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異世界転生って楽勝だと思ってました。  作者: 藤次郎
第六章

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第二五七話「“くっつく”のは楽勝ですか? ……後編」

<――“手を繋ぐ”と言う行為には(いく)つかの理由がある。


代表的な例を上げれば、足元の悪い所で誰かを支える為や

恋人や親子の仲の良さを表す行動として……()しくは

“握手”と言う、何らかの契約完了時に儀式的に(おこな)う物などだろうか?


……だが。


今、この瞬間……その(いず)れでも無く、周囲に茶化(ちゃか)されながらも

(みずか)らの命を(まも)る為、必死に繋ぎ続けて居たこの状況は……


……(いず)れとも外れた重い理由と共に

文字通り、俺の命運を“握って”居て――>


………


……



「うむ、ご苦労じゃった! ……


……では一度、皆でお迎えに上がるとしようかのう。


兎も角、二人共……貴賓室に到着するまでには離すんじゃよ? 」


「で、ですからこれはッ! ……」


<――“知って居て”()えて意地悪をして居るのかとすら思える程

俺の弁明に(ほとん)ど耳を貸さず、そう言って椅子から立ち上がると

転移魔導を発動させたラウドさん。


彼は――>


………


……



「ううむ……主人公殿、エリシア殿。


良い加減に手を……」


<――到着直後。


貴賓室の扉の前で、俺達の手に目線を落としつつそう言うと

俺達の事を引き離そうと手を伸ばした。


だが……当然と言うべきか、その危険な行動に慌て

手を引いた俺とエリシアさんの姿に、ラウドさんは


“ムキ”になり――>


「ううむ……いい加減にするんじゃ!

両国の重要な対話の時じゃと言うのに、何故其処(そこ)まで意固地に……」


<――そう、(わず)かに声を(あら)げた。


だが、この直後――>


「おや? ……その声は、ラウド様ではありませんか?

……ブランガ、扉を開けて差し上げなさい」


<――扉の向こう、貴賓室から聞こえた声。


騒ぎに気づき、そう言ったミヌエット王女の声に

再び、俺達の“手”は有耶無耶(うやむや)になり――>


「お、お気遣い痛み入りますぞいミヌエット王女……


……しかし、通信で何度か会話はしておりますが

まさか、声だけでワシだと気付いてくださるとは……」


「勿論です、ラウド様は特徴的で優しいお声をされておりますから……」


「いやいや! ミヌエット王女こそ、声は勿論の事! ……」


<――そう、何とも(なご)やかな会話が繰り広げられ

久々の再会だったのか、リオスは

ブランガさんと傍目(はため)に見て分かる程の仲の良さを見せ……


……そんな彼らの様子を微笑(ほほえ)ましく見つめつつ

大臣達も皆、それぞれに挨拶を交わした。


だが、暫くの後――>


………


……



「……お久しぶりですね、主人公さん。


今と成っては、貴方から受けたあの日の“(おど)し”が

とても懐かしい出来事の様に感じています。


それはそうと……見た所、(わず)かに体調が優れぬご様子ですが

とは言え……


……付添人(つきそいにん)にしては、妙に“仲睦(なかむつ)まじい”ご様子ですね? 」


<――そう


“刺す様な発言”で俺に冷や汗をかかせた存在


“精霊女王キキョウ”


彼女は――>


「い゛ッ?! こっ、これには訳がッ!! ……って。


そ、その……“あの日”の発言は本当に申開きのしようが無いと言いますか

何と言いますか……」


<――そう、慌てる俺の姿を

一瞬、嘲笑(わら)ったかと思うと――>


「ふふっ♪ ……(ようや)く“根”に持って居た一件へのお返しが出来ました。


とは言え、少し意地悪過ぎた様です……後の時間は、貴方と政令国家に対し

改めて御礼を申し上げる為、使う事と致しましょう……」


<――そう、可憐(かれん)微笑(ほほえ)みを見せた。


まぁ、何はともあれ……認めたくは無いが

この後、キキョウのお陰で……(ようや)く俺は

この“異質な状況”の理由を説明する機会を得た――>


………


……



「……と、言う訳なんです。


なので、少々目障りかも知れませんが

何卒(なにとぞ)、ご容赦戴けましたらと……」


<――説明後


そう、少なくとも後二週間はこの状況が続く事を()びた俺に対し

大臣達は皆、理解を示してくれた。


だが――>


「仕方無い事だけれど……何だか“ずるい”わね」


<――恐らくは“独り言”のつもりで発したのだろうマリーン。


言うまでも無く、この発言は

貴賓室に居る全員の視線をこれでもかと言う程に集め……直後

(みずか)らの“失言”に気付き、顔を真赤にしたマリーンは

誤魔化す為かの様に――>


「とっ、兎に角っ!! ……今日、こうして

ミヌエット王女とキキョウ様がこの国に来た理由を聞きましょうよ!


って言うか……普段、この国の長として

どっしり構えて居る筈のラウドさんでさえ

“机の上に桔梗(キキョウ)を置くか置かないか”であんなに悩んでたのよ? ……


……つ、つまりッ!

誰しも気になる人の一人や二人位、居るって事よっ!! 」


<――そう言って

先程のラウドさんの行動を“弾除(たまよ)け”の様に使ったのだった。


まぁ……何はともあれ。


この、マリーンの爆弾発言に()って

(ひど)く取り乱し弁明をし始めたラウドさんに対し――>


「あ……あれは外交的な礼儀としてじゃなっ?! 」


「分かるよ~? ……“礼儀として”って建前で

見目麗(みめうるわ)しい”キキョウの気を引こうとしたんだよね~っ♪


分かるっ! ……よぉ~く分かるよ~っ? ラウドさんっ♪ 」


<――そう


“手の件の仕返し”とばかりに

嬉々としてからかってみせたエリシアさんの発言に()って

赤くなったり、青くなったり……少なくとも、大国の長とは思えない程

面白い状況に(おちい)ってしまったラウドさんは

直後、何とも強引な“咳払(せきばら)い”で流れを断ち切った。


そして――>


「キ……キキョウ殿の美貌(びぼう)は否定せんが

断じてそんな(うわ)ついた理由では無いわいっ!!


……兎も角っ!


今回、我が国に取って重要な友好国である獣人王国との

更なる関係性構築の為……何より

こうしてご足労頂いた事への礼を尽くす為にもじゃなっ!? ……」


「成程ぉ~っ? ……そうやって執務室に案内して飾り付けを見せる訳か~」


「なっ?! ……じゃから違うと言っておるじゃろうエリシア殿っ!! 」


<――この後


そこそこ長くラウドさんに絡み続けた

エリシアさんの“悪い笑顔”に若干の恐怖を覚えつつ……話し合いの為

ミヌエット王女らと共に執務室へと移動する事と成った俺達は――>


………


……



「……あ、あのッ!!

外交的に言えば無礼以外の何者でも無いのですが

今お(たず)ねして置かなければ

取り返しが付かなく成ってしまう恐れがありますので……


そ、その……無礼を承知で、お聞かせ下さいッ!! 」


<――皆が着席するや否や、急いでそう(たず)ねた俺。


直後、そんな俺の鬼気迫(ききせま)る様子に驚きつつも――>


「ええ……我が獣人王国の(まも)り人である貴方の問いであれば

(いく)らでも答えましょう」


<――そう

(こころよ)く承諾してくれたミヌエット王女に対し――>


「あ……有難う御座いますッ!!


では、その……何故、精霊女王キキョウ様との連名で

政令国家(こちら)に対しあの様な親書をお送りに成られたのですか?


……無論、恩義を感じて頂ける事は有り難いですし

獣人王国に平和が訪れた事だって自分の事の様に嬉しいです。


でも……だからこそ、政令国家の事を

どれほど信頼に値する国だとお考えに成られて居ようとも

あの様な親書を軽々しく送る事は(つつし)むべきだと思って居るんです。


今の政令国家なら、あの親書に()って交わされた何らかの協定も

平和に活用されるかも知れません……でも。


もし、この国が悪に(かたよ)ってしまったら

その時、あの親書は……間違い無く

獣人王国に取っての重い(かせ)と成って……」


<――この瞬間


少なくとも……“政令国家側の大臣”としては

不適当とすら思える程の物言いでそう問い掛けた俺。


だが――>


「……ええ、私はその事を理解した上で

()えて……あの親書に強い効力を持たせたのです。


“精霊女王キキョウ様との連名”と言う

決して破る事の許されないだろう、強い効力を」


<――そんな俺の危惧(きぐ)に対し

そう、力強く言い切ったかと思うと――>


「主人公さん……貴方の気遣いと恐れは充分に理解しました。


ですが……どうやら、私がキキョウ様と連名での親書を望んだ理由を

貴方は何も解っていない様ですね……」


<――その発言にさらなる重みを持たせるかの様に

少しトゲのある物言いでそう続けたミヌエット王女。


直後――>


「ううむ……兎も角じゃ、主人公殿。


今回の親書に関する取り決めは()だ正式には

何一切、両国の間に交わされてはおらん……そもそも

こうして居る今も(なお)、話し合いを始める“宣言”さえ行われておらんのは

余りにも外交的に不味いとは思わんかね? 」


<――ラウドさんにそう(さと)され、仕方無く口を閉じた俺。


……この後、少し遅れて行われた“開会宣言”に()り始まった

両国間の話し合いは――>


………


……



「……()ず、我が獣人王国

並びに……我が王国に住まう獣人達の命を救い

後の命をも繋いでくれた事……そして

この様な話し合いの場を設けて頂いた事に、心よりの感謝を申し上げます」


<――深々と頭を下げ

そう、感謝を述べたミヌエット王女に()ってゆっくりと進み始めた。


両国に()ける現在までの民間交流や

その際に発生した、微笑(ほほえ)ましいエピソードなど

何とも和やかな雰囲気で始まった両国間の会話……だが。


……“本題”と呼ぶべき話題に差し掛かった事で

(わず)かに緊張の色を見せ始め――>


………


……



「では次に……貴国より、我が国の“獣人王国担当大臣”であるリオス殿に対し

事付(ことづ)けられた親書と、それに記された貴国の“申し出”について

話し合いたいと思う……」


<――この瞬間


何処(どこ)か形式張った物言いでそう言ったラウドさん。


……その所為もあり

(わず)かに緊張を感じた俺の眼前で――>


()ず……貴国を襲った災害とも呼ぶべき“狂乱鳥獣(クルイドリ)”の一件は

本日、欠席と成っておるマリア殿を含めた主人公殿一行の活躍に()

滅亡の危機を脱した物と、貴国()り報告を受けておる。


また、本件に関しては我が国も主人公殿一行の判断と行動を支持し

先程ミヌエット王女自身が申された通り

多くの獣人族の命が救われた事も、大変嬉しく思っておる所じゃ。


……じゃが。


復興支援に始まり、その後の継続的な交流関係と言う

政令国家(こちら)としても得難(えがた)い関係を築けた事に対し……


……今回の親書は“(くさび)を打つ様な物じゃ”と言わせて貰いたい」


<――そう、突如として強い表現を使い

獣人王国からの親書を全否定する様な態度を取ったラウドさん。


直後――>


「ラウド大統領……一体、どう言う意味です? 」


<――眉間にシワを寄せ、そう問うたミヌエット王女に対し

更に――>


「これは、あくまでワシ個人としての意見ではあるが……


……“国益”と言う物は、本来

自国民の為となる、何らかの利益を得る為に追求されるべき物じゃ。


そしてそれは、(なが)きに渡り安定しておらねばならん。


それを……何じゃね? あの急拵(きゅうごしら)えの(あや)うい親書は。


……“如何(いか)なる協力をも惜しまぬ”のならば

我が国が何らかの戦に巻き込まれた場合

御主らはそれに兵を出さねば成らないと言う事じゃ。


そしてそれは、恐らくワシが大統領の任期を過ごしておる間にも

充分起こり得る事じゃろう……」


「……それの何が問題です?

現に、主人公様御一行は我々獣人王国を救う為の(いくさ)を……」


「確かに……じゃがな、ミヌエット王女よ。


主人公殿は――


“獣人王国と其処(そこ)に住まう獣人達を救う為に動いた”


――のであって、御主らが(ただ)他の種族と争って居ただけならば

其処(そこ)まで身を(てい)する事は無かった筈じゃ」


「……(おっしゃ)る意味は理解致しました。


ですが……ならば、民草と国家を救って頂いた礼に対し

我々はどの様に立ち居振る舞えと?


何一つ恩を返す事無く、復興支援への返礼も無く

国家として、ともすれば政令国家の一員となる位の覚悟を持ち……」


「ふむ……ワシらの身内に成るには“覚悟”が必要じゃと言うのかね? 」


「そうでは無く!! ……」


「ミヌエット王女殿……そして、精霊女王キキョウ殿。


御主らが今回、ワシら政令国家に対し恩を返す為

(ごく)(わず)かな時間で様々な準備と覚悟を持ち

我が国へと訪れた事は充分に理解しておるし、感謝もしておる。


じゃが……御主らは、我が国が我が国である為の

最も重要な基本理念を忘れておる様に思えてならんから

此処(ここ)で改めて説明させて貰おう」


「基本理念? ……説明を」


「……その質問に答える為には、一度主人公殿に問わねば成らん。


主人公殿? ……もし、御主が誰かに感謝され

その相手が、御主が恐縮する程の礼を尽くそうとした時

御主は何時(いつ)も――


“何と言って”


――その過剰な感謝を、収めて来たんじゃったかのう? 」


<――この瞬間


ラウドさんらしい笑顔と共に俺へと(もたら)された

驚くほど緊張の(ほぐ)れる質問。


直後――>


「は、はい!

何時(いつ)も――


“仲良くしてくれればそれで”


――そう、言ってますね! 」


<――そんな俺の答えを聞き、更に笑みを浮かべたラウドさんの様子に

俺達が“何を言わんとしたか”を理解したミヌエット王女は

更に何かを発そうとした……だが。


そんな彼女を(せい)し――>


「ミヌエット王女……私にも一度話をさせては貰えませんか? 」


<――そう、静かに告げた精霊女王キキョウ。


直後……これを受け入れたミヌエット王女に対し

一礼すると――>


「有り難う、では……


……皆様も御存知の通り、私は精霊女王ですから

俗世間(ぞくせけん)の事には(うと)く、皆様からすれば失笑(しっしょう)をかう程の世間知らずかと思います。


ですが……で、あるからこそ

それを理由に“物事を単純に表現する権利”を有している物と考えています。


ラウドさん、主人公さん……私は今から皆様に対し

(みずか)らの考えを隠す事無く、お伝え致します――


――政令国家、並びに獣人王国。


貴方達は……両国とも(ひと)しく考えが(かたよ)り過ぎて居ます」


<――静かに振り下ろされた刀の様に


この瞬間……両国の大臣らに対し

一切(おく)する事無く、そう言った精霊女王キキョウ。


彼女は続けて――>


「……ラウドさん、主人公さん。


貴方達の優しさと思い遣りは充分に理解しています……ですが。


“仲良くすればそれで良い”が通るのは

あくまでも“人と人”と言う、小さな範囲での話……


……国同士と言うのは、人の集合体です。


私の管理する森の中でさえ“捕食者”と“捕食される者”が居る様に

国と言う単位の中には、その国の持つ理想から外れた存在が居るのもまた事実。


だからこそ、法や契約を(もっ)て良からぬ方向へと向かわぬ様

為政者(いせいしゃ)達は皆、舵取りを続けて居るのでしょう?

主人公さん……貴方が恐れる“契約の悪用”よりも

(ただ)の口約束”と言う希薄(きはく)な取り決めの方が余程に危険であるとご理解を。


そして……ミヌエット王女、貴女にもご理解頂きたい事があります。


……木に巣を作る鳥は、木の葉や木の実を狙う木にとっての“害虫”を退治し

木の健康を(まも)り……鳥もまた、木によって雨風をしのぎ

木に寄って来た虫を糧として生き、(まも)られているのです。


ミヌエット王女……私が何故

私達、精霊女王にのみ扱う事の出来る親書に貴女の連名を許したと?


……傍目(はため)から見ずとも明らかな程

粗雑(そざつ)で考えの浅い契約の内容に何一つ指摘をせず

何故、この場に同席していると思っているのです? 」


<――両国の間に立ち、(いず)れにも媚びる事無く

そう、毅然(きぜん)とした態度で言った。


直後……そんな彼女の質問に対し

(ただ)一言――


“何故です? ”


――そう問うたミヌエット王女。


だが、この問いに答える事無く――>


「……ラウドさん、今貴方が口にした政令国家の立場は

私の言葉を聞いた後も、何一つ変わりませんね? 」


<――ミヌエット王女から目線を外し

ラウドさんを真っ直ぐに見つめたキキョウは、強くそう問うた。


そして……この直後

これを肯定したラウドさんの姿に

ホッと胸を撫で下ろしたかと思うと――>


「……安心致しました。


これで、(ようや)くこの禍禍(まがまが)しき“親書”を破棄する事が出来ますね――」


<――言うや否や

そっと差し出した指先で“親書”に触れ……


……親書(それ)を"()らし”てしまったキキョウ。


そして――>


………


……



「――試す様な事をしてごめんなさい。


けれど、私達精霊女王が力を貸すべき相手が

本当に信頼の置ける相手であるのか……私の森に生きる大切な獣人達(ものたち)

この後も平和に暮らせるだけの……その(かて)となり

友とも成り()る相手であるのかを知る為には

どうしても、必要な行動だったのです……」


<――そう言って、(ふところ)から新たな“若葉”を取り出すと

それに力を込め――>


「……精霊女王であり、同時に

獣人王国を含めた一帯の森を管理する私が望む両国の関係は――


“互いに手を取り合い助け合う事”


――それが果たされ続ける限り

この“契約の()()”は後世に渡り契約の力を有し続ける事でしょう。


ですが……万が一にもそれが失われし瞬間

この契約は()れ、(あら)ゆる意味で拘束力を失います。


政令国家ラウド大統領……獣人王国ミヌエット王女。


どちらかに(かたよ)らず……互いに助け合い、手を取り合う事を誓えるのならば

この、新たな“親書”に(みずか)らの名を(しる)すのです……」


<――両国の関係を結ぶ証人の様に

温かな眼差しでそう言った精霊女王キキョウ。


この後……二人は


(えり)(ただ)す”様に親書へと向き合い……互いに


(みずか)らの名を“()()”へと(しる)した――>


===第二五七話・終===

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