縛っているようで何も縛っていない輸血饅頭が初見ブラッドボーン
ゴブリン戦はHotlinemaiamiのParis2流してた。
ホットラインマイアミいいよね
旧市街の安全区域である柵でかこわれた資材搬入口までなんとかステルスを維持して移動できた。
悪霊と道中のゴブリンのステルスキルで経験値も溜まっている、ここでレベルアップもしておきたい。
まずはここで待機している兵士に資材を受け渡す。
「依頼で運送した資材だ。確認をお願いしたい」
「おっ、届いたみたいだな。助かるよ、護衛を出して運ぶとゴブリン共がわんさか湧いて困るんだ」
実際大通りを護送して運ぶとなると途中の障害物に足を取られ、ゴブリン共の襲撃を受け放題で困るだろう。
その点、異邦人のインベントリに収納して運ばせるなら少人数で行き来するだけで済む。経済的だ。
ついでに旧市街のボスについて聞き取りを行う。もっともこのマップの出現モンスターからして丸分かりだが。様式美である。
懐から真っ赤な林檎を取り出して手渡しつつ問う。
「この辺りで一番強い魔物を聞きたい」
「そりゃゴブリン共の頭目ゴブリンリーダーさ、常に取り巻きと一緒だから殺し辛いのがいけねぇ」
兵士は受け取った林檎を美味しそうに齧りながら資材の量を書類と確認する。
文字が読めて数もしっかり数えられている事から下士官以上なのだろう、情報の精度は当てにして良さそうだ。
「何度も討伐して群れも壊滅させてはいるが、肝心の外壁の補修が終わらなきゃ鼬ごっこさ。だから補修を急いでいるんだがな」
「・・・ふむ。ついでだ、今からでも潰してくるか」
ここで規定回数資材の搬入をすれば街の衛士隊とのコネクションになりそうだが、生憎と今は教会とのコネを優先したい。
一応それっぽい事をwikiに書いておくぐらいで良いだろう。
「ゴブリン共は群れているから気を付けなよ兄ちゃん」
「忠告感謝する」
会話を打ち切り、レベルアップ処理を行う。
ここは持久力を上げておこう、斧槍で乱戦すると一度にスタミナを大量に使うからな。大事だ。
その後も旧市街をあっちこっち行き来してマップを埋めて拾えるアイテムも拾った。主な取得物はこんな感じである。
・幾らかの鉄製品・ゴブリン共が使っていた錆びた武器。これは換金用だ。
・赤黒い瞳の石。奥まった場所にある宝箱から入手したが、これは説明欄を見た限り悪霊としての侵入を可能にするアイテムのようす。後で使ってみよう。
・ガラクタ。ソウル系ゲームおなじみのゴミアイテムだ。
そうして旧市街で目についたゴブリンを適切かつ妥当に殺していったら霧の壁まで到達してしまった。
ステルスキルが楽しいのがいけない。やっている側は楽しいから時間が立つのを忘れてしまう。
武器を斧槍に持ち替えつつ左腕で霧を掻き分けボス部屋へと侵入する事にした。
___
ボスのいる広場に侵入したら、ギャイギャイ五月蠅い他よりまともな金属装備をしたゴブリンが高台で何やら騒いでいる。
恐らくあれがゴブリンリーダーだろう。背格好は十把一絡げのゴブリンより大きいが、一丁前に兜なんぞしているから余計に目立つ。
侵入して来た此方に気づいたのだろうリーダーがギャアギャア喚き立てると、周囲に居た20匹近いゴブリン共も一気に此方を視認する。
「ここは広い。なら数が居ても余裕だ」
一言マスクの下で呟き、斧槍を両手で持って突撃する。
武器を手に此方に駆け寄って来たゴブリン三匹を射程半径に捉えて斧槍を薙ぎ払う。
それだけで脆いゴブリンどもが両断されて汚い臓物と共に地面にぶちまけられる。
次に接近してきた四体は両サイドから二匹ずつ飛び掛かってきている。
これを迎撃するために間合いを調整して足を止め、体ごと回転しながら断ち切る。
斧槍の銀閃が走り、またゴブリンが臓物をぶちまけて地に沈む。
そこでやっと飛び掛かるとリーチの差から一方的に殺されるのを悟ったのか、包囲しようと両脇に広がる様に散開する。
だがそれは逆にばらけて各個撃破されに来たようにしかならない。
右に摺り足で移動しながら斧槍を振るって近づいた端から1.2.3と撫で斬りにしていく。
そして反対側の五匹が背後から襲い掛かって来るのが分かりきっているので、崩れた包囲を走り抜けて突破し反転すると、
一直線に追って来た馬鹿五匹を斧槍を横に振るって始末する。
「楽勝だったな」
残った配下が五匹のゴブリンリーダーでは俺に勝ち目などあろうはずも無い。
まだ勝ちを諦めていない様子で自分の周りに手下を集めて防御姿勢を取っているが、主導権を相手に握らせるなど馬鹿のする事。
盾を構えて必死に身を守ろうとするゴブリンを一匹ずつ斧槍で盾を引っ掛け、引き剥がし突き殺していく。
最後まで必死に錆びた剣を振るったゴブリンリーダーは無事討ち死に。
VICTORY ACHIEVED
広場に広がったゴブリン共の猟奇死体は霧のように消え去り、ドロップアイテムが表示される。
特に気になる様なものも無かったので早々にウィンドウを閉じて、戦いを軽く振り返る。
まぁ今回は広い場所だったので斧槍のリーチと回転切りを最大活用して雑魚を手早く殺していったのが勝因か。
相手の最大の強みである数の暴力を発揮させないように速攻で切り込んで、初手から主導権を奪取。先手先手で戦えたからだろう。
これが狭い場所であるならば、相手と一対一になるような狭い場所に陣取って小剣を握り、削り潰せばいい。
今日はこれぐらいで落ちるとするか。
あまり長引かせると家政婦のアンドロイドがヘソを曲げる。
ボス広場においてある篝火を使って街にワープすると、早速ログアウトし作ってもらった食事を味わい。
wikiに資材の件を確認して、書き込んでから所要を済ませて寝た。
三本のへその尾が四本あるのはなんでや・・・