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異常なのはこの世界  作者: 代表者
一章「衰滅」
6/16

第五話より上位のやつに挑んでのレベル上げは基本(中)

(この世に弱点の無い物など存在しない。格上の相手がなんだ...ただ戦力差を覆す「何か」を見付け、そこに最大の力を集中すればいいだけの事よ。)


(感覚器がおかしいのなら、ただひたすらに隙の少なくHPの減少が少ない攻撃を繰り返し、動けぬ状態までぶちのめせばいいだけの話。そこから剣で滅多刺しよ。)



そして二回目の接近。


沢庵は得意気に敵の槍を剣で反らした。


脛への蹴りをお見舞いしようと企む。


「いくらステータスが高かろうが体が敏感(直球)とはな!」


(何故先程知ったばかりの知識がすぐ役に立つ。都合が良すぎるぞ...)


予定通り脛に蹴りを入れる沢庵

「上手く行きすぎだなぁ!さっきっから!何やっても失敗する気がしねぇ!」




「グエェッ!グゲェ...」

敵は苦しみ悶え膝を着く。


(着いたな...膝を...)


追撃に後ろから首をはねようとする沢庵


刃が直撃しようとした時、その瞬間なんと敵が消えた。


「何故だ!どこに消えた!?瞬間移動か!?」


敵は答える

「違うぞ。 我がスキルの一つ『速度加算(R4)』の能力よ...」


解説

「速度加算(R4)」

能力:自身を中心とした効果範囲(後述)に存在する『最も速い物』に例外無く反応し、自身の『速度』に加算する。『最も速い物』には光と音を除く全てが該当し、自身の『全ての速度』に反映される。

効果範囲はLv1が半径5mでLvが上がる度に範囲が2m拡大する。


発動条件:常時発動

解放条件:100mを5秒で走る


沢庵は考える。

(何故だ...仮に攻撃を余裕で越える速度を出せたとしても、見えるはずのない後ろからの剣撃を認識し、避けるなど不可能。何故やつは回避できた?後ろに目でもあるのか...それとも...)


(ん?まさか二つ目のスキルが有るのか?)


敵「ご名答。よくぞそこまで読めたな、称賛しよう。」


(自分から答えを言うか...『馬鹿かこいつは』)

沢庵が脳内で『馬鹿かこいつは』と思ったとほぼ同時に敵は口を開きこう言った。


敵「『馬鹿かこいつは』」


沢庵(なんだこいつッ!?読心術か...?となれば二つ以上スキルを持っていると?最悪の敵じゃないか...と言うか思考と会話できてる時点で気付けよ俺。)


(読心術や未来予知系の相手への対策は...回避不能な包囲攻撃や面制圧攻撃をする事。しかし私には包囲できる攻撃方法が無い。いくら速く剣を振ろうにもその剣の速度ですら加算されて下がられたら当たらん。どうする...?)


「私の負けか...」


まさに沢庵が己の敗北を認めたその瞬間、まるで天からのお告げの如く脳内に直接何者かの声が届いた!(ハイパーご都合主義)


『負けるにはまだ早い。今貴様に負けられると##の#が######のでな。』

※ #の部分は解読不能


沢庵は驚く

(なんだこいつ...直接脳内に...! じゃなくて誰ですか?怪しい宗教の勧誘ならお断りします。)


『今...いやこんな時に無駄にこの***を使うと後々苦しくなりそうだが使ってやる。』


(無視かよ...人の話を聞きたまえ。)


『貴様の解放済みスキルの一つをLv10状態にしてやった。今からその能力と発動条件を伝えよう。』


(マジすか?そんな楽々便利に強くしてもらえるなんて都合が良い。もっと始めから最強な能力くださいよ!)


『貴様のスキルは「未来視」だ。言葉通り未来を視れる。ただ視た未来は確定してしまう。まぁ私的には完全な未来予知って所かな。とにかくそのスキルさえ使ってしまえば例え心を読まれようと未来を見られようと結果は変わらん。発動条件を伝える。』


(クソスキルじゃねーか。未来が見えても結果を変えられないんじゃ意味無いぞ...)


『まばたきを意図的に五回した後目を三秒閉じろ。そうしたら十秒先の未来が五秒程見えるはずだ。じゃあな。』


(話長いな。と言うかなんか体感時間が遅いな。敵が全く動かんぞ。)


と思ったら普通に敵が動きだした。


(なんだ、天のお告げみたいなのを聞いてる時だけゆっくりになるのか。)


(ではさっそく使ってみようか。)


(まばたきを...1、2、3、4、5と。んで目を閉じる。)


[未来]

敵「死ねぇ!そして二度とこの場に来るなァァァァ!!!!」


敵が槍を構え突進してくる。


沢庵「俺の負けさ。串刺しにしてみろよ。」



[今]

(なんだこの未来...能力は解除できんのか?取り合えず目を開けてみよう。)



(おう、解除された。それより体が勝手に動く...

まさか今見た未来が確定した?となれば今の意思に関わらず動きが強制される...)


(しかし確定したのは見た未来、まだ未知の見た未来までの期間までは確定してないはず。となればその見た未来と同じ結末を辿るように全てが動く。)


(なら取る行動はただ一つ、行動の強制が終わったその瞬間に防ぐ他無い。)


敵「死ねぇ!そして二度とこの場に来るなァァァァ!!!!」


沢庵(やっぱり来た...ただ思考内容までは強制されのうよだ。)


敵が槍を構え突進してくる。


沢庵「俺の負けさ。串刺しにしてみろよ。」

沢庵(口が勝手に動くねぇ...それより解除の瞬間が分かるように叫ぼうとしてみようか。)


沢庵「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(よし!今だ!)」


『キンッ!』


沢庵(どっかで聞いた事ありそうなやつだな。キンキンキンて。というか成功したよやったね!)


沢庵「これなら行けるッ! ってあれ?なんだ!?尺切れ!?貴様のせいで俺が考え、その内容を書いたら尺が無くなったじゃないか!」


敵「知らねぇよ。あんたが負けそうなのに無駄に策を練ろうとしただけじゃないk」

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