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未亡人Cの日記

3150年 ○月○日



あの人が死んでしまいました。

食肉加工さえも出来ない程、亡骸は損傷していたそうです。

最適な組み合わせだと祝福されたのに……こんなにも早く別れが訪れるなんて思いませんでした。

まだ、あの人の事を何も知らないのに。

もう少し別れが早ければ、その死を何とも思わなかったでしょう。

もう少し別れが遅かったのなら、幸せな思い出を糧に出来たでしょう。

でも、今の私には、もっとあの人を知りたかったという後悔しか無いのです。

他人でいられる程短い関係でもなく、夫婦という関係が染み渡る程長く居られなかった私には。


きっと、明日から新しい伴侶が選定され始めるんでしょう。

……全て必要な事だとは分かっています。

けれど、あの人の事を忘れてしまいそうで、あの人が無かった事になりそうで……怖いんです。

どうか、どうか、今しばらく相応しい方が見つかりませんように。


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