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闇ギルドへの依頼とトカゲの手打ち

 闇ギルドを取り仕切る組織の一つに、宅配便の集荷場に似た組織がある。商業ギルドに依頼するより、気軽に少量で頼めるのが、人気になっている。


 ・現代の宅配便と同じで、荷物を預かり届ける。

 ・他の町の店から、取り寄せしてくれる。

 ここまでは、どの店でも普通に取り扱っていて、行商人の往来が運んでくれる。


 そんな店の一部では、密やかに行っている業務がある。 

 ・ある猛獣(魔獣)の取り寄せ依頼。

 ・ある人(組織)の情報収集

 ・ある人(組織)からの物品奪取

 ・ある人の暗殺

 これは、裏で行っている商売であり、闇ギルドの業務。どこにでもある店の中で、どれが闇ギルドを行っているか利用している者以外誰も知らない。


 そんな店には、看板にある印がある。それは、闇ギルドの一員である事を示す印、体にあるのと同じ印が探せばある。


 通常、このタイプの店は、行商人を引退した人がやっている、ギルドのボス的位置にいる事がおおい。その業務は、同業者との連絡・業務の連携(依頼を共同でやる)、配下の行商人の管理・業務管理(依頼を受けに行かせる・依頼の実行・依頼の報告)・依頼料の管理。


 なお、店(個人)で受けた依頼が一定額以上の場合、上部に報告義務がある。


 フォーレンの町を総括する店にそんな報告が、机にあった。報告者をみて。

 「最近入った若造か。」

 面白ろくもないと、さっと読んでサインしようか。視線を走らせる・・途中で視線が止まる。

 「ジャックを殺そうとした?」

 そうは書いていないが、内容からそう読める。

 「一体、あの若造は、何をやったのだ?」

 諦めて最初から読み直す。


 闇ギルドの店の一つにフレデイア伯爵の使いが来た。その場にいた彼(若造)が、屋敷に行き話を聞く。トードの手紙の事など、町の情報通なら全員知っている事。


 鉱山奴隷で名前を持っているスラム住人を探し出し、今スラムにいる者にそれが何処にいるか尋ねる。付き添わせた伯爵の召使が変わって報告してくれた。その脇で話を聞いているだけ良かった、これで信頼を得た。(最近の成り上がりらしい見事な手際だな。)


 次の依頼は、鎧トカゲを襲い、アイテムを外れない様に付ける事。その為のアイテムと武器(弩級)を預かった彼は、鎧トカゲの情報を集める。


 魔素を探知できるの者が鉱山にいる、その者が探索中だがまだ見つかっていない。


 伯爵より、トカゲは鍾乳洞にいるだろうと情報をもらっていた。


 魔素を見るメガネは、ボス(集積所の主人)から借りた。


 後は、腕のいい弓使いだが・・目の前にいた。


 彼は、ボスと共に、鉱石購入の行商人として鉱山見学に来た。危険だと言われていたのだが、ボスの顔を冒険者達は覚えていた。

 ”この爺さんは、腕のいい弓使いだったんだ。トカゲの一匹、持っている弓で倒してしまうぜ。”食堂に行くと、誰もがそんな話をする。

 鉱山も、それなら(トカゲと会って倒してくれるならと期待もあって、案内不要、自由に見たい言われて)と、自由行動を認めた。


 伯爵の予想通り、鍾乳洞の奥にトカゲは寝ていた。ボスの確かな腕は、背中と首の付け根辺りに 針を食いこませる事に成功。暴れるトカゲの魔素は乱れ、すぐに真っ暗な暗闇に消えていった。(ほほう、あの爺さんまだやれるのか)


 それからしばらく経つとギルド冒険者になっている仲間から、依頼の話を聞くことが出来た。ここより2日離れた町に『ジャック』という索敵能力の高い者がいる、その者がフォーレンに来るように話す依頼だ。

 たまたま、同じボスだった為、ボスに依頼が行き、誰が行くか?となる・・当然、彼が手を上げて、伯爵に報告される。依頼漏洩だが、前の依頼をキッチリやれば、問題無い。


 伯爵よりさらなる依頼が来る、『ジャックに警告し、フォーレンに向かわせない事。』殺しまで要求されていないが、2日でフォーレンまで来る間に馬車移動を、妨害しなけばいけない。


 ここで彼は、一つの案をだす。


 町の有名な薬屋から、カエル捕縛の依頼が来ていた。あまりに危険と、冒険者ギルドに依頼しても誰も受けないと言う曰く付きの依頼。それを店が受けてあった。

 今日、薬屋から借りた、カエルを入れる檻(金属で内側を包んである)が来る。

 そこで、そのカエルを脅しに使う事すればいいと。方法は、・・。

 それは、ボスに承認され、カエル捕縛の後、目的地に移動して脅しの後回収する事になった。その旨は、従魔使い(従魔使役のスキル持)に伝えると言われ、彼は助手を連れ出発した。


 ただ、カエルだけでは、インパクトが弱い。そこで、幾つか準備する事に。


 荷馬車で移動中の相談。時間はタップリある、細部まで検討された。

 カエルは2日目の昼として、1日目は強盗を送り出す事にする。 

 

 フォーレンの冒険者ギルドにくる依頼には、限度がある。従って、優先順位は、ギルド登録冒険者>登録新人冒険者>未登録者(傭兵・退役騎士・退団自警員など)。つまり、ギルドの冒険者でなければ、いい依頼は取れない。食いつぶれていく前に、他の町に行くか、今ならトカゲ退治となる。

 最近移動した傭兵が、その町に居るはず。それを使う事にした。


 そして、最後に出発を速めて、乗らない様にすれば、焦って移動するはずそれを邪魔すればいいだろう。


 必要経費は、事後払いでいくらでも請求できる。やるだけやってみよう。


 町に着くと、路線場所で情報を集め、御者への細工と護衛への依頼は助手が、傭兵への強盗依頼は彼が行う。


 そして決行の日、ギルドに溜まっている冒険者から仕事が終わったジャックのいる場所聞き出すと、彼は依頼を実行する。


 結果、路線馬車は、予定より早く出発したが、ジャックは乗り込んでしまった。


 盗賊は、ジャックの先廻りにより壊滅、伯爵に事情を話し伯爵に仕える奴隷としてもらった。


 カエルの前の夜、馬車に乗り込んでいた助手は、翌日の危険性を考慮して降車する事に、その前に依頼の警告をしておく。


 カエルもジャックの機転により失敗。それにより、カエルを再度捕縛する羽目になった。


 総括、この依頼は、『警告を出した』が、フォーレンに入るのを阻止できなかった。(ジャックに何もなくて良かったぜ、優秀な手駒を失う所だった。怪我でもされたら『闇ギルドは信用できない、以後の連絡は不要』とか言われそうだ。)



 話は変わって、鉱山の様子も分かってきたギニア子爵。


 訳が分からないが、一つだけ分かっている事がある、ギニア子爵は、フレデイア伯爵と鉱山に、勝手に領地に立ち入った説明を求めた。これは、トンネルが実在する為、相手の言い逃れは出来ない。そこから損害賠償を出させるつもりでいた。


 それに対する返答は、予想の範囲だった。


 1、フレデイア伯爵とブラッド商会とも、トンネルの掘削に加担していない。

 2、掘削したのは、商会に努める鉱山技師だが、伯爵・商会ともトンネルを掘削するように指示していない。そもそも、今回の件が発覚したのは、トカゲが消失して坑内を調査出来るようになったからである。

 3、トンネル発覚後、技師は何者かによって殺害されている、そのため真相をしる者はいない。

 4、鎧トカゲが、そちらの領内に逃げたとも思われる。そちらから、鉱山へ送り込んだとの噂もあるが、返答を求めたい。


 と、逆に疑ってくる始末。


 それから、やったやっていないと不毛のやり取りが続いた。


 しばらくすると、フレデイア伯爵から直接あって話がしたいと、申し出があった。やり取りは、文官同士でやっているので、いつ終わるか分からない。直接なら解決も出来るだろうと、会談場所に向かった。


 伯爵は、面倒な事を切り捨て、直接交渉でやってきた。


 1、領地に勝手に侵入して作業したのが、誰が鉱山技師に指示したか分からない。それでも、こちらから掘り進んだのは事実だ。

 2、そこで提案だが、トンネルを坑道並みに拡幅しようではないか。トロッコを、そちらの村まで走らせるのだ。こちらの粗鉄を運びこめるようにだ。

 3、トカゲの胴部分の素材は、使いきっただろうが、腹や手足。尻尾の素材は残っているだろう。それと鋼材を合わせて、武具を造るのだ。人が足りないなら、こちらの職人を出してもいい。

 4、出来上がった武具は、フォーレンの町とそちらの町で売るのだ。フォーレンにそちらの店を出してもいいだろう。


 どうだろう?トカゲの素材は、あの村から出したくないのだろうから、これを検討してほしい。そうだな、この提案をうけるなら、賠償の意味は無いが、坑道とトロッコ工事は、こちらでやろう。



 その後、フォーレンにギニア子爵領から商人か来て、トカゲ武具の店をひらいた。フォーレンでも、独自のトカゲ武具が売られ、双方の店は大変繁盛した。

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