第四話:新生活と祭り4
あえて言うのであればなかなか話が進まないこと。しかしそれも個性だと私は思っています。
「何でかな?」
そこには鬼と言うか、魔王というか。
岩代 美鈴が立っていた。
僕はその前で正座をさせられている。
正直、何故かは分からないがさせられている。
「奈緒も呼び捨てなのに私だけ苗字なのは何でかな? 教えてよ、晴人君」
「いやー……何というかその……エヘ!」
我ながら気持ち悪い。
しかし、しかしである。
本当に忘れていたのだ。
「――呼んで」
「へ?」
「私も名前で呼んで」
「いやでも岩s――」
「呼・ん・で」
何だか本当に怖いぞ。
若干目に生気も見られないし、なんていうか包丁持たせたら刺されそう。
でも、岩代さんを名前呼びするのは難しい。
だってなんか呼びづらい。
「呼びづらいって何?」
岩代さんの眼が赤くなっている。
……心読まれてんじゃん!!
―― 一時間後 ――
「わたしの言うことは?」
「ぜ、ぜったーい」
某バスケのあの人の如く、岩s……美鈴の掛け声に反応する。
美鈴はつやつやだが、僕は心身共にボロボロである。
周りからはなんていうか、同情の目で見られている。
この先僕は美鈴の言うことには逆らえないかもしれない。
「じゃあ、行こうか?」
「ふぇ? どこへ?」
「片付け」
……わ、忘れてたぁ!!!!!!!!!!!!!!!
いやいや、この状態で部屋の片付けしたくないんですけど!!
「さ、いこっか!」
―― 美鈴の部屋 ――
こうして美鈴の部屋に連行されたわけだが、思いのほか片付いてた。
というより、荷解きはすべて終わっている状態だった。
部屋は赤を基調としていて、所々に黒猫のシールが張られておりなんともミステリアスな雰囲気が出ている。
「ど、どうかな?」
美鈴は少し頬を赤く染めて言った。
なぜ恥ずかしがっているのか分からないがその姿にドキッとしてしまったのもまた事実だ。
「よく片付いてるね。これ僕要らないんじゃない?」
「そ、そうじゃなくて! 部屋の雰囲気のこと! それに片付け手伝ってほしいから呼んだわけじゃない――」
最後のほうはよく聞き取れなかったが、少し消え入るような表情をしていたので、素直な気持ちを伝えることにした。
「美鈴らしい部屋だと思うよ。装飾もきれいだ」
「え、えへへ~ありがとっ!」
美鈴は一緒に話がしたいらしく、一緒にお茶を飲みながら話すことにした。
それからは色々なことをはなした。
過去、夢、日常、趣味。
たくさん話して沢山の美鈴を知った。
時間も時間なので自分の部屋に行こうとすると。
「晴人君、来週お祭りあるんだけど一緒に行かない?」
続
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