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第二話:新生活と祭り2

なんていうかいろんな意味で伏線回です。

 目を覚ますと朝日が窓から降り注いでいるのに気づいた。部屋の片付けも終わり、改めて自分の部屋を見渡す。青を基調とした壁紙とカーペット、壁紙には所々に馬がいて同じように青っぽい色だ。ベッドのそばに机があり、そこには自宅から持ってきたラノベが置いてある。その反対側には僕が頼んでいた壁一面の本棚があって、そこには様々な本をこれでもかと入れてある。最後に部屋の真ん中には丸テーブルが置いてある。……ざっとした説明だが我ながら好みの部屋となった。ほかの部屋がどんな感じか気になる所だがここに住む仲間は女子が多い。つまり、見せることはあっても見せてもらえることはないかもしれない。僕は一人他愛もないことを黙想していると、部屋にノックの音が響いた。


「兄さん、起きてる? 起きてなかったら夜這いするよ?」


「どんな脅しだ! 起きてるから入っていいぞ」


 しつれーしまーすっと気の抜けた声とともに入ってきたのは妹の智美(さとみ)だ。どうやらまだ寝起きらしく、姿もパジャマであった。……余談であるが、智美のパジャマは上下がくっついているやつで猫柄のを着ている。フードも付いているので被れば猫になりきれる対兄さんシスコン化計画の要……らしい。確かに僕はシスコンになっているので成功と言っても過言ではない。事実、智美の保護欲に駆られたのはそのパジャマを着ているときだった。


「兄さんの部屋、もうかたづいてるんだね~! 私荷物が多くてまだ片付かないんだよね――。そうだ! 兄さん手伝ってよ!」


「別に良いけど男にやらせていいのか? 智美も年頃なんだし……」


 そう、何を隠そう智美は中学三年という本当なら兄のことを毛嫌いする時期なのだ。智美はまだなのか、終わったのか。皆目検討も付かない。


「兄さんなら全然いいよ! むしろウェルカム!」


「そ、そうか」


 なんていうか、兄さんは智美の将来が心配です……。


 ◆ ◆ ◆


 智美の部屋を片付けを始める前にご飯を食べることになったので食堂に行こうと思ったのだが。案の定迷ってしまった。他の皆は部屋にはおらず、たぶん部屋の配置を理解している青崎 乙姫(あおさき つばき)に連れられているのだろう。仕方ないので、僕たちはエントランスにきた。エントランスなら誰かいると思ったからだ。エントランスに行くとそこには昨日は見たことない男性がいた。


「あのー食堂ってどこですかね?」


「食堂? 俺もちょうど行くところだったんだ。一緒にいこう」


 男性はなんと言うか、白衣を着ていた。話を聞いたところ彼は大学生らしい。しかし、大学生にしては少し幼いと感じてしまう。これは僕が人とあまり関わらないで過ごしてきたからなのか、僕が無知だからなのか分からない――。


 食堂に着くと案の定みんないた。乙姫がこちらを見ると顔を真っ青にして飛んできた。


「由貴君がなんで晴人と一緒にいるのよ!」


「彼が噂の晴人君? なるほどね。フフッ」


「兄さん! 早くご飯食べよ!」


「カオスってる……」


 各々が自由に発言をするので現場は大変なことになっている。気づけば僕の後ろには岩代 美鈴(いわしろ みすず)さんが立っていて、笑顔なんだが目が笑ってない。というかなんかやばい。麟弥(りんや)は何故か白く燃え尽きており、その横で小日向(こひなた)さんがオロオロしてる。あえてもう一度言おう。


 現場は物凄いカオスってる!!


 ◆ ◆ ◆


 ひとまずみんな落ち着いて席に着くことができた。


「改めて、名瀬 由貴(なぜ ゆき)です。君たちの組織、異質な物質マテリアルオルタナティブの研究担当だよ。それと、男子組みのメンタルケアも担当するからね」


 由貴(呼び捨てでいいとのことらしい)は自己紹介をしていたが、彼は実質的には保護者という立場が似合う人だった。おっとりしていて家庭的、なおかつ自分たちのメンタルケアもするのでよりそう感じるのだろう。


 ★ ★ ★


 朝食を各自とり終わり、今日は自由にしてていいとのことなので僕と智美が部屋の片づけをすることを伝えたら、俺だけ他の部屋を手伝うことになった。あえて言おう。


 何故だ!?


 岩代さんも上目遣いでお願いしてくるし、小日向さんは高いところに手が届かないからと言われた。乙姫の部屋は由貴が手伝うことになった。麟弥は女子軍に下心が丸見えだからいやだといわれていた。麟弥、あとで部屋にいってやるから待っててくれ……。


 はじめは、約束をしていた智美の部屋だが、そこにはダンボールの山しかなかった。どうやら、昨日は夜遅くまで女子たちで集まって深夜トークをしていたらしい。それは確かに終わらないわけだ。しかし、智美のダンボールの量は尋常じゃ無かった。試しに一個あけてみる。中に入っていたのは……。


 ぬいぐるみだった。


 ぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみブラぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみ人の服ぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみパンツぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみぬいぐるみ。


「これは、どーゆうことかな? 兄さん怒らないから正直にいってごらん?」


 智美は半ば涙目になりながら弁明をし始めた。ぬいぐるみの山に関して言えば僕が買ってきたものを捨てずに持ってきた。所々にある下着はその際に混入させてしまった。そんな中、自分の部屋に過去に隠しとった僕の服があったから隠した。正直事故のようなものだ。今回ばかりは大目にみるとしよう。


 続

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いつもありがとうございます!

これからも頑張ります!

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