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異世界転生って楽勝だと思ってました。  作者: 藤次郎
第五章

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第二一〇話「“両立”すれば楽勝ですか? 」

<――過去


恐らくはこの世界に生きとし生ける者達の中で

“最も嫌悪(けんお)する存在”なのだろう俺に対し――


一応、餞別(せんべつ)として教えて置くけど

後進復帰(ロールバック)”は君の残り寿命的にもう使わない方が良いよ?


――そう、何故かこの世界で俺が生き抜く為に重要な情報を

驚くほど丁寧(ていねい)に伝えた“上級管理者”……だが。


今と成っては、この念押しが

俺に技を使わせる為の“フリ”だったのかどうかさえ分からない。


そもそも、そんな事を考え――


上級管理者(ヤツ)策略(さくりゃく)になんか乗らない”


――などと意固地(いこじ)に成る事は勿論、悪態を()く余裕さえ無い今

他の手立てを考える余裕など俺には微塵(みじん)も無くて――>


………


……


「……()……(ざか)しい……真似をっ!!!


ですが……っ! ……所詮(しょせん)(まが)い物共の寿命を

(わず)かばかり延命(えんめい)したに……過ぎないっ!!


苦し紛れに……」


<――直後

俺の鼓膜(こまく)を震わせた“聞き覚え”のある台詞(セリフ)


だが……時を戻したにも関わらず、俺の視界(ひかり)は失われたままだった。


……この瞬間、(ライドウ)の姿すら見えぬ中

少なくとも、皆が“生きて居る時間”に戻った事を理解した俺は

その反面、周囲を視認出来ない中で発動した事が原因なのか

今、空中に居るだろう皆の姿すら視認出来ない現状に焦り……


……そして、俺に残された“寿命”が原因なのか

()られたとは言え、そのあまりにも短過ぎる“時間”に焦りを感じて居た――>


………


……



「……私から遠ざけた者達が再びこの場に“落ちる”その時

貴方は、何を……思うのでしょうねぇ? 」


<――この発言の(のち)

(ライドウ)は“時之狭間(トキノハザマ)”を掛けた。


駄目だ……これでは(いたずら)に皆の死を繰り返すだけだ。


何か一つで良い……何か方法は無いのか?

ライドウの行動を阻害(そがい)するだけの力が……


……戻す前と(たが)わず、何一つとして動いてはくれない俺の身体を

無理にでも動かすだけの力が――>


………


……



(あるじ)よ……“残る死者の世界”に語り掛けるのだ……」


<――瞬間

突如として脳内に響き渡った“装備”の声。


だが“残る死者の世界”とは何なのか……そもそも

何故、この逼迫(ひっぱく)した状況に()いて

こんなにも抽象的(ちゅうしょうてき)な伝え方をしたのか……俺にはそれが分からなかった。


それこそ……物理的な攻撃に憧れ、常日頃(つねひごろ)から好んで使い続けて居た

“氷刃”などの、所謂(いわゆる)“物理っぽい見た目の魔導技”に始まり

“魔導之大剣”やガンダルフからの“小刀(プレゼント)”に

子供の様にはしゃいで居た俺に対する不満が為にそうしたのかとすら思えるほどに。


だが、そんな失礼な考えの後――


“後少しでも装備との信頼を(きず)けて居たら

装備はもう少し分かり(やす)く話してくれたのだろうか? ”


――と考えた瞬間

“装備”は、これらの考えを全て“真っ向から否定”し――>


………


……



「無礼な……()の事を其処(そこ)まで狭量(きょうりょう)に見て居たとは。


そうでは無いのだ(あるじ)よ……


……()(あるじ)が再び引き()がされぬ為には

()(あるじ)の暮らすこの世界の“法度(はっと)”を(まも)らねば成らぬ。


(あるじ)よ……御主(おぬし)自身が理解せねば成らんのだ。


御主(おぬし)の力を……“死者(むこう)から言い寄る”程の圧倒的な光の力を

“残る死者の世界”へと見せつけるのだ……」


<――最低限の苦言に(とど)め、そう必死に伝えようとしてくれた。


だが……まるで余裕の無い今の俺に導き出せたのは

残る死者=“地縛霊”や“怨霊”と言う短絡的な物でしか無かった。


それこそ……“ネイト君”や、彼の“両親”の様に

(みずか)らの人生に不満や後悔のあった人達の事しか

今の俺には思い浮かばなかった。


もし仮に、彼らの様な存在が一時的にでも集まる場所があったとして

それが装備の言う“残る死者の世界”だと言うのなら

“光”とは程遠い鬱屈(うっくつ)とした感情の渦巻く者達に

俺の得た力を見せて、一体何に成ると言うのだろうか――>


………


……



「さて……あの様な高さから落下すれば

何をしなくとも無事では済まないでしょう……が。


“万が一”と言う事も……」


<――駄目だ、答えを導き出すには余りにも時間が足りない。


(ライドウ)の声と共に、刻一刻と(せま)る“限界時間(タイムリミット)”を考えれば

難しく考えている暇は微塵(みじん)も無い。


何としても、この状況を切り抜ける力を得なければ成らない。


例え相手が悪霊の(たぐい)であろうとも、その力を借り……


……いや、違う。


装備は言った――


死者(むこう)から言い寄る程の圧倒的な光の力を

残る死者の世界へと見せつけるのだ”


――と。


これまで俺は……他者の固有魔導を“どうやって”借りて居た?

そもそも、何故“伝説”と(うた)われる程の職業でありながら

固有魔導(かりもの)をたった一度しか使えないと言う制限がある?


何よりも……何故、固有魔導(かりもの)を発動させる度に

本来の持主と話せなくなる?


まるで、その場所から消えたかの様に――>


………


……



(あるじ)よ……答えは間近である……」


………


……



「分かった……分かったぞ!! 装備ッ!! 」


<――瞬間


頭に浮かんだ“それ”が正しいか否かなど微塵(みじん)も考えず

俺は、これまでの人生の中で最も“自信過剰(じしんかじょう)”で居る事を決めた。


星之光(スターライト)”……伝説と(うた)われしこの力こそが

唯一絶対の全てを照らす圧倒的な光であると心の底から信じ

誰にも(おか)せない最高の力であると念じた。


そして……これまで

“貸して頂く”立場で挑んで居た人々の居る世界に向け――


貴方達の心に渦巻く(うれ)いを吹き飛ばせるのは俺だけです。


――そう、これ以上無い程の自信過剰(じしんかじょう)”な考えを伝えた。


直後――>


………


……



「……これは面白いッ!!

其処(そこ)まで大言(たいげん)出来る程の力を持つと言うか!!


いや、確かに貴殿の様な者なら(ある)いは……よしッ!!


拙者(せっしゃ)と同じく“物理的な力に憧れを持つ”青年よッ!

いいや“同士”よ! ……拙者(せっしゃ)が力、使うが良いッ!!

そして、拙者を天へと導いて貰いたいッ!! ……」


<――突如として脳内に響き渡った声。


直後、(いま)だ視界を失ったままの俺にさえ何故か(しっか)りと見えた

“恐ろしく眼力の強い極太眉(ごくぶとまゆ)の男性”は、鼻息荒く

満面の笑みを浮かべたまま……此方(こちら)に向け

“親指を立てながら”そう言った――>


………


……



(誰だ? ……と言うか、何だ? 此奴(コイツ)は)


<――この瞬間

そう……ある意味、当然な疑問を持った俺に対し

そんな考えを見抜いた様に、(みずか)らの“経験”と言う名の

記憶と知識を俺の脳内に流し込んだ男性。


彼は……俺と同じく、低過ぎる物理適性が(ゆえ)に物理職に憧れ

必死に鍛えたが、(つい)ぞ“物理職としての道”は叶わなかった。


だが、それでも“一度で良いから物理的な武器を使いたい”と願った。


そして……その(すえ)に、彼は

ある意味“曲がった方法”で、ある意味“正当な方法”でそれを叶えた。


攻撃術師(マジシャン)”としての生涯を生き

“固有魔導”として手に入れた、その“力”に()って。


端的(たんてき)に表現するならば――


無理(むり)道理(どうり)も片っ端から(つらぬ)き通す”


――そう表現するべき


“何でもあり”な、その技を――>


………


……



「……一先(ひとま)ずは“対応能力”を奪っておきましょうか。


固有魔導:時之(トキノ)……何っ!? 」


………


……



<――無論


突如として脳内に(あらわ)れ一方的に話し掛けて来た

彼の全てを理解した訳では無いが――


無理(むり)道理(どうり)も片っ端から(つらぬ)き通す”


――この技を(たく)された俺は、この直後

光を失い、呼吸すらままならず……指一本さえ動かぬこの状況から抜け出し

皆とこの世界を(まも)り抜く為


無我之境地(むがのきょうち)”と言う名の固有魔導を発動した――>


………


……



「何と(おぞ)ましい……その様な状態でまだ立てるとは

流石(さすが)(よみがえ)った”だけの事はありますねぇ?

しかし……それにしても(おぞ)ましいですねぇ?


……一度、(かがみ)で“(みずか)らの姿”をご覧になっては如何(いかが)です?

口から血反吐(ちへど)を“()(なが)しながら”立ち上がるその姿

死霊系魔物(アンデッド)より(おぞ)ましいですよ?


……悪い事は言いません。


無理をせず、そのまま……っ!? 」


<――(ライドウ)に限らず

誰に言われなくても、明らかに“無理に動かしている”自覚は()った。


だが、そんな“道理”を考えている暇なんて今の俺には微塵(みじん)も無い。


発動したその瞬間……視界(ひかり)も、呼吸も

動かなかった筈の四肢(しし)さえも……


……その全てが嘘の様に(しっか)りと活動を始めた事。


傷の痛みも“物理適性の皆無(かいむ)さ”すらも感じない程

思い通りに動き始めたこの身体を……この力を


無駄にする暇なんて、無い――>


………


……



「チッ……一体何処(どこ)にそんな力を隠して居たのです? 」


<――この瞬間、見るからに不満げな表情を浮かべそう言ったライドウ。


だが――>


………


……



「あの……良かったら、私の固有魔導も使って下さい……


その……“反復詠唱”って言うんですが……」


<――“自信過剰(じしんかじょう)”で居る事を決めた後

“様子見”をして居た多くの死者達の中から現れた二人目の協力者。


……そんな彼女から(たく)されたこの“反復詠唱(チカラ)”は

発動後に詠唱した初級の魔導技を

“百回連続で切れ目無く発動させる”と言う能力を有して居た――>


………


……



「火の魔導、火環(ファイアサークル)――」


「そんな子供騙しで……ッ?! ……」


<――恐らくは

“回避するまでも無い”と高を(くく)って居たのだろう。


この瞬間、その(ほとん)どをまともに食らったライドウは

魔導衣に付いた炎を叩き消すと、周囲に(ただよ)う“妖気”を(もち)

負傷した部位の治癒を(こころ)みつつ、(わず)かな焦りを見せた。


だが――>


「良いでしょう……この程度の負傷も無ければ張り合いもありません」


<――直ぐに呼吸を整え

此方(こちら)出方(でかた)(うかが)う様に防御を固めたかと思うと

明らかな“()ちの姿勢(しせい)”を取ったライドウ。


それはまるで、此方(こちら)の攻撃を“()ね返す”事を狙っているかの様な

余りにも“()()り”とした堂々たる態度だった。


それに()って、此方(こちら)の動きを(ふう)じる為かの様な――>


………


……



「ほう……()えて受けの姿勢を取る事で

敵に混乱を仕掛けると言う、兵法(ひょうほう)の一種と(にら)んだか。


御主(おぬし)のその読みは正しい……だが、同時に間違っても()る。


正しき答えを知りたくは無いか? ……(わし)(じゅつ)を使えば

それが(きょ)であるか(じつ)であるかさえも(つまび)らかと成る。


……御主(おぬし)(わし)(じゅつ)の凄まじさを

後世(こうせい)に語り継ぐ”と言うのならば

御主(おぬし)に力を()す事も(やぶさ)かでは……」


<――その出方を読めず、膠着(こうちゃく)状況に(おちい)って()たその時

脳内に直接語り掛けて来た“三人目”の声……だが。


この直後、この“老師っぽい男性”の声を()き消す様に

入れ代わり立ち代わり、数多くの声が

まるで“押し売り”の様に脳内に響き渡り始めた。


思わず“(うるさ)いッ!!! ”……そう叫びそうな程に。


この後、ある者は――


“君の様な素晴らしい能力を持つ者に使って貰えたら光栄だ”


――と、俺を持ち上げる様な(さそ)い文句を(うた)

またある者は――


“この状況でこの力を使わないなんて……ありえなくなぁ~い? ”


――と、()えて(あお)ったりし始め

収拾がつかなくなり始めて居たその時……それらを“押し退()ける”様に

一際(ひときわ)大きな声で――


“ええぃッ!! ……仕方無いッ!!

(わし)(じゅつ)ッ! 御主(おぬし)に使わせてやろうッ!! ”


――と、(なか)ば強制的に俺の脳に直接“固有魔導”を植え付けた


“老師”……そして、この暴挙(ぼうきょ)を皮切りに

“我も我も”と、同様の行動を取った数多くの者達に()って

この直後、俺の頭は吐き気を(もよお)す程の固有魔導で埋め尽くされた。


それは、一刻(いっこく)も早く“片っ端から消費しなければ成らない”程に――>


………


……



「き、気持ち悪い……吐きそうだ……」


「何です? ……“仮病”で私を(あざむ)けるとでも? 」


<――この瞬間


“トライスター専用技”などよりも余程多く脳内に存在していた

“固有魔導”に苦しんで居た俺は……


……“老師”に植え付けられた固有魔導であり

此方(こちら)の状況など知る(よし)も無く、(なお)も“()ちの姿勢(しせい)”を崩さず居た

(ライドウ)策略(さくりゃく)を崩す一手として、固有魔導“(かん)()()”を発動させ……そして。


(ライドウ)の構えが“虚構(きょこう)”である事を知った――>


………


……



「ライドウ……お前の所為で(ひど)い目に()ったよ」


「……はい? いきなり何の言い掛かりです?

貴方が“ボロボロ”なのは、貴方の弱さが原因でしょう? ……」


「いや、そうじゃ無くて……って、もう良いや。


正直“恨み節”みたいで健全じゃない使い方には成るけど……


……取り敢えず、出来る限り使い切らせて貰うよ。


少なくとも“吐き気が収まる”までは――」


「ほう……何をするつもりかは知りませんが

その様に(おぞ)ましい姿で私に(かな)……っ?! 」


<――直後


俺は……“攻撃”に分類される固有魔導を、手当たり次第に発動させた。


それぞれ、通常の魔導では決して()られない

馬鹿げた威力を持つ固有魔導“達”を……


……“スライムの草原”での出来事が可愛く思える程

周囲の地形を大きく(ゆが)めながら、休む間も無く発動させ続けた。


それは“(ライドウ)を倒す為”と言う理由では無く

襲い来る吐き気を少しでも消し去る為、何よりも

(みずか)らの大切な固有魔導を(たく)してくれた……と言うか

(ほとん)ど“押し付けた”と言うべき、数えきれない程の魔導師達の為。


続々と――


“我が力が伝説の一端(いったん)と成れたぞ! ”


“流石は伝説の力だ、私の固有魔導をこれほどまでに昇華させるとは! ”


――危機的状況と呼ぶべき戦いの最中(さなか)()った筈の俺を

むず(がゆ)くも(ほこ)らしい気分にさせては

満足気に俺の頭から消えて行った者達の為――>


………


……



「ぐっ……貴様っ!! ……」


<――()え間無く発動させた数多くの固有魔導を耐え抜き

此方(こちら)(にら)みつけながら、息も()()えにそう言ったライドウ。


だが……そんな(ライドウ)に対し

俺は、気の利いた“嫌味”の一つすら言える余裕が無かった。


……余りにも連続で発動させてしまった固有魔導が(ゆえ)

それとも“無我之境地(むがのきょうち)”が限界時間を迎えたのか……(いず)れにせよ

俺の身体は(なまり)の様に重く、鈍重(どんじゅう)になり始めて居たのだ。


そして……この直後

持ち主である“極太眉(ごくぶとまゆ)の男性”は――>


「残念だが……“限界”の様だ同士よ。


急ぎ、貴殿の中に()る固有魔導の中から

代替(だいたい)と成る物を探すのだ……そうしなければ、貴殿は死ぬ」


<――この瞬間

残酷(ざんこく)な程の冷静さでそう言い残し、俺の頭から消えた。


直後、測った様に俺の体を襲った耐え難い痛みは――>


………


……



「おや……(ようや)く“見た目通り”になりましたか。


では、反撃と行きましょう――」


<――朦朧(もうろう)とする意識の中


(ライドウ)の放った単純な攻撃すら避ける事の出来ない状態に(おちい)らせた。


だが――>


………


……



「させませんわッ!!! ……」


<――瞬間


俺の前に立ち、そう言ったローズマリーさん……だが。


この時、既にメリカーノア防衛戦で満身創痍(まんしんそうい)だった彼女が展開した魔導障壁(しょうへき)

ライドウに()って(もたら)された攻撃を“完全に防げる物”では無くて――>


………


……



「ロ、ローズマリーさん? ……何でッ!! ……」


「……別に……敵の敵は……味方と言うだけの話です……わ……


さぁ、落ち込む暇なんて……有りません……わよ……


この状況を打破する為の……力……を……っ……」


<――直後

彼女は崩れ落ちる様に倒れた――>


………


……



「ほう……運の良い女です、まだ息があるとは。


しかし、苦痛に(ゆが)主人公(あなた)の顔が見えたのです

まぁ……良しとしておきましょうかねぇ? 」


<――身を(てい)し俺を(まも)った彼女を嘲笑(あざわら)うかの様にそう言ったライドウ。


奴は……この場に立ち込める妖気を味方に付け

(ことごと)此方(こちら)の手立てを潰し、常に優位に立ち続けた。


そうして……辛うじてその生命を繋いで居るに過ぎない彼女(ローズマリー)(おろ)

妖気に()てられ、立つ事すらままならない仲間さえも嘲笑(あざわら)った。


確かに“今”を見れば、奴が感じる圧倒的有利な状況だろう……だが。


彼女(ローズマリー)が繋いでくれたその(わず)かな時間は

俺に“立て直す”だけの時間を与えてくれた――>


………


……



===第二一〇話・終===

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