経験値
すいません、寝ぼけながら書いたので意味不明な文章になっています。良くするための改善点を教えてもらえると助かります。
「なあ、シロア。こんな敵もいるのか?」
「それはキャベリンだな。」
「この似たようなやつは?」
「ああ、それはレタリンだよ。」
「ネーミングセンスの欠片もねえな?!」
目の前に広がっている光景は、可愛らしい目鼻口がついているキャベツとレタスが、夕焼けをバックに葉っぱの部分をパタパタと動かし飛んでいる、というものだった。
「私に怒鳴られても困るよ。そうゆうのは制作者に言ってくれ。」
「何かツッコミどころ満載な光景だな……。こいつら食べられるのか?」
「当たり前だ。元々はただのキャベツとレタスだからね。まあ、現実のキャベツやレタスと違って、こいつらは立派な魔物だ。葉っぱ部分だけの野菜じゃなくて、ちゃんと肉もついている。」
「あいつら狩って、そろそろご飯にしない?」
「了解だ。狩りをするのは………、わかった、わかった。そんな目で見ないでくれ。私がやればいいんだな。」
俊とシロアは現在、ダンジョンのすぐそこまで来ていた。道中様々な魔物が出てきて、それをシロアが一網打尽にしている。 この世界ではRPGお決まりのパーティー単位で経験値が入るシステムが取り入れられている。(勿論、戦闘での活躍ぶりに応じて貰えるポイントが大幅に変化する。)
そのお陰で全く戦闘に参加していない俊も、1から6までレベルが上がっていた。現在のステータスは元のステータスの2倍くらいになっている。まあ、元のステータスが紙のようにペラペラであったため、決してステータスが良くなったわけなく、マシになっただけだが……。
ついでにステータス確認について説明しておこう。
この世界に来た勇者達は自分の力でステータスを確認することが出来ない。なぜなら、データとしてでは無く、生きている人間としてこの世界に存在しているため、ゲームのプレイヤーのようにメニュー画面を開くことが出来ないからである。(ここで言う、ゲームのプレイヤーとは現実世界で普通にこのゲームをプレイしている人達のことを指す)
しかし、シロア曰く、勇者が自身でステータスを知るには1つだけ方法があるらしい。それは各冒険者ギルドが発行しているギルドカードだ。本来このオンラインゲームはスタートと同時に冒険者ギルドへ案内され、ギルドカードが発行される。ステータス画面はプレイヤー本人しかステータスを確認することが出来ないが、ギルドカードがあると周りにもステータスを見せることが出来るので、このゲームにギルドカードシステムが備わっているみたいだ。
便利そうだからいつか発行しにいこう。
今回はギルドカードを持っていなかったため、シロアの中に少しだけ残っている女神の力の1つ、「能力透視」によってステータスを見てもらった。あれ?この人女神と言うよりただの便利屋じゃないか?料理できるし、魔物から守ってくれるし、挙げ句にはステータス確認も出来るし…………ハッッ!!
背後からシロアがジト目で見ていることに気付く。
ーーーーコノヒト、ココロノナカマデヨメルンデスカ……?
そんなこんなしている内にキャベリン達を食べ終え、ダンジョンの目の前についていた。
えっ?キャベリンとレタリンがどんな味だったかって?
ーーーーただのキャベツとレタスだよ。
「ダンジョンって洞窟なんだな。祠のようなものを想像してた。」
「祠型のダンジョンもあるにはあるんだけど……。そっちはちょっっっっっと高難易度だから今回は洞窟型にしました。」
「そうですよー。俺は弱いですよーーだ。」
「ごめん、ごめん。皮肉を言っただけだから許して?」
「そう言われて許す奴がいたら見てみてーよ。」
ダンジョンは一般的な洞窟型をしている。中には灯りがないらしく、外からでは中の様子がわからない。
「参ったね。これじゃあ暗くてろくに進めないや。炎魔法を使うからそれを松明がわりにしよう。」
やっぱり便利屋なんじゃ……。
「そうなの。あなたは私のことをそんな風に思ってたのね?」
ーーーーー?! やばい、こいつやっぱり人の心を読むことが出来るのか!!
背筋に寒気が走る。まともにやってシロアに勝てるわけがない。黙って謝ろう。しかし、シロアの口から放たれたのは。
「やっぱりこいつ女神様の中でも、世界が崇め奉るべく唯一神ではないかッッ、て!!
まあ、私の優しさに触れてしまったら誰しもがそう思ってしまうものよ。気にする必要はないわ。」
さっきから心の中を見透かされていると思っていたが………。
俺は黙ってシロアの肩に手をおき、アクアマリンのような瞳を見つめ……、
「ねえ、俊。何でそんなに可哀想な物を見るような目をしているの?何でそんな目をしているの!!恥ずかしがるようなことではないんだよ!!それなのにバカを哀れむような目をするのはやめてっ!!あっ、ちょっと、どこに行くのよ!待って!」
黙ってダンジョンに向けて歩き出した。
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「思ったより静かなんだな。もっとなんかこう……、罠があったり、モンスターハウスがあったりするものだとばかり思ってた。」
いざダンジョンに入ってみると灯りが無いだけではなく、とても静かだった。
「ここの敵は、主にダンジョンコウモリだけだと報告されてるわ。他の魔物の発見情報は見つかってないみたい。」
「ダンジョンコウモリってどんなのだ?」
「ダンジョンにしか生息していないコウモリよ。一体一体は全然強くないけど集団で現れたらかなり手強いわ。ほら、あんな風に集団だ行動して……。」
「「…………。」」
ダンジョンコウモリ達はこちら心情を察したのか牙をぎらつかせニヤニヤしている。
「あのー……。シロアさん。これは大丈夫でしょうか。」
「俊、全速力で逃げよう。」
シロアに続き全力でダンジョンの奥まで走る。 ダンジョンコウモリ達がバサバサと翼をはためかせ追いかけてきた。コウモリ達は俺たちを確実に仕留めるために、一気に間合いを詰めるのではなくいやらしい距離感を保ち、俺達の体力が切れるのを待っている。
「こいつらどれだけ性格悪いんだよ……。」
「そうね。あなたに引けをとらないわね。」
「どんだけ俺のイメージ悪いんだよ!!」
軽口を叩いているものの、二人とも顔は真剣だった。彼らにもプライドがある。圧倒的強者に負けるのであれば、泣く泣く負けを認めるだろう。しかし、勇者と女神が一緒になってコウモリに負けました、なんて広がってみろ。死ぬに死にきれないから!!
しかし、無情にも体力が尽きかけてきた。コウモリ達もそれを察知したようで全力で距離を詰め始める。
20メートル……10メートル……5メートル……。
もう終わりなのかーーー……。
俊が諦めかけていると空気が読めない元女神が洞窟の石に躓いた。
「ひゃあッッッ!!」
綺麗なヘッドスライディングを決める。誰がどう見てもパーフェクトな出来だ。滑り続けるシロアはやがて、頭から壁に突っ込んだ……、その瞬間ッッ!!
ーーーーーーーカチッッ!
無機質なスイッチの音が響き、シロアのいた場所が真っ暗な穴へと変わる。
「ひゃーーーーーーーーー……」
落ちていくシロアの悲鳴だけが洞窟中に響き渡る。
いや、悠長に見ている暇はない。ダンジョンコウモリがすぐ後ろまで迫ってきている。
「一か八か試すしかないか!!!」
そう言って俊もその身を自由落下させるのだった。
本当に文章力がない……。こんな私が小説なんか作っていてすいません。でも、こんな素人の小説化でもブックマークしてもらえると嬉しいです!ブックマーク等よろしくお願いいたします。
また、改善点等はいつでも受け付けてます!
更新頻度はマイペース。