痛快のミス
メールの新着ボックスに、部下から一通届いているのに気が付いた。自然と開いて見た私は、読み終わった後、すぐさま返信を作成した。
送信日時:20xx/4/01 13:07
to:"部下◎◎"
cc:"社内全員"
件名:Re:理想の退職挨拶
5点の誤字脱字が見受けられます。気を付けましょう。
尚、あなたの一番の間違いは、私にこのメールを送ったことです。
あなたの鬼課長
-----Original Massage-----
from:"部下◎◎"
to:"鬼課長"
sent:April 1,20xx 12:04 PM
subject:理想の退職挨拶
こんなの書けた(笑)
株式会社〇〇
×××様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の鬼課長です。
私事で大変恐縮ですが、4月1日を以って退職することとなりました。
原因を調査いたしましたところ、今回の退職は私自身に問題が発生した為と判明いたしました。
4月2日には退職により、当社業務は正常に稼働いたしますでご安心ください。
在籍中には多大なるご迷惑をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上げます。
また、本来であれば直接ご挨拶するのべきところ、メールでの挨拶になりましたことも併せてお詫び申し上げます。
後任は同部署の◎◎が務めさせていただきます。
常に研究を怠らない努力家で、今日用があり、リーダーシップも兼ね備えている逸材です。
後日改めてご挨拶に伺いますので、変わらぬご指導ご鞭撻の程宜しくお願いいたします。
最期になりましたが、貴社のご発展と××様のますますのご活動を心よりお祈り申し上げます。
どこかで悲鳴が聞こえた。