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朧月夜、あの桜の下で  作者: 秋丸よう
【第2部】それぞれの大切
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【間話】輝かしき探究心②

「朧月さんはやっぱり朧姫なんですね! 興味が尽きないなぁ、はぁ、四六時中観察したい……」

「いやいやいや、私は朧姫じゃありませんよ! それやったらストーカーですからね! 犯罪ですからね! というか日南ちゃんたちに何するんです!」


 僕はできるだけ怖がられないように近づいた。朧月さんに近寄る過程で日南ちゃんたちが少しお邪魔だったから、「縛」の呪符で動けなくした。朧月さんはこんな状態でもツッコミが冴え渡っていた。そしてもう一度その美しい顔を見ようと、メガネを外そうとしたんだ。


「ふふふ……邪魔はさせないよ……よーくその顔を見せて……ふへへ」

「ひぇ、ひえぇ」


 朧月さんは少し涙目で声を上げる。ゾクゾクするねっ! そんな時だった。予想外の人物が来てしまったのだ。


「さぁ、綺麗なお顔を見せてっ!」

「おい、何をしている?」


 パシャンと謎の音が聞こえて、皇鬼様が現れたんだ。僕はすぐに後ろを向いて逃げようとしたんだけど、がっちり僕の頭掴まれちゃってさ。普通に頭蓋骨割れるかと思ったよ……


「イタタタタタ……! ちょ、痛いですって!」

「志乃、大丈夫か……? ……ちょっと涙目じゃないか。はは、はははっ……鳴宮の家の者は本当に学ばないなぁ。あれは何年前だったか、前も根掘り葉掘り聞いてきたバカが居たなぁ。ははははっ」


 皇鬼様は声では笑っていたんだけど、顔は全く笑っていなかった。むしろ、怒りの表情だったよ……


「ちょちょ、綾斗さん、それ以上やったら死んじゃいます! ストップです、ストップ!」


 朧月さんは優しいね……本当に止めてくれなきゃ死んでたよ……でもやはりだ。こんなに素直? な皇鬼様は見たことがない。僕は痛がりながらもそれを隠すことなく言葉にした。


「ひぃ、痛かった……ぐすん。でもこれで確信に変わりました! やはり、君は朧姫! 皇鬼様がこんなにも感情を露わにするんですもん! 絶対そうだ!」

 

 この先どうなるんだという僕の身に対しての好奇心と、皇鬼様がどう行動するかの好奇心で僕は頭の中がいっぱいだった。怒り狂って僕のことを木っ端微塵にするか、吊し上げられるか、なんなんだろう! という気持ちだった。だけど、皇鬼様は朧月さんにキスし出したのだ。


「んん!? 綾斗さ、んぐ!?」


 僕は少し興奮しながらメモに書き起こしたよ。だってあの皇鬼様だよ!? 書かなきゃ損だよね!


「ふ、あ…………」

「おっと、……ご馳走様」


 朧月さんは意識を失ってしまったけど、すごくいい物が見られて僕ぁ幸せだよ……僕が幸福に浸っていると、皇鬼様が話しかけてきた。


「たしかに志乃は朧姫だ。それは認めよう」


 朧月さんイコール朧姫、やはりそうだったのだ! 皇鬼様は認めてくださった! 僕の興奮は最高潮だったさ。でもね……

 

「おお! 興味深いっ! ハスハス、観察したい……」

「鳴宮には何世代にかけてお世話になってきたな。お前の父親も昔はお前と変わらぬ好奇心の獣だった。……ずいぶんと大事そうにその手帳を持っているな」


 皇鬼様は薄い笑みを浮かべて僕が持っている手帳に向けて指をさしてきた。この時の僕はこんな僕のことを見てくれているんだという喜びで頭がいっぱいだった。


「そうなんですっ! 俺が今まで生きてきた中で興味深かったものを全て書き込んであるんです! 俺の全財産ですっ!」

「ふーん、そうか……」


 その時にね、皇鬼様の黒い影が揺れたんだ。揺らめいたかと思えば、現実世界にまで影が現れて僕の手帳を飲み込んだんだよ! 僕は嫌な気がした。それが顔に現れていたと僕も思う。


「な、何するんですか……!?」

「これは俺が預かろう」

「なっ……!」


 僕の嫌な感じは見事的中してしまった。僕の可愛い手帳が人質に取られたのだ。


「お前達は人質ならぬ物質をとらないと、本能のままに動く。それは何代もかけて鳴宮の血が証明している。お前の父親も俺に物質をとられている。最近は静かであろう?」

「な、な……」

「絶対にこの事を口外するな。俺たちに付き纏うな。監視するな。俺の言うことは絶対だ。わかったな」

「う、ウィ……」


 僕はショックすぎてフランス語で返してしまった。その後、どうやって職員室に帰ったかは覚えていない。



 職員室に戻ると、なぜか未桜様がいた。また僕から人質を取るつもり!? って思ったけど、そんな素振りはせず、ただにっこりと微笑んで、こう言った。


「母上のこと、然るべき時にはきちんと守ってくださいね……そのためにあなたを担任に指名したのですから」


 それだけ言うと、帰ってしまった。なるほど、全ては仕組まれていたか……

 うーん、僕って悪運強いなぁ……1回お祓い行っとこうかな……なんて思った。


「でも、僕に期待しているってコト!? だよね! 俄然やる気が出てきた! 楽しい1年になりそうだぁ!」


 遠くの方から猫矢先生の視線を感じたけど、なんかしたかな?

どうも、秋丸ようです。

スランプすぎて何も出来ず、投稿が遅くなってしまっま………なんて悪い子!

まあ、そんなことはさておき、頑張って投稿しますのでよろしくお願いします。

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