まだ序章
短いぶん毎日更新。
タイタンフォール流行れ。もう五年前のゲームだけど
俺は準備を終えるとゲームを起動しベッドに寝っ転がった。
意識が急速に暗転する。
次に意識が覚醒したのは真っ白な何もない空間だった。
そこに頭上から緑色の光が降りてきて機械音声に近い平坦な口調で声を掛けて来る。
「まずはキャラクターを作成してください」
すると目の前に自分と同じ体型の標準的な男性が現れた。
どうやらここからクリエイトが始まるらしい。
特に顔や髪の造形にこだわる気も無いのでパッパと終わらせる。
どうせ兜を被れば髪なんて見えないしゲーム内で顔を弄る必要が感じられない。
名前はメーデー民におなじみのネクタイが派手なグレッグでいく。
「素性を選択してください」
決定を押すと目の前に現れたウィンドウには素性というなの職業選択画面が現れていた。
このゲームは事前情報通りならスキル性ではなくソウルライクの身体能力方式だ。
レベルは基本的な身体能力の差でしかなく、その上限も決まっている。
ならばこそここで選ぶのは初期能力の差でしかなく、結果的に自分の望んだステータスに完全に変更できる。
「つまりは趣味の範疇ってことだな」
独り言を呟くとウィンドウを詳細に見ていきどれが良いか吟味する事にした。
暫くあれこれと見比べるが、初期装備が槍と中盾に簡易甲冑という事で兵士を選ぶ。
知力は低いが単純に体力と頑強が高くて戦いやすそうだからだ。
「最終決定いたしますか?」
「決定っと」
ウィンドウを押して決定すると自分の姿がクリエイトした格好へと変化した。
簡便な鎧と鎖帷子に身を包んだ兵士である。
「初期地点へと転送します。Fantastic Disposalの世界へようこそ、貴方を歓迎します異邦人」
ナビゲーターの平坦な音声が歓迎の意を示すと体が浮き上がる様な感覚と共に目の前が光る。
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眼を開ければそこは如何にも16世紀頃のルネサンス期のヨーロッパっぽい街並みがそれなりに広がっていた。
視界の中心にあるのはシンプルな装飾の噴水があり、清涼感を演出している。
流石に現実のルネサンス期ヨーロッパの街の汚さと臭さを再現はしておらず一安心だ。
見れば平服の男女が商いをしていたり、革鎧をした男達が武器を腰や背中に吊るして歩いていたりしている
このゲームは発売してそんなに時間が立っていない。
俺が購入したロットも二次ロットで予約せずに購入した為、似た様な恰好の人間もちらほら見受けられる。
「おっと、なになに?」
視界の一部に恐らくこの街の名前であろうブレンシア市街という表記が現れては消え、
続いてチュートリアルクエストのウィンドウがあった。
受けない事も可能だが、説明はきちんと受けるのが当然だろう。当たり前の事こそが一番大事だったりするものだ。
「冒険者ギルドで登録する、か」
メニュー画面を開きマップを選択すると冒険者ギルドへの道筋が表示される。
それにクリックを加えるとロケーターに登録され移動先が表示できるようになった。
メニューを閉じて左手を地面に翳すとロケーターが表示され、どう向かえば良いのかが地面に光る線として表示される。
「とりあえず行くか」
苦しいです、評価してください(定型文)
あと失踪します。