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ひとつばかりの星  作者: マッキー
10/11

迎えに来た者

少女がひとつばかりの星の住人だということが判明した直後


ノロイヤと名乗る宇宙人が宇宙船内に!


銃で包囲されてしまったイクと少女。



そこで、少女はイクにこう提案した。


「私を盾にして……」と。

「ねぇ!早くその少女を譲れ!さもないと撃つぞ!!」


ノロイヤの気がたってきたな。


……だからと焦る理由はない。

ノロイヤには気づかれないように尻尾で少女の背中をポンッと優しく叩く。


少女の伝え、確かに聞いたし受け取った。



だがそれにはノロイヤに、一瞬の隙をつくらせなければ。


そうだな……。


『……撃て。全て避けきってやるから』

「ハァ?!」


なめてやがる!!

このノロイヤを!

数々の星を征服してきた力を持った者だというのに……!!



ノロイヤは歯ぎしりさせて銃口をミリ単位でイクにジリジリと狙い合わせて右手をグーにして胸元に強く当て、左手をパーにして突き出す。


「死ねぇ!死んでこのノロイヤになめた口を叩いたこと、後悔しろ!!」

銃口はますます赤くなっていき、もう撃たれる!


その時だ。

「……!?」


言葉に出来ない驚きを、ノロイヤは体験した。




そう、イクが居た場所に少女が。


そしてイクはノロイヤへ風の早さで近づき、そのまま腹に強烈な拳を一発ブチ当てるや、ズコォォンと、建物が崩れ落ちるような効果音を残してノロイヤは膝をつき、力なく倒れる。

「んな……バカな……!」


銃口は定まることなく空中をクルクル回りながら次から次へと銃は消えていく。



『お前は、僕単品を狙いすぎた』

「だ……だって、計画には必要な物……傷をつけるわけには……グハッ」

イクは宇宙人を見下ろす。


『物じゃねぇ』

細かいなぁと、言わんばかりに嫌な顔をしてノロイヤは「はいはい……」答える。



が、すぐにノロイヤの顔には笑みが浮かぶ。

だが、それにはイクはさすがに気づくことが出来なかった。



「イク!避けて!!」



物陰から顔を出して、観ていたナルは声を上げる。


イクの視界外に一丁、銃が宙に浮いていた。

それはためらいもなく銃線じゅうせんを放ってイクの胸元を貫通する。


『クッ……?!』


イクはたまらずその場に倒れ、意識を失う。



そして、貫通した銃線は威力はそのままで、倒れているノロイヤにも容赦なく当たりにいこうとするが、白い服に身を包んだ180cm程の男が鏡で銃線を天井に向かって打ち返す、銃線は天井に当たって光のクズとなって弾けた。



「素人が作った宇宙船……ではないのですね」

「タ……タツ……!」

ノロイヤは目を輝かせて名を呼ぶ。



一方ナルは、「イク!」と、名前を呼んで駆け寄り血を止めようと傷口を必死に押さえる。



「お前、何なんだ!!」

白い服に身を包む者に、ナルは睨み付けながら声を荒げる。


それには少女も一歩引く程であった。



「何者ですか……わたくしはこのアホを迎えに来させられた者です」

銃を手元に引き寄せ、腰に納める。


「……そこは名じゃないの?」

「ノロイヤさん、私は何者かと聞かれただけですので名は聞かれていません……」

「聞かれているよ!何でしっかりしてるのにそういう所は抜けているの!!」

腹を抱えながら立ち上がるノロイヤを見て、真顔で聞く。


「……ノロイヤさん。腹減ってるんすか?」

「減ってない!殴られたの!そしていきなり言葉崩すのやめて調子狂う!!」

「はぁ……」


ノロイヤは腹を抱えたまま、ナル達に向かって「どうだ!これが宇宙人の力だ!」と、自分がやっつけたかのように言い、威張る。



「そうなんだー」

「何で今度は他人事みたいになるの?!……と、とにかくだ。今回は君らの戦力が戦闘不能のようだから引いてやる!だが次会うときは必ずその少女を頂く!」

「え、ロリコンっすか?」

「ちーがーうー!!!後で説明する!」

「はぁ……じゃあまた会うみたいなのでお見知りおきを?」


「をっ……て、鈍っているぞ!もっとしっかりするだ!」

「……早く私達の宇宙船戻りましょう」

「な、なんかムカつく……!」


宇宙人の二人は、少女を連れていけるだろう絶好のチャンスをものにすることなく、イク達の宇宙船を後にした。




そして、自分達の宇宙船に戻るや、タツは、気になっていたことをノロイヤに聞く。


「……それで、ノロリコンさんあの少女を何で狙っているんすか?」

「ノロリコンさん……!?おい!偉い人にその言い方はないでしょ」

「はぁ……」

「……それ口癖になってるよ……」



「はぁ……」

こんばんは!マッキーです♪ヽ(´▽`)/

……と、いつもしてますが、自分を顔文字例えるならの顔文字は⌒(ё)⌒これですw

けして、熊が笑った顔ではありません!

なんなのかはツイッターのツイフィールに書いておりますゆえ覗いてみてください・・)!


ということで、宇宙人の新キャラさらに登場です!

実は宇宙人はノロイヤだけでいいかなーうふふーと、軽い気持ちで考えながら書いてたけど唐突に、律儀だけど抜けたキャラを側に置いてやり取りさせたい……!!と、思い立って急いでつくって出したとか言えない((


名前はタツ!自分がもっとも描きにくい!思ったキャラです!絵の方はツイッターに載せてありますので、どうか描きにくさをわかち合えたらと……。




短編小説

初恋は白かった


連載小説

ひとつばかりの星


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