さえつけ、何度も彼女の頬を叩く。1時間経ち、義理の父は出て行った。アリシアは毎日、脅えながら暮らしていた。学校ではいじめを受け、家では義理の父に暴力を振るわれる。彼女は、そんな現実から抜け出したかった。翌日の夜、彼女はついに部屋の窓から外へ出た。満月が出ており、明るい夜だった。彼女は森へと走っていった。森の奥に湖があり、そこに着くといろいろな思い出が甦ってきた。幼い頃、母と水遊びをしたり、花を摘んだりした。アリシアはつぶやく。「懐かしいわ・・・あの頃に戻りたい・・・」涙がこぼれてきた。ふと気がつくと、彼女は草むらで横になっていた。どうやら眠っていたようだ。辺りは、虫の声が聞こえていて、夜空には満天の星が輝いている。家にいるよりもずっといい。彼女はそう考えていた。そろそろ町に戻ろうかと思い立ち上がると、森の奥に何か建物のようなものが見えた。「何だろう?」アリシアは気になって森の奥へと進んでいった。そこに着くと、その建物は立派な城だった。アリシアはありえないと思いつつ、大きな扉を開ける。扉を開けると、中は巨大なホールだった。中央に背の高い、どこか生気の感じられない女が立っていた。女はアリシアのもとへ歩いてきて、こう言った。「お待ちしておりました。お嬢様。」女の言葉に理解できずアリシアは聞いた。「えっ?何のことなの?お嬢様って・・・」「私をお忘れになられたのですか? お嬢様に御使いさせていただいている、ダリアでごさいます。」アリシアには、何がどうなっているのかまだわかっていなかった。「ねえ、お嬢様って何?」アリシアが聞くとダリアは語りだした。「あなたはこのヴァリ城の城主でございます。さあ、お嬢様、お部屋へ戻りましょう。」ダリアが部屋に案内する。アリシアは困惑しながらもダリアの後についていった。ダリアは扉を開けるとアリシアを中に入れた。「お嬢様、ドレスにお着替えしましょう。」ダリアはクローゼットを開けた。中には様々なドレスが並んでいる。アリシアは着ていたパジャマを脱ぎ、赤のドレスに着替えた。「では、ごゆっくり。」ダリアはそう言うと、扉を閉めて出て行った。アリシアはベッドに横になり、なぜ自分はこんなところにいるのだろうと考えた。「このお城、私が読んでた本のものに似てるわ・・・」アリシアは幻想世界を題材にした本の中でも城を舞台とした話が大好きだった。まさか、自分の大好きな城のベッドでこうして横になっているなんて・・・素敵なドレスまで・・・ アリシアはベッドから立ち上がると、扉を開け部屋を出た。「探検してみよう・・・」階段を降りていくと、そこには地下室があった。地下室に入ると、中には甲冑や大きな棚が並んでいた。どうやら倉庫のようだ。さらに奥へ進むと、2メートルはありそうな大男が食事をしていた。アリシアは恐れながらも大男に後ろから近づいて声をかけた。「あの・・・ごめんなさい。このお城のこと、教えて欲しいんだけど・・・」大男は振り向くと、立ち上がってアリシアの匂いを嗅いできた。大きな手でアリシアの肩を掴む。「きゃぁ!」突然掴まれ、アリシアは叫んだ。大男はすぐに手を話して申し訳ないとでも言いたげな顔をした。喋れないようで、唸り声しかあげない。アリシアは大男に言った。「ごめんなさい・・・邪魔して・・・」アリシアは走って地下室を出た。地下室の廊下にはダリアが立っていた。アリシアはびっくりして声を出した。「きゃっ!何だ・・・あなたなの・・・聞きたいんだけどあの大男は何者なの・・・?」ダリアは答える。「大男?エンジェルのことでございますか?あの者は昔、戦があった頃に敵兵を皆殺しにした強者でございます。しかし同時に、我が軍の兵も殺してしまったのです。残虐無比な性格のため・・・」それを聞いたアリシアは不安になる。「私たちを殺そうとしたりしない?」「ご安心ください。力を抑制する薬を飲ませています。我々を攻撃することはありません。ところでお嬢様、なぜこんなところにいらっしゃったのですか?」ダリアは聞いてきた。「それは・・・少し探検したかったの。」アリシアは答える。「お嬢様、もうお休みになられたほうが・・・」ダリアが言いかけると、アリシアが頼んだ。「お願い。もう少し回らせて。眠くなったら部屋に戻るわ。」それを聞いたダリアは了解した。「承知しました。お嬢様のお好きなように。」そう言うとダリアは戻っていった。ダリアが去っていくとアリシアは城の中庭に出た。中庭には、月明かりに照らされ、一層神秘的な美しさを感じられる様々な種類の花が咲いていた。アリシアはそれを見て、「綺麗ね・・・」とつぶやく。芝生に横になり、星空を眺めていると、エンジェルが歩いてきた。アリシアは体を起こすとエンジェルに言った。「ねえ、エンジェル。このお花綺麗ね。」エンジェルは頷くとアリシアの後ろに来た。「どうしたの?」アリシアはエンジェルに聞くと、彼はアリシアの肩に手を回した。エンジェルはアリシアのことが好きなようだ。「エンジェル・・・」アリシアはエンジェルの胸に寄りかかる。「エンジェル、あなたって優しいのね・・・」アリシアは涙がこぼれてきた。今まで、アリシアは母以来、優しさを感じたことがなかったからだ。でも、エンジェルは体こそ大きいが、自分に優しくしてくれる。アリシアは持っていたお手玉を取り出すと、見事な腕前をエンジェルに披露した。エンジェルはお手玉を知らないのか、なんだかすごく嬉しそうだった。「エンジェルもやってみて!」お手玉を渡すアリシア。エンジェルはお手玉を受け取ると、投げたお手玉が頭に当たってしまった。アリシアは笑った。「エンジェルったら!体は大きいけどドジなのね。可愛い!」 しばらくまどろんでいると、アリシアは眠くなってきた。「エンジェル、私そろそろ寝るわ。お休みなさい。」アリシアは立ち上がって彼に言った。すると突然、エンジェルは唸りだした。アリシアと一緒にいたいようだ。アリシアは少しきつい口調で言った。「静かにしなさい!あなたには倉庫があるでしょ!」するとエンジェルは唸り声をやめ、城に戻っていった。アリシアも部屋に戻り、ベッドに入った。数時間経ち、目が覚めるとまだ暗かった。まだ満月が出ている。朝にはならないのだろうか?扉を開け、ダリアを呼ぶ。「ダリア!来てくれないかしら!?」しかし、返事が無い。気になって、城のホールへ向かうと剣を持った男が立っていた。アリシアはその男に声をかける。「ねえ、そこのあなた!ダリアはどこにいるか知らない!?」男はアリシアの方へ顔を向けると不気味な言葉を吐いた。「決戦の日は近い・・・」男は消えた。「あれっ?消えた?」幻覚を見ていたのだろうか?そう思ってホールの隅々を探すアリシア。さっきの男を探しているとダリアが階段から降りてきた。「どうかなされましたか?お嬢様。」ダリアが聞いてきた。アリシアはさっきの男のことを話した。「ダリア、聞いて。さっき、剣を持った男の人が・・・」それを聞いたダリアは首を横に振りながら言った。「剣を持った男?そんな者はこの城にはおりませんよ。私とお嬢様、エンジェルだけでございます。」「そうなの?じゃあ、あれは一体・・・」「気のせいですよ、きっと。」やはり幻覚なのか? 「お嬢様、何か御用ですか?」ダリアが聞くとアリシアは答える。「まだ、朝にはならないの?」「朝?さあ、何のことでございますか?」ダリアは何のことを言っているのかわからないようだ。「朝よ!明るくなるでしょう!?」アリシアは答える。「明るくなる?何のことでございますか?」ダリアは明るくなることを知らないようだ。やはり変だ。朝が来ないなんて。ここは現実世界ではないのだろうか?アリシアはここに来るまでのことを話し始める。「聞いて、小さな町に住んでいたの。今夜、家を抜け出して森に行ったの。森の奥を進むとこのお城があった。」それを聞いたダリアは言った。「お嬢様、この城の近くに町などというものはございません。何か夢でもご覧になられたのでは?それに、なぜ私どもをお忘れになられていたのですか?」アリシアは否定する。「私は夢なんか見てないわ!それに、あなたたちに会ったのも今日が初めてよ!」アリシアが説明すると、ダリアは言った。「お嬢様、もうお止めください。では。」ダリアはそう言って去っていった。アリシアはホールの扉を開けようとするが、びくともしない。鍵がかかっているようだ。アリシアはあきらめて、城の階段を上がり、最上階に辿り着く。そこには、様々な銅像が置かれていた。女の銅像、男の銅像、兵の銅像、少し不気味な顔をしたウサギの銅像、多種多様だ。壁には先代の城主、セルジオ・ヴァリの肖像画が飾られている。部屋を探索していると飾られていた甲冑が突然、アリシアの方へ倒れてきた。思わず目を瞑るアリシア。しかし、危機一髪、寸前でエンジェルが甲冑を止めた。「ありがとう、エンジェル。あなたのおかげで助かったわ・・・」アリシアが礼を言うとエンジェルは頷いて階段を降りていこうとするが、アリシアが彼を呼び止めた。「待って、エンジェル。ちょっとお話ししましょ。」アリシアはエンジェルの手を握って、城の一室へ連れて行った。暖炉のある部屋だ。暖炉の前でアリシアはエンジェルに話し始めた。「ねえ、エンジェル。私、ここに来るまで、小さな町に住んでいたの。学校に通っていたわ。でも、学校は楽しくなかった・・・いじめられてたの・・・家に帰っても、義理の父はお酒を飲んで私に暴力を振るった。私は家を出て森に行ったの。森には湖があって、私は幼い頃よくそこで母と遊んでいたわ。ついついそこで寝てしまった。目が覚めると木の間からこのお城が・・・」アリシアは、エンジェルが話すことができないことなんてどうでも良かった。ただ、自分がこれまで耐えてきた現実を全て聞いて欲しかった。たとえ、彼がこの話の意味を理解していないとしても。彼の優しさに触れていればそれでよかった。「辛かった・・・」アリシアは涙を流しながらエンジェルの逞しい胸に寄りかかる。「エンジェル、私はずっとあなたのような強くて優しい人を求めてた。一生離れないわ・・・」アリシアはエンジェルを抱きしめた。アリシアにとって、エンジェルは理想の存在だった。先ほどまでの、ここから出れないのかという不安は彼女にはもうなかった。アリシアはエンジェルを部屋に連れてきた。彼女はエンジェルを部屋に入れると、ドレスを脱ぎ、一糸纏わぬ姿になった。アリシアはエンジェルに口付けをしながらこう言った。「愛してるわ・・・」彼女はエンジェルとベッドに入った。エンジェルの逞しい肉体が、アリシアの透き通るような白く美しい肌をした体と重なる。アリシアの吐息が激しくなる。「エンジェル・・・」アリシアはエンジェルに処女を捧げた・・・ 数時間経ち、目が覚めるとエンジェルはアリシアの隣で眠っていた。アリシアはドレスを着て、扉を開けるとそこにはダリアが立っていた。「お嬢様、処女を捧げたご気分はいかがでしたか?」ダリアが突然そんなことを聞いてきた。彼女は聞き返す。「えっ?」するとダリアは今までの態度とは一変した。「肉の塊をあなたの汚らわしい穴に入れられたご気分はいかがでしたか?あなたは大罪を犯した。城主はホムンクルスと体を交わしてはならない。」アリシアは尋ねる。「ホムンクルス?」「知らないのですか?錬金術を。あの大男は戦に勝つため、マスターの意向で生み出された操り人形。あなたはあの馬鹿な操り人形に処女を捧げた。もうあなたの命は・・・」ダリアは短剣を取り出し、アリシアに襲い掛かった。アリシアは必死に逃げる。ダリアは笑い声を上げながら言った。「お嬢様、逃げても無駄ですよ!私はあなたが死ぬまで追い続けます!」アリシアは必死に走るが、階段で転んでしまった。ダリアがアリシアに近づいて短剣を向けて言い放った。「哀れなお嬢様ですこと。」アリシアはもうダメだと思い、手を頭に掲げた。そのとき、突然ダリアが吹っ飛ばされる。壁にめりこむダリア。アリシアを救ったのはエンジェルだった。「エンジェル!」アリシアがエンジェルに抱きつくと彼もアリシアを守るように抱きしめた。そんな2人をよそにダリアはまた立ち上がろうとしたが、なぜかどこかに行ってしまった。ダリアが去っていき、アリシアはエンジェルと部屋に戻った。ベッドに横になる2人。「ねえ、エンジェル。ずっと傍にいてくれる?」アリシアが聞くと、エンジェルは頷いた。その頃、ダリアは倉庫のさらに地下の巨大な部屋にいた。その部屋の中央には巨大な墓が建っている。墓標には「ガブリエル・ヴァリ、セルジオ・ヴァリ」と書かれている。ダリアは墓に向かって言った。「強兵ガブリエル、マスター!お嬢様がホムンクルスに処女を捧げました。お嬢様に裁きの鉄槌を!」すると墓から声が聞こえてきた。「お前は裁きに失敗したのか?」ダリアは答える。「ホムンクルスに邪魔をされ・・・私は傷を負いました。」ガブリエルは、マスターであるセルジオに確認するように言った。「マスター、この女はどうされますか?」セルジオは答える。「失敗した者は消えなければならん。その女の首をはねろ。」セルジオがそう言うと、墓からガブリエルが現れてきた。ガブリエルとセルジオは、長い間封印されていたのだ。覚悟して、ひざまずくダリア。ガブリエルは剣を抜き、ダリアの首を・・・ 血のついたガブリエルの剣を見てセルジオは言った。「所詮、この女もホムンクルスと変わらん。感情の無い人形だ。」ガブリエルの剣から血がポタポタと床に落ちる。ガブリエルとセルジオは動き出した。その頃アリシアとエンジェルは城の頂上で星を眺めていた。アリシアはエンジェルの肩に寄りかかり、言った。「この幸せな時間、ずっと続けばいいのに・・・」アリシアはもう現実には戻りたくなかった。誰にも傷つけられず、愛するエンジェルと過ごすこの時間・・・しかし、頂上まで来たガブリエルとセルジオがそんな2人の愛を狂わせる。ガブリエルは剣を2人に向けて言った。「ホムンクルスに処女を捧げた汚らわしい小娘!そのホムンクルスを渡せ!」エンジェルはアリシアを守るように彼女の前に立った。エンジェルを見て、セルジオは薄ら笑いを浮かべながら言った。「ただの人形に過ぎんものが小娘を守るようになったか。その小娘、わしによこせ。わしとお前で子をもうけようではないか。」セルジオはアリシアを自分のものにしたいようだ。ガブリエルは剣を振りかざしてきた。それを受け止めるエンジェル。しかし、ガブリエルは振りほどいてエンジェルの腹に剣を刺した。アリシアが叫ぶ。「エンジェル!」エンジェルはアリシアの方に顔を向け、痛みに耐えながらも最後の笑顔を見せた・・・力なく倒れるエンジェル。アリシアはエンジェルに駆け寄って彼の手を握り締める。「エンジェル・・・死なないで・・・」彼女の願いは届かず、エンジェルは絶命してしまった・・・ セルジオがアリシアに言う。「ホムンクルスを愛してしまった者はお前が初めてだ。この人形は地に堕ちた。さあ、わしの妻になれ。新たな一族を生み出すのだ。このような下劣なものと子をつくるより良かろう。」アリシアは断固拒否した。「エンジェルはあなたのように卑怯じゃない!私はエンジェルを愛し続ける! たとえ彼がいなくなっても。あなたのものになんか絶対ならない!」アリシアを見て顔を見合わせるガブリエルとセルジオ。セルジオが言う。「ならば、地獄に堕ちてもらう。」剣を抜いて襲い掛かってくるガブリエル。アリシアは、下へ下へと走って逃げ、ある地下室にたどり着く。そこには、見たことも無い不気味な生物の死体が捨てられていて、腐臭が漂っていた。思わず口と鼻を手で塞ぐアリシア。そこにガブリエルとセルジオがやってきた。セルジオはアリシアに語り始めた。「ここはわしの実験場だ。お前が愛したあのホムンクルスもここで造った。あれはここに捨てられている哀れな屍とは違い、唯一成功したものだ。再び戦の火が甦るだろうと、わしは墓に封印される前に薬を飲ませた。力を抑制するために。あれを再び使おうと思っておったのに・・・お前があれを愛して、処女まで捧げよって・・・」セルジオがそう言い掛けて、ガブリエルに合図する。剣を抜いて、アリシアを壁に追い詰める。そのとき、捨てられて死んでいたはずのヒルのようなホムンクルスが生き返り始めた。仕方なくそれと交戦するガブリエル。セルジオが叫んだ。「どうなっとるんじゃ!この腐れ屍どもが!」セルジオはヒルを踏みつけるが、全く効いていない。ガブリエルも剣で切り刻もうとするが、何度も蘇生し、また襲い掛かる。巨大な口のようなものを開けたヒルはガブリエルを飲み込もうとした。ガブリエルの頭から貪り喰う。ガブリエルを喰らったヒルはセルジオの方に体を向けた。セルジオは悔いた。「許してくれ!」彼の言葉は通じずヒルはセルジオを飲み込んだ。鍵を落とすセルジオ。セルジオの都合で生み出され、廃棄されたホムンクルスたちの怒りだ。ヒルたちはまた死体に戻っていく。アリシアはそれを見て驚愕しながらも、鍵を拾ってホールに向かった。「きっと使えるはず・・・」アリシアはそうつぶやきながら不気味なほどの静けさに包まれた、ホールにたどりついた。鍵を差し込むアリシア。扉を開けると光が待っていた。ついに現実に戻ってきたのだろうか。彼女のその後は誰も知らない・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ