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乾符四(877)年(4)
王仙芝が安州を陥落させた。
塩州の軍が反乱を起こし、塩州刺史の王承顏を追放したので、僖宗は官位の高い宦官である牛從珪に詔を下し塩州に行かせて反乱軍の将兵をなだめて諭させ、王承顏を象州の司戸に左遷した。
ところで王承顏及び崔碣はもともと政治的名声があり、厳肅であったため驕って命令に従わない兵士達に追放されたが、朝廷は貪欲で暴虐なことにより動乱を引き起こした地方官吏と同様に彼らを左遷したので、当時の人々はこの事を残念に思った。
そして牛従珪が塩州から戻ると、塩州の将兵は大将の王宗誠を刺史に任命してほしいと朝廷に請願した。
そこで僖宗は王宗誠に詔を下して朝廷に至らせ、塩州の将兵は全員罪を赦し、その上手厚く恩賞を与えた。