作家の恐怖!いつともなくフラリと現れたあの編集者は一体何者?
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)作家の恐怖!いつともなくフラリと現れたあの編集者は一体何者?
1行要約:
幽霊の編集者に出遭った作家の末路
▼登場人物
●水田 篤:男性。43歳。売れない文学・漫画作家。
●長田:男性。40歳。雑誌編集者。実は幽霊。数年前に他界していた。
▼場所設定
●水田の自宅:ボロ家のアパート。2階建て。かの有名な漫画家の聖地・常盤壮の感じで。アパートの内装は家屋の中に5~6個の部屋があり、階段や廊下を通れば行き着ける。ドアを1つ隔てているだけでカギはかかっておらず、いつでも入れる(誰もいない為)。
水田の部屋以外、全て空き家。アパートのすぐ横に墓がある。怖くて水田はその墓を見ない。金が無く、仕方なくそのアパートに入っている。
NAは水田 篤でよろしくお願いいたします。
メインシナリオ~
(メインシナリオのみ=4061字)
NA)
俺の名前は水田 篤。
今年でもう43歳になるが、一向に売れない作家をやってる。
ト書き〈アパートの紹介の感じ〉
NA)
両親が他界し天涯孤独の身になった俺は、単身地方から上京して来て、今住んでいるこのボロ家アパートに行き着いた。
家賃が激安で、俺は自分の部屋を「独房」と呼んでいる。
アパートのすぐ横に墓があった。台所付きの窓を開ければすぐ見える墓。だからか、俺の他には誰も入居していない。
俺は生来そういうのが怖かったから、入居してから1度もその墓を部屋内から見た事が無い。
ト書き〈ボロ家アパートで1人悩んでいる〉
水田)「はぁ~~。でも一体どうすりゃ売れるようになるのか…?」
NA)
俺は漫画でも文学でも、どちらでも書ける。いわゆる両履きで仕事していた。
漫画がポシャれば文学のほうで稼いで行こうと準備していたのである。
しかし…
水田)「やっぱ版元が無ければ作品を出すにも出しようが無い…」
NA)
という事で、俺は自分の作品を満足に理解してくれる版元、すなわち出版社との出会いに恵まれていなかった。
そんな訳で、俺の貧乏生活は益々ドロ沼化していき、そろそろ行き倒れになるんじゃないか…なんて本当に心配になっていった。
ト書き〈編集者・長田が現れる〉
NA)
本格的な貧乏で「明日餓死するんじゃないか」と悩んでいた頃、1人の編集者がフラリと現れた。
長田)「ちょっといいですか?ワタシ、こういうものですが…」
NA)
差し出された名刺を見ると、その男は雑誌編集者だった。
編集人がこういう形で1人で乗り込んで来るのは珍しい。
長田)「あのー、今度新しく雑誌を創刊する事になりまして、その雑誌の屋台骨として、ぜひ水田さんに作品をお願いしたいと参ったのです」
水田)「ええ?私にですか?」
長田)「ええ。前々から水田さんの作品は読んでます。この前出された『忍法の悪魔』、あれは良いですね~」
NA)
この『忍法の悪魔』というのは、俺が昔に出した漫画作品だった。
でもこの作品は当時の出版社が赤字で倒産し、たった2冊で廃盤になった…と聞いていたが。しかも内容が面白くないと取り次ぎが嫌がって、どこの書店にも並んでいなかったと聞く。
そんな本が、どこをどう回って彼の元へ辿り着いたのか…少し疑問だったが、まぁ作者としては嬉しかった。
長田)「どうでしょう?書いて貰えますか?」
水田)「はぁ…。こんな私で宜しければ、ぜひ書かせて下さい」
NA)
急な事だったので少し戸惑ったが、でもこの貧乏生活から抜け出せるかも…と俺は悦び、彼の申し出を快諾した。
ト書き〈数日後〉
NA)
それからその長田という男は、毎日のように我が家へ現れた。
時には、どこで聞いたのか知らないが、俺の好物のどら焼きも持って現れてくれた。
それから彼の創刊雑誌『オーボラ』は、なかなか売れ行きも好調との事で、俺の手許にも徐々に金が入り出した。
でも溜めていた水道代や電気代なんかの生活費に取られていく為、やはり貧乏な生活は変らなかった。
ト書き〈奇妙な事が起こる〉
NA)
いつものように長田が現れた時、1つ、奇妙な事があった。
長田)「水田さん、あなた『ロドリゲスの恋』というのを書かれていますよね?今度、それ書いてくれませんか?」
水田)「え…?」
NA)
『ロドリゲスの恋』というのは、まだ俺が書き始めてすぐの短編だった。誰にも言ってないので、誰も知る筈が無い。でもこの男・長田はそれをどこで聞いたのか、知っていた。
「どこでそれを?」と訊いても長田ははぐらかすように「まぁいいじゃないですか」といった調子でのらりくらりしており、結局、俺はその作品を書かせて貰う事にした。
ト書き〈書店にて〉
NA)
俺は彼の雑誌『オーボラ』がそろそろ、最寄りの書店で並んでいるのじゃないかと踏み、取り敢えず見に行った。
でも、どこの書店にも出ていない。
僅かばかり入った原稿料を使って電車やバスに乗り、多くの書店を回って見た。が、結局どこの書店にも並んでない。
水田)「…おかしいなぁ。大手ならまだしも、そこら辺の書店にくらい並んでてもイイ筈なのに…」
NA)
取り敢えず帰宅して、また次の作品を書き始めた。
ト書き〈数日後〉
NA)
また長田が我が家へ来た。
その時は又、次の雑誌『徘徊』を出す事の報告と、その構成のアイデア等を持ち込んで来た。
そしてまた俺に、新しい作品を書いてほしい…と依頼して来た。
その時も…
長田)「水田さん、あなた今『伏線の術』という新しい作品を書かれてますよね?それ、今度の雑誌で載せましょう」
NA)
と言って来た。この作品もつい昨日書き始めたばかりで、誰も知る筈ない。
水田)「あの、この前もそうだったんですが、なぜ僕の作品を知ってるんですか?誰かに聞いたんで?」
長田)「いえいえ、私は長年雑誌社をやってますから、1度目を付けた作家さんの生活くらい見通せるんですよ(笑)」
水田)「どういう事です?」
長田)「まぁいいじゃないですか。さぁ作品見開きのページなんですが、こんなので良いですか?」
NA)
全く説明になっていないが、長田は次々にアイデアを出し続け、俺もつい次の雑誌に載せる作品の腹案に取り掛からされた。
ト書き〈奇妙な光景を見る〉
NA)
それからまた数日が経ち、俺は入った原稿料で喫茶店にコーヒーを飲みに行った。
ト書き〈喫茶店〉
水田)「ふぁ~、珈琲なんてもう、何年振りだろう…」
水田)「おや?あそこを歩いてるのは、長田さん?」
NA)
喫茶店の窓から見えたのは、通りを歩く長田だった。
俺は原稿料が入った嬉しさもあり、つい長田を追い駆けてお礼を言おうとした。
でも…
水田)「ハァハァ…おかしいな、幾ら速く歩いても…追い付かない…!」
NA)
喫茶店を出てすぐ長田を追い駆けたのだが、かなり早足で歩いても追い付かない。長田はズンズン前方を歩いて行く。別に走ってる訳でもないのに、一向に追い着けないのだ。
水田)「くそっ…走ってもダメなのか…!?」
NA)
俺はもう小走りになっていた。
でも、前方を悠々と歩く長田には何故か追い着く事が出来ず、とうとう角を曲がった所で見失ってしまった。
水田)「ふぅふぅ…なんでだ…?お礼を言いたかっただけなのに…」
ト書き〈帰宅する〉
NA)
仕方なく俺は帰宅しようとした。
その時、また前方を歩く長田の姿が見えた。
水田)「あっ、長田さん」
NA)
俺はまた追い駆けた。でも同じように追い付かない。
でもよく見ていると、長田はどうも、俺のアパートの方へ向かって行く。
水田)「ハァハァ、あれ?長田さん、俺のアパートの方にズンズン歩いて行くぞ…?」
NA)
「長田がこんな近くに住んでいたっけ?」なんて思いつつ、とにかく追い付こうとした。
前方を見ていると、長田は俺のアパートの裏手に入って行った。
水田)「えっ…?あの方向は、アパートすぐ横の墓に辿り着くぞ…」
ト書き〈長田を追い駆けながらようやくアパートに着く〉
水田)「ハァハァ、確か長田さん、ここに入ってったよな…?」
水田)「こんなトコに…一体、何の用で…?」
NA)
行き先が墓だったので、少し怖さを知った俺は、ちょっと離れた所から墓を見渡した。
でも誰もいない。
水田)「…おかしいなぁ。確かここに入ったのに…。もしかすると長田さん、このお墓の向こうに近道でも見付けてて、そこを通って行ったのかな…」
NA)
そんな事を思いながら、俺は部屋へ戻った。
ト書き〈その日の夜〉
NA)
その日の夜、俺はいつものように〆切りに間に合うようにと、書きかけの作品を書いていた。
その時…
水田)「…ん?2階から何か、音がするなぁ…」
NA)
俺がいる1階からすぐ上の2階の部屋で、何か「紙をパラパラやってる音」のようなものが聞えて来た…。
まるで膨大な枚数の紙をペラペラしながらめくっているような音で、それがはっきり階下まで聞こえて来る。
このアパートは、俺以外に、誰も入居していない。
少し恐怖を覚えながらも俺は、好奇心が勝って、その2階の部屋へ見に行った。
ト書き〈亡霊の長田が黙々と編集作業をしている〉
水田)「フハッ…!!」
NA)
俺は驚いて腰が抜けそうだった。
その2階の部屋では、透き通った体の長田が、まさしく雑誌の編集作業をしているのである。
長田は小さな丸テーブルを前に何か黙々と書いているようで、横に置いた4~5冊の雑誌のページが勝手にめくれてパラパラ音を立てていた。
水田)「あわわわ…」
NA)
俺はすぐに自室へ戻り、平常を保とうとした。
ガタガタ震えながらも、書きかけの仕事の方が気になり、アパートを飛び出すには少し躊躇した。
その時ふと、台所からすぐ見える、外の墓が気になった。何故そうなったのか知らないが、おそらく直感だったのだろう。
恐る恐る台所の窓へ近付き、ガララ…と開けて、墓を見た。
すると…
水田)「あわわわ…や…やっぱり…!」
NA)
予感が的中した。
「長田」の名前が書かれた墓石が、すぐ目の前にあった。
それがあの男の墓である事を、これも直感で俺は何となく分かった。
長田がどうして俺の新作を次々に言い当てたのか、それも分かった気がした。
きっと長田はここから俺のしている事をずっと見ていたのだ。だから一挙手一投足の形で、俺が次にする事を既に知っていた。
ト書き〈いろいろ回想する〉
NA)
それに、どの書店にも彼の雑誌が並んでいなかったのは、初めからそんな雑誌無かったからだ。
喫茶店から追い付けなかったのも、彼が幽霊だったから。その霊力か何かで無理だったのだ。そして彼がこの墓の近くに帰って来たのは、この墓が紛れも無い、彼の棲家だったから…。
ト書き〈数日後〉
NA)
俺はあれからもう1度、2階の部屋へ行ってみたが、もう誰もいなかった。
銀行の預金を見たが、入った筈の原稿料はゼロになっていた。
俺がその幻の原稿料から使った分は、全て銀行から借りた金、いわゆる借金になっていた。
聞くところによると、長田という男は生前このアパートに住んでおり、同じく編集者をしていた。しかしインチキ編集者であり、数多くの作家の新作ばかりを盗んでは原稿料を踏み倒し、そんな事を続けたばかりに、或る作家の1人に刺されて殺されたらしい。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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