第三話:新生活と祭り3
またまたパンツ回になりました。
「ありがとね! 兄さん!」
妹の智美の部屋を片付け終わり、少し談笑した後に僕は部屋を後にした。
昼食まではまだ時間があるので、次の掃除相手である小日向さんの部屋に向かった。
少し話がそれるが、僕たちの部屋にはそれぞれネームプレートがあり、それぞれの部屋を表す動物と配色が施されている。僕の場合、青い配色に馬といった感じである。
小日向さんの場合、白色に熊のネームプレートだった。
「小日向さん、部屋にいる?」
「いるよ、準備できてるから入っても大丈夫」
お邪魔します、っと一応一声かけて小日向さんの部屋に入った。
小日向さんにも聞こえてたのか、お邪魔されます、っと笑いながら言ってくれた。
さて、小日向さんの進捗具合だが、ある程度はできたらしい。
僕が智美の部屋で掃除をしてた時から、自分のできるところはしっかりやっていたようだ。
しかし、小日向さんはなんと言うか……小動物という言葉が似合うので、やはり高いところは無理だったらしい。主に鞄やそう滅多に使わないものを押入れに入れてほしいとのことだった。
「じゃあ、早速やっていいかな?」
「うん、あでもちょっとま――!!」
小日向さんの肯定の言葉のみを聞いて押入れを開けた瞬間。なだれが起きた。
……もう一度言おう。
なだれが起きた。
何を言っているのかわからないと思うが僕にもわからない。
ひとまず顔を上げ片手に持っていた布を見る。
そこには、なんともかわいい熊をあしらった三角の下着があった。
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「これはごk――!」
その日の昼食、晴人の頬に赤い紅葉ができてたのと、その前に大きな破裂音が響いたのは言うまでもない。
叩かれた頬を擦りながら、僕と小日向さんは服の掃除から入った。
やはり、小日向さんも女子なので服がたくさんある。
ここまで多いとは思ってなかったというのも本音だが。
服が終わり、高いところに荷物も置いたことで掃除は(本当のいみで)終わりを迎えた。
「お疲れ様、小日向さん」
「うん、水書君もお疲れさま。せっかくだからお茶でも」
「お茶か……うん、飲ませてもらうよ」
小日向さんが出してきたお茶はアールグレイだった。どうやら家でもよく紅茶を入れていてお茶に目覚めたらしい。
一口すすると、今まで飲んだことがない温かさに包まれた。
「水書君。今度から私も名前で呼んで」
「と、唐突だね。でもどうして?」
「私以外名前呼び。私だけ仲間はずれはやだ」
「分かった、じゃあこれからもよろしくね。奈緒」
「うん、よろしく。晴人」
新たなる友情ができた瞬間だった。
しかし、晴人は気づいてない。
自分がまだ美鈴に対しては苗字呼びであることを。
そしてそれが昼食のときに大きなことを起こすことになると。
この前ついに6000pvを超えました!
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