001★ はじまりは百万円
こんにちはこんばんははじめまして。はじめましてじゃない方もこんにちは。
さちω（さちおめが）と申します。
多忙につき半年間全く更新ができず、さぁいざ再開と思って読み直していたら修正したい箇所だらけ＆プロット消失という酷い有様となっておりまして……真に勝手ながら、全話差し替えさせていただきます。展開や設定等にも多少の変更点があります故、ご理解いただける方のみお先に進みください。
大変申し訳ございません。
突然こんな話始めちゃってスミマセンけど、世の中って結局のところお金が全てだと思いません？
平穏な日常――それはとても心地良い響き。
素晴らしき日々。
何物にも代えがたい守るべきもの。
そこにちょっとしたスパイスでもあれば最高です。かけすぎは困りますけどね。
でも、それらの日常を支えているものって何だろうと考えてみますと、お金なんですよ。
お金がなければご飯が食べれません。
服だって買えません。
友達とカラオケに行ってノリノリでタンバリンを叩くこともできません。
デートなんて行った日には公園でお散歩（お弁当持参）という悲惨な事態になってしまいます。
というかまずデートする相手が欲しいです。
……最後のはただの願望でしたが、とにかく、日常を滞りなく堪能するためにはお金は不可欠なのです。
不可欠な上に、いくらあっても困りません。
というわけで、俺は世の中ってお金が全てだと思うわけですよ。
汚らしいセリフだとは重々承知してますけど。
いやね、そりゃあ愛だの勇気だの友情だの、お金で買えないようなものもいっぱいありますよ？
でも結局のところ、それもお金という基盤によって支えられているわけで。
人という生物はお腹が膨れなければ頬が膨らみますからね、ええ。
世知辛いものです。
しかしお金を稼ぐということは大変なことです。
学生の身分である俺が月に稼げる金額は、恐らくせいぜい一○～一二万円程度。
大学の講義もある関係上、これ以上はどう頑張っても無理でしょう。首都圏など時給の高い地域ならば可能なのかもしれませんが、残念ながら俺の地元は田舎なのです。最低賃金万歳。
もしかしたらもっと効率良くお金を稼ぐ方法もあるのかもしれませんが、浅学な俺にそれは思いつきません。
毎日働いて俺を養ってくれていた両親という存在の偉大さを今更のようにひしひしと実感させられてしまいます……。
だから――こんなチラシがあったら思わず高揚しちゃっても仕方がないと思うんですよね。
たとえどんなに怪しくても、思わず電話かけちゃうと思うんですよね。
かけずにはいられないと思うんですよね！
『アルバイト募集！！
月給……百万円
条件……明るく健康な方』
――こんなチラシがあったら。
