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【詩集】日常から

いつか飛べるだろうか

作者: につき

紙飛行機は飛ぶ

子どもたちは知っている

人も飛べることを


鳥は風を得て飛ぶように

雲は形を無くして漂うように

空は空っぽで広がっていくように

人はきっと飛べる


詩想は無限に飛躍する

鈍重な身体から解き放たれて

あの悲しいほどの澄んだ空に

もう諦めてしまった憧れに

降り注ぐ深淵からの透明に

ただ涙で受け止めることしか出来なくても

導かれるひとすじの光る糸として


何処までも広がっていく

純白の雲を見下ろし

ただ青く

ただ眩しく無音の太陽

一人きりの解放


共に吹く風はそのままの超越した翻り

語らずとも知れる虚空からの音

さみしさは背中から剥がれて落ちて

ただ眩しさへと遠くへと


輝く沈黙を理想としながらも

影の尽きない喧噪に囲まれている

いつか飛べるだろうか

いつか飛べるだろうか

お読み頂いてありがとうございます。

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