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ヤバウィーアーわよ!!!

キャルちゃんすこ、幸せになってほしい。

夫の打率もうちょっと増えて♡


ちょくちょくロケーターを使って道順を確認しながら目的の建物へと辿り着いた。どうやら街の入り口付近にあるようだ。

冒険者ギルドは世間一般のイメージから大してズレない酒場と併設された役場といった感じである。


それなりに人の出入りがある石と木で作られた建物へと入っていく。

俺と同じような簡易な鎧と鎖帷子や革鎧、ローブ、中には騎士の鎧を付けた人間もおり非常に雑多だ。

受付の頭上に総合受付と書かれた看板が掛かけられている場所が空いているので、そこに身体を滑り込ませ受付嬢に話しかけた。


「失礼、冒険者登録を行いたいのだが此処でよろしいか」


「はい、大丈夫ですよ!それでは此方のチェックシートに記入してください」


渡されたチェックシートに自分の名前と役割、呪文の可否などを書き込んでいく。

手早く書き込んだシートを手渡すと、番号が割り振られたドッグタグが渡される。


「はい。確認しました、此方が冒険者登録証です。無くさないようにしてくださいね」


「依頼はあちらの掲示板に張り出されているモノから選んで、受付で受注してください。

 直接住人から依頼を受けても構いませんが、その際はギルドからの保証は有りませんのでご注意を」


「分かった、ありがとう」


お礼を告げて総合受付から歩き去っていき、掲示板の近くまで歩く。

途中でウィンドウが開き、チュートリアルクエストクリアが表示された。報酬はハーブ瓶一個、三回まで使える。

どうやらアイテム装備欄に入れて使用すると体力が回復できる。

エスト瓶の様なものらしい、説明文によると使用回数は拠点に帰る度に自動回復する模様。


歩いていると掲示板画面にアクセス出来るようになったので、ウィンドウを開き依頼を確認する。

チュートリアルクエストでは"一角兎討伐を成功させよう"と表示されておりそれに適合する依頼を探した。


「これは常駐クエストか」


どうやら一角兎はクエスト説明によると街の近くの畑を荒らす害獣なので常に討伐需要がある存在らしい。

害獣として討伐したうえで肉が取れる事で経済にも寄与すると二重に美味しいとの事だ。


クエストを選択すると手に依頼票が現れてそれを掴み取る。

それを受付に持っていくと手早く受注処理をしてくれて軽快に事が進む。


仲間を集めたりもギルドで出来るそうだが、今は自分である程度戦えるようになってからそういうことはやっていこうと思う。

他人の足を引っ張るのも引っ張られるのも余り好きじゃない。


ギルドを出ると鍛冶屋をマップから検索しロケーターに登録する。

流石に直ぐに買えるとは思っていないが、斧槍の値段と質を調べるぐらいはやっておきたい。

槍もメタを構築する為に最低限覚えてはいるが、やはり一番好きな武器を振り回すのがモチベーションに繋がるものだ。

___


目当ての鍛冶屋は簡単に見つかった、大通りの少し進んだ所にありアクセスしやすい。

別段プレイヤーメイドにこだわっている訳でもないし、発売当初なのだからそこまで差もないだろう。

堅実な作りの石造りの建物へと入る。


「へいらっしゃい!」


頭が見事に禿げあがった筋肉ムキムキの男がカウンターに立っている。

店の中は見本が適度に飾ってあり、剣・槌・曲刀・長物がバランスよく置かれていた。


「店主、参考までに斧槍の見本と値段を見せてもらって良いか」


「構わねぇよ、ちょっと待ってくれ」


手渡されたのは一般的なジャーマンハルバード。柄が木製で先端の金属部分が斧と槍とピックで構成されている。

長さ2.5m重さは3kg程度、お値段5000ギル。

初期手持ちが2000ギルな為手が届かないが一先ずの目標金額が分かった。


「ありがとう、お金を貯めたら買いに来るよ」


「気にすんなって、待ってるぜ!」


鍛冶屋を出ると、次は回復アイテムを見に魔法薬店をロケーターにセット、歩いていく。


薬草等を扱っている店も大通りに面しており直ぐに到着した。

外観は木で出来た八百屋のような感じだが、扱っている商品が薬である所が独特な野草の臭いで分かる。


「あらいらっしゃい、冒険者さんね。何を見ていく?」


人の良さそうなおばさんが店の奥から出てきて声を掛けて来た。

吊るしてある薬草や香草・ハーブ類に視線が向くが、おばさんへと視線を合わせると用件を口にした。


「この辺りで出る魔物に合わせた準備がしたい、お勧めはありますか」


その発言に慣れているようで、店主はてきぱきと薬草とポーションを詰め合わせ、袋に入れた。


「はい!回復薬と解毒薬に出血止めの薬草と包帯だよ!全部で500ギルだね」


「助かる、お代を確かめてくれ」


懐から思考制御で取り出した100ギル硬貨五枚を手渡す。

同時に店主から袋を受け取りストレージ内へと収める。


「毎度あり!気をつけてね」


店を出ると準備を確認する。

武器防具ヨシ、お薬ヨシ、討伐の時間だな。

コッコロくんの後に更に三周年だって?財布を破壊する気かクサイゲームスは

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― 新着の感想 ―
[一言] 私は某アサギさんRPGで財布が……  遂に私以外の感想が、これで引退出来る! バラ色のROMライフが目の前に(有る訳ない) 今回は市場調査で終わってしまいましたが、Web小説業界有数と定…
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